【※本記事は2020-08-07更新しました】
こんにちは。李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生の治療日記を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、こちら
- 全身性エリテマトーデスの男性、全身には毛がない
- 全身性エリテマトーデスの男性は、精子の残留物が心臓に入ったのが原因
- 大腸がんから肝臓に転移した患者、便秘と不眠症は治り、体力が回復して右脇腹の痛みもだいぶ消えた
- 肝臓移植術して7年も生きたのは、娘の肝臓をもらったから
全身性エリテマトーデスの男性、全身には毛がない
今日遠いジョージア州から来た47歳の白人男性、全身性エリテマトーデス(SLE)です。職業は消防士。
症状としては、
- 全身に毛がありません。
- 脇も陰部も、眉毛もない。
- 顔にたくさんの赤い斑点ができて、熱くて痛い。
西洋医学の診断は、全身性エリテマトーデス(SLE)。この病気で、彼は10年くらい苦しんだそうです。
彼の主な自覚症状は、不眠症。SLE患者さんによく見られる関節痛はない。
ほかの症状は、
- 便秘
- 食欲はまだ良い
- 両足は温かい
- 全身が熱くてよく汗をかく
- 喉は乾かない
西洋医学の先生は、彼がSLEであることを知っているけど、なぜSLEになったかは知りません。
▼李哲の説明:西洋医学では全身性エリテマトーデスの原因が分からないし、有効な治療法もありません。しかし、中医学は原因分かって完治することができる。以下の記事、参考になると幸いです。
全身性エリテマトーデスの男性は、精子の残留物が心臓に入ったのが原因
私は彼の督脈を押して見たら、第5番と第6番の棘突起下に圧痛点がありました。他の圧痛点は正常です。
検査が終わった後、私は彼に話しました。
「男性がSLEになる原因は、精子の残留物が心臓に入ったからです。精子を作った後の残留物は、正常な男性だと督脈に沿って上がって口周りでヒゲになるはず。
でも、あなたは心臓が弱くなり、口周りまで上がらないで、「巨闕穴」から心臓に入ったのです。両ほっぺ(心臓の反射区)が赤くなっているのは、心臓の栄養(エネルギー)が押し出された時の特有な現象。
しかし、なぜ第6番の棘突起下まで痛いか、きっと何かの特別な原因があるはず。」
▼李哲の説明:男性の精子が逆流した時は、全身性エリテマトーデスだけではなくて、舌癌にもなります。ニハイシャ先生の治療例で説明しているので、どうぞ参考にしてください。
彼が教えてくれたのは、9歳の時に車事故で飛ばされ、右足の骨折以外に背中が地面に着いてショックで意識不明になり、6ヶ月後に昏睡状態から戻った。40年経った今でも覚えている。
車事故が起きた以来、髪.眉毛など徐々に落ちて、今日まで毛が再生した事はない。西洋医学の検査を受けても、なぜかが分からない。
そして、10年前から両ほっぺに赤い斑点ができて、病院の検査を受けたら全身性エリテマトーデス(SLE)だと言われたのです。
このような特例、私も見たことがありません。
全身性エリテマトーデスで、全身の皮膚には毛がない。
これには一つ重要なメッセージがあります。
『難経』に書いてるのは、「督脈は全身の陽気を統括」 。
彼の陽気は、皮膚まで出ることができないので、皮膚のところは毛がありません。
でも、彼は12歳の娘さんがいます。
これは精子に問題がない事を証明します。
つまり、体内の陽気は大丈夫だけど、外側の皮膚まで上がる力はない。
私はよく考えたけど、彼の血液中にはきっと精子の残留物が残っている。督脈にも詰まりがあり、昔の怪我は精子の運行には影響ないけど、皮膚での気の流れがダメになっている。
解毒と強心薬を出した以外、丸薬も出しました。
鍼灸のツボは曲池、血海、築賓、三陰交、合谷穴など。
「来週の木曜日にまた来なさい」と言いました。
▼李哲の説明:全身性エリテマトーデスの漢方薬症例はたくさんあります。以下は一つの記事、参考になると幸いです。
大腸がんから肝臓に転移した患者、便秘と不眠症は治り、体力が回復して右脇腹の痛みもだいぶ消えた
昨日、大腸がんで西洋医学の手術を受けて肝臓がんに転移した患者さん、また来ました。
漢方薬を飲んで4週間。
状況はとても良いです。
- 体力が回復
- 睡眠は朝までぐっすり寝れる
- 食欲は良い
- 便秘は治った
- 右脇腹の肝臓あたりの痛みは、だいぶ消えてる
顔の赤い発疹はまだ残っている。
これは「抗がん剤の中毒現象」です。
前よりだいぶ良いので、続けて漢方薬を飲めば良いです。
▼李哲の説明:抗がん剤の中毒・副作用で現れる発疹は、ほかの記事で詳しく説明されています。どうぞ参考にしてください。
肝臓移植術して7年も生きたのは、娘の肝臓をもらったから
今日の一人の患者さん。
背中の痛みで来てます。
彼は肝臓移植手術を受けています。
C型肝炎と肝硬変症で、肝臓移植手術をするしかなかったそうです。
運良く彼は娘さんの肝臓をもらった。
だから、手術して7年経っても状況は良好。
彼は私が見た最年長の肝臓移植の人です。
長生きした一番の原因は、娘さんの肝臓をもらったからです。
▼李哲の説明:肝不全・肝臓がんなどは漢方薬でも治せるので、肝臓移植術なんか要りません。肝臓移植術して死ぬ人がたくさんいるから。