【※本記事は2019-09-29更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はお灸の豆知識をご紹介します。
不妊症の治療方法として、お灸はとても有効なやり方。理屈は後ほど説明します。
お腹のツボにお灸するのが多いです。
有名なのは中極穴、関元穴。
関元穴は最も有名な滋養強壮のツボで、代々お灸する重点的なところ。詳しい効能の説明は、以下の記事をご覧ください。
関元穴の簡単な探し方は、おへその下3寸。
3寸と言うのは、示指の真ん中あたりから小指まで真ん中あたりまでの距離。つまり、指4本分の距離です。
ただし、これは便利のために作られた寸法で、どこでも通用するものではないです。特にお腹では、自分の指で測ってはいけません。なぜなら、お腹が縦長い人と短い人がいて、指で測ると大きな誤差が出るからです。
正しい探し方は、関元穴(かんげんけつ)は腹部の中心線上、へそから恥骨までの 連線を5等分にして、恥骨から5分の2のところにあります。
適当に指4本で測って間違えた場合は、関元ではなくて関元穴上1寸の石門穴にあたります。
石門穴は著名な鍼灸の古本:『鍼灸甲乙経 - Wikipedia』、『鍼灸大成』などで書いてますが、妊娠できなくなるツボです。
だから昔は何人も産んで、「もう子供が要らない!永遠に避妊したい!」と決めた女性には、石門穴に鍼もしくはお灸をしました。自然に妊娠できなくなるから。
今みたいに乳がん・子宮がんを引き起こすピル(女性ホルモン剤)は要りません!
以下は女性ホルモン剤で乳癌になったおばあちゃんの症例、参考になると幸いです。
現在、日本の鍼灸師もいろいろ流派があります。
石門穴を不妊症治療に使う先生もいますが、その根拠がよく分かりません。
『鍼灸甲乙経』『鍼灸大成』は鍼灸の聖典なのに、なぜか勉強しない.守らない現代鍼灸師が多いですね…
不妊症にはなぜお灸が効くか?
不妊症のほとんどの原因は、子宮の冷え。
(化学薬品.マイナス気持ち.ファーストフード食品の影響で、内臓の動きが遅い状態を冷えだと言います)
ほかの原因は、ある漢方医が書いた記事があるので、参考にして下さい。
お灸はちょうど内臓を温めて、冷えが取れるからです。
ホッカイロと違って、お灸は体内まで力が浸透します。外から暖めるだけでは体内まで浸透しません。だから、不妊症治療にはお灸が効くけど、ホッカイロでは不妊症を治せない。
石門穴の話をして怖がって、お灸ができない人がいるかも知れません。この場合は、足の三陰交など選べられます。足の三陰交は妊娠中でもお灸ができるツボです。
最後には雑談。
日本の鍼灸専門学校で、女の先生から聞いた話。
彼女が若い時、妊娠した事に気づかなくて、お腹の石門穴に針をしたら、子宮がキューと縮まる感じがして、次の日に流産したそうです。
女の先生は私たちに教えた時、「石門穴は慎重に!」に言ってました。
鍼灸師としてはもちろん、素人でもある程度はツボの知識が必要だと思います。悲劇な起きないように。