【※本記事は2020-06-08更新しました】
こんにちは、李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、A L S ( Lou Gehrig )
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、西洋医学で不治の病です。原因不明なので、治すようがありません。
しかし、中医学ではその原因が分かる。2千年前から治療する処方箋がありました。 ニハイシャ先生の弟子が治した例もあるので、参考にしてください。
なお、漢方薬治療を求める方は、台湾診療所に行ってみる事を薦めます。電話番号、住所などの情報は、以下の記事をご覧ください。
www.li-hari.net 04/11/2007、晴れ。 白人女性、1960年生まれ。 彼女は今年の2月2日、西洋医学の診断で 「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」だと言われました。 彼女が言うのは、去年の8月から体調不良に気づいた。具体的な症状は以下のとおり。 問診で分かるのは、 ▼李哲の説明: 冷え性がひどくなると手足が冷たいだけではなくて、肘・膝まで氷みたいになります。 冷え性はほったらかしてはいけない症状。放置すると将来的に様々な重病になりますから。以下は一つの施術例、参考になると幸いです。 筋萎縮性側索硬化症(ALS)を台湾では「澗凍人」だと言います。アメリカでは「ルー・ゲーリッグ病 (Lou Gehrig's disease) 」とも呼ばれてます。 ルー.ゲーリッグは、アメリカの有名な野球選手、ちょうどこの病気で死んだのです。だからアメリカでは「ルー・ゲーリッグ病 (Lou Gehrig's disease) 」とも呼ばれています。 私は過去に治療経験があります。しかし、患者さんはみんな途中で治療を止め、一つのサイクルを完走することができなかったです。 彼女は最初に来たのは03/28/2007。当時の診察内容は以下のとおり。 脈診からは体内の冷えが分かります。 彼女が最初に来た時、ちょうど脈診と症状はマッチングしていました。これはとても良い予兆です。 傷寒雑病論の法則によると、脈診と症状がマッチングしていれば治りやすい。もしマッチングしてないと治りにくいです。 彼女の最初の処方箋は、通脈四逆湯 でした。皆さんも『傷寒雑病論』を勉強したから、今は正しい処方ができるでしょう。 ▼李哲の説明: 「通脈四逆湯」は「四逆湯」をアレンジしたバージョンです。「四逆湯」は体内の冷えを取るときに、最強の漢方薬。臨床の例を見ると、視神経萎縮で見えなくなった患者さんも治せるのです。 彼女の自覚症状は、『傷寒雑病論』に書いてるのと全く同じ。だから、私は最初に出した処方箋がこれです。 『傷寒雑病論』DVDはすでに発売されているので、私は処方箋内容も公開します。 (読者の皆さん、私が処方箋を公開しても、あなたが温病派の中医師に会ったら無駄です。彼らに処方箋を渡しても使わないから) 処方箋は多くはないけど、同時に風寒湿気を取り除く。生薬たちはお互いに補うことができます。 ▼李哲の説明:「当帰四逆湯」は人間に有効だけではなくて、動物にも効果バツグンです。以下は老犬の腎不全を漢方薬のみで治して、余命宣告よりもかなり長生きした例です。 初診の時は漢方薬のみで、鍼灸はしなかったです。 なぜなら、患者さんは気虚だから。そして、処方箋の分量を確かめるためにもあります。 人によって丁度良い分量は違う。 処方箋の難しいところがここにあります。 これが漢方医の仕事です。 ▼李哲の説明: トリカブトだと殺人事件を連想する人が多いですが、偏った報道に騙されないで下さい。トリカブトは重病を治す時、とても大事な生薬です。偏見をなくすために小論文を書いたので、目を通してみてください。 患者さんが帰る時、私は約束事をしました。 「3回だけ治療させてください。体に何も変わらなかったら、他の有能な治療院に行って下さい。なにも自覚症状の改善がないのは、漢方薬の無効を証明するから、続けて飲む必要がありません。 この話を聞いて、あなたはきっと不安になるでしょう。私はあなたの時間とお金を無駄にしたくないからです。今日は1週間分を渡すので、来週また来てください。」 2回目の診察は4月4日。 彼女は私に会って話した最初の言葉は、「煎じ方を間違えました!」 私はびっくりして、どんな煮詰め方かを聞きました。 彼女が言うのは「最初の3日間は9碗の水で2碗まで煮詰め、残りの2日分は9碗の水で4碗に煮詰め、ちょうど今日でなくなりました。」 私は聞いて、笑うのも怒るのもできませんでした。 飲み過ぎか飲み足りないか、どちも極端すぎ。本当に気が狂いそう! 彼女「ないです。」 私「飲んだあと、どんな感じですか?」 彼女「とても良いです。初日の夜から寝れて、冷たい手足は徐々に暖かくなりました。次の日から体力が増えて、両手には力が入るようになりました。 現在、筋肉のこわばりがあって、たまには筋肉がつります。しかし、残りの2日分を飲んだときは、変わった感じはあまりなかったです」 私はもう一度脈診をしました。 脈はまだ細くて無力。 これは体内の冷えがまだ多いことを示します。 でも、体力は増えているので、今日は鍼灸を追加して効果をパワーアップできる。 彼女に刺したツボは、陽陵泉、承山、曲池、陰谷、委中、天柱、大抒など。 そして、処方箋の分量を変えました。 ナマのトリカブトを4銭! ほかは変動なし。 漢方薬は1週間分を処方。 鍼灸治療は明後日また行う予定です。 ▼李哲の説明:極度の冷え性、手足の麻痺としびれなどの症状は、鍼治療でも改善できます。以下は私の鍼治療例、4回で終わる連載記事ですが、参考になると幸いです。 4月6日、彼女の報告: 前回の鍼灸を受けてから、こわばった体が急に溶けたように、筋肉がつらないし両肩は楽になり、首後の痛みも治りました。他の変化は以下のとおり。 彼女はとても喜んでました。 今日は4月11日、彼女の脈はまだ細くて力がないけど、それ以外は進歩しています。 彼女が話したのは、「There is a lot's positive」(Google翻訳:ポジティブなものがたくさんあります) ▼李哲の説明:ほかの漢方医の症例を見ると、がん治療での効果は非常に突出しています。治るかどうかはあとにして、自覚症状が改善されて生活の質が向上されるのは見え見えです。以下は一つの漢方薬症例、参考になると幸いです。 西洋医学は完全に治療法がありません。 患者さんが、ゆっくり死んでいくのを見るしかない。 しかし、西洋医学は「中医学の治療を受けなさい!」と患者さんにすすめません。メンツがなくなるから。 患者さんを死なせても紹介しない。 本当に図々しさの極点である。 彼女は『傷寒雑病論』の処方で、2週間で半分くらい進歩しました。 2千年前に書かれた『傷寒雑病論』の処方箋が時代遅れだったら、なぜ患者さんは良くなったでしょうか? (問い合わせしてる患者さんに、アドバイスはできないと忠告する文は省略させていただきました)
片足と両手に力が入らない、不眠症、極度の倦怠感・冷え性に襲われた筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者
1回目の診察:処方箋とその解釈
生のトリカブト3銭 乾姜2銭、炙甘草3銭、茯苓5銭、白朮3銭、牛膝3銭、桂枝4銭、芍薬4銭、當歸2銭、細辛2銭、補骨脂3銭、沢瀉4銭。
9碗の水で3碗まで煮詰める。一日3回。食前。
処方箋の目的は、
1週間後、不眠症が良くなり、手足の冷え性が緩和し、両手に力が入るようになった
私「最初の3日目は飲んで、唇がシビれる感じはありましたか?」
話を聞いて、私は冷や汗をかきました。彼女は間違えて煎じたのに、トリカブト中毒にはなってない。
9日後、歩くときはコントロールしやすくなり、体力と冷え性はさらに改善された
2千年前の処方箋で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の諸症状は半分くらいよくなった