中国鍼と日本鍼の違いは、得気・響きがあるかないか。得気と響きがないと、鍼を刺しても期待した効果が出ない!

【※本記事は2019-08-09更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

鍼灸の経験があるという患者さんに施術したら、響きでびっくりする人が多かったので、今日は当院で使う鍼に関して説明したいと思います。

 

タイトルは日本鍼との違いと言いましたが、鍼はほぼ同じものです。

皆さんが認識している鍼より、少し太いくらいでしょうか。

 

日本鍼の直径は、一般的に0.20~0.22cm。私が使うのは、直径0.25cmもしくは0.35cmです。太さ0.05cmの違いは、刺されたとき、ほとんど分かりません。

 

それでは、中国鍼は日本鍼と比べて、何が違うと言うのか?

 

中国鍼の最大の特徴は、手技を行い、響きを作ることです

 

たくさんの患者さんから聞いたのは、「痛い」

独特の響きを日本語で表現する言葉がなくて、痛いとしか言えないそうです。

 

ツボによっては、響きがとても強い所があります。

  • ズンと重くなる
  • 電気が走るように感じる
  • 鋭くピリピリする
  • 鍼したところが痛くないけど、周囲が熱くなる

 

ツボによって、感覚がいろいろあります。

 

鍼がすごい細くて「痛くない」。

響きがない。

鍼灸の流派によって、やり方がいろいろあるかも知れません。

 

ひびきがあるかないかは後にして、効果がある事が1番大事でしょう。

私は鍼で治るなら、どんなやり方でも良いと思います。

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当院の施術は、中国昔からのやり方(古典鍼灸)で、響きがほとんどです。

(私が知っている限り、日本の鍼灸師も響きを求める先生はたくさんいます。)

 

響きは鍼灸の理論で、『得気』(とっき)と言います。

鍼したところに気が集まって、体を刺激していろいろ治すのです。

 

中医学の聖典:『黄帝内経』などには、「鍼を刺して得気がないと病気は治らない」と書いてあります。

 

当院は治療するためであり、リラックス・気持ちいいのが目的ではありません。

治すために、かならず得気(ひびき)を求めて施術します。

 

まったく響きもなくて、効果バツグンの鍼があればいいですが、私はまだ聞いた事がありません。

 

ネット上には痛くない鍼でアピールしている治療院が多いですが、私は笑うしかないです。

 

まあ、様々な症例を出してくれれば、信じるかも知れないけど、今のところはまだ信用できない。