【※本記事は2019-04-26更新しました】
こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医学先生:倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、2010年7月28日跟診之診療日誌
入れ歯治療後に、ベロが痛くなって耳鳴り、脳が鳴る、胸が苦しい女性
今日、カリフォルニアから来た女性患者さん。彼女は不思議な病気になりました。
ベロが痛い。
話す時、ベロの位置によって痛みが生じる。
去年の12月から発作、痛みが治ったことがない。
彼女は入れ歯を作ってから、ベロの痛みが生じたそうです。私も思いましたが、彼女の病気は「入れ歯の後遺障害」。
望診で分かるのは、半分が黄色の分厚い舌苔になっていました。
彼女は今更年期に入って、夜中はほてりで寝汗をかきます。両足が冷たいのは、私の弟子:張孟超の治療で良くなりました。でも、額はまだ熱くて、耳鳴りと脳が鳴る。これは腎臓が弱いのを証明します。ベロの分厚い舌苔は、心包に頑固な痰があるからです。
彼女は毎年冬になると、少し早足で歩くだけでも胸が苦しくなるそうです。今日出した漢方薬で胸の苦しみが良くなり、表の陽気を増加し寒がりの症状がなくなると思います。
心臓を治す同時に、血管を広げる生薬を入れています。生薬が適切であれば、一つの処方箋に何個か入れるだけで、患者さんのほかの症状も兼ねて治せます。また別の処方箋を出す必要がありません。
▼李哲の補足説明:胸が苦しいのは、鍼治療でその場で良くなります。1回で完治するとは言えないけど、著しく改善できる。以下は一つの症例、参考になると幸いです。
烏梅丸は頑固な痰を取り除く漢方薬
上の治療例。
強調したいのは烏梅丸(うばいがん) の使い方です。
中国の大陸、過去は温病派のほとんどで、烏梅丸(うばいがん) を使っていません。一般の中医師は、烏梅丸 は寄生虫治療薬だとしか認識してないです。
彼らは知らないでしょう。烏梅丸 は、唯一に苦温化湿の処方箋です。頑固な痰を出す時は、苦いのと熱い生薬を組み合わせないと、累積した痰を出すことができません。一つが欠けてもダメ。
現在、中医師が烏梅丸(うばいがん) を使っているのは少ないです。
▼李哲の補足説明:烏梅丸は恐怖症と不安障害の患者に処方される時があります。以下は一つの症例、参考にしてください。
漢方薬を飲んでから、たくさんの痰の塊を吐き出したてんかんの子供
先週、てんかんで来た子ども。今日また診察を受けました。お母さんが言うのは、子供は漢方薬を飲んでからすぐ吐き出したそうです。
1日目は6個のデカイ黄色の痰の塊が出た。
2日目は4、5個。
3~4日目は減少。
5~6日目はまた増加。
お母さんが言うのは、「どこからこんなに痰が出るだろう?の勢いです。」
痰はみんな大きな塊で、実は経脈から出ています。だから、最初は多くて次は減り、その後はまた増加しています。
眼の周りの赤色の血管を見て分かりますが、もうてんかん発作はないでしょう。
▼李哲の補足説明:漢方でてんかん治療をすると、病気の原因となる痰を口から吐きます。以下の症例でも詳しく説明しているので、どうぞご参考に。
私はお母さんに漢方薬を渡す時、警告しました。
「風邪を引いたら、必ず漢方薬で治して下さい。西洋薬を使うと痰が肺の中に溜まりやすくなります。長年経ってから痰が経脈の中に詰まると、またてんかんが発作します!」
西洋医学の今でも風邪すら治せない医学です。 風邪を引いたら漢方薬を飲んで、害しか無い抗生物質は飲まないで下さい。
▼李哲の補足説明:
風邪を引いた時、病院に行っても無駄です。なぜなら、風邪を治せる薬がないからです。しかし、漢方薬には風邪を治せるのがたくさんあります。どの漢方薬を飲めば良いかは、以下の記事をご覧ください。
皮膚病(乾癬)の治療効果はイマイチ
2週間前、ひどい皮膚病で来たアメリカ人女性。
写真を載せた人です。前回の皮膚の画像と治療内容は以下をご覧ください。
今日来てみたら、皮膚の乾癬は良くなってない。
これは私が粉薬を出したからです。煎じ薬だったら、効果が見れるはずなので、今日は煎じ薬を出しました。
煎じ薬は粉薬より効果が強いだけではなくて、汁なので消化しやすい。欠点は煎じ薬はとてもまずいのです。
しかし、アメリカ人女性が言うのは、「自分の皮膚病が良くなるんであれば、どんなにまずい漢方薬でも飲めます!」
▼李哲の補足説明:汁が出る乾癬患者の続きの治療経過は、以下をご覧ください。
◆喘息の子供は、乳製品・牛乳を飲んではいけない!てんかんは1週間で80%良くなり、手足の冷え性はだいぶ良くなった…などの漢方薬治療例
◆プロゲステロンの副作用で失明。癲癇(てんかん)。胃酸逆流。腎臓結石。自閉症。乳がんの漢方薬治療例
◆視力が完全に回復した糖尿病患者。頭がハッキリして、言葉が増えて、しかも論理的になったてんかんの女の子…などの中医学治療例
◆自閉症、脳性麻痺が改善し、てんかんも大幅に減った子供たち。産後8年なのに母乳が出続ける女性の漢方薬治療例
*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します