ED(ぼっき不全)の原因は「肝虚証」。ぼっき不全を3ヶ月で完治した例

【※本記事は2019-04-11更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

 

ED(ぼっき不全)のために、副作用が多い「ばいあぐら」に頼る男性が多いけど、鍼灸のほうが効果バツグンで副作用がないことも知ってください。

 

なぜ性欲があるのにぼっきができないのか?今日は一つの鍼治療例で詳しく説明します。鍼治療が一つの選択肢になると幸いです。

 

 

ED(ぼっき不全)で、すぐ鍼治療に来た男性

 

一人30代の男性、足ツボ整体のときから当院の常連です。 

彼は最近ED(勃起不全)になったことに気づき、すぐ電話して来ました

 

私が聞いたら、彼は朝たちもない!

中医学の先生が朝たちを聞くのは、内臓の状態を判断する一つの基準になるからです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

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ED(勃起不全)になる前、西洋薬を飲んだかを確認したところ、飲んではない。お酒もそんなに飲んではないそうです。

 

彼が言うのは、急に朝たちがなくなったのではなくて、徐々に朝たちがなくなりその後はED(勃起不全)になったそうです。

 

私は彼の職業を知っているので、ぼっき不全になった理由が分かりました。

  • 多忙を極める仕事
  • 睡眠不足
  • 仕事でのイライラ.怒鳴り

 

以上の原因で腎臓と肝臓の気(エネルギー)を消耗し、朝たちなどなくなったと考えられます。

 

私が見たら彼の顔全体の色は黒に近くて、目の下は青黒い。目の下あたりが青黒いのは、昔からあったそうです。

 

つまり、昔から脾臓などの働きが良くなかったこと。彼はこちらに来る前、コーヒーとサプリメントなど飲んできたので、脾臓へのダメージが強かったです。

 

コーヒーが体に良いと思う方は、ほかの検証した女性の感想を見てから、もう一度考え直した法が良いです。

 

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ぼっき不全の主な原因は「肝虚証」

 

ED(勃起不全)の原因は、2つあります。

  1. 心理的な原因:性欲はあるけど、心理的要素でぼっきができない。
  2. 体の原因:主に肝臓と関連しています。心理的な負担、ストレスはないのに、内臓の問題でぼっきができない。

心理的な原因はあくまでも少人数なので、省略させていただきます。

 

以下は体の原因、「肝虚証」を話します。

なぜ肝臓が弱くなると、生殖器官が立たなくなるのか?

 

『黄帝内経』でいうのは、生殖器官は「宗筋之会」、「肝主筋」。

直訳すると、体の筋(すじ)は肝臓が司る。

 

生殖器官は筋の塊なので、硬くなるし柔らかくもなります。

西洋医学の言葉で言うと、生殖器官が充血するとぼっきする。充血しなければ、ぼっきしない。

 

性欲があるけど、ぼっきができないのは肝臓の力が弱いからです。中医学の言葉でいうと「肝虚証」。

 

中医学の理論では、一つの症状に原因が一つだけではありません。肝虚証だと言っても、隣の臓器・経絡ともつながりがあります。以下は最低限の配慮するところ。

  1. 生殖器官への血流改善は、心臓の働きが必要なので、心臓を強くしないといけない。
  2. 肝臓は「木」、腎臓は「水」。陰陽五行説で「水生木」、だから腎臓を強化する必要があります。
  3. 下腹部にある臓器は、脾臓が全体的にコントロールします。なので、脾臓を強化しないといけません。

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中国では、よくぼっき不全・不妊症の原因は腎虚証だと言いますが、半分しか合っていません。腎臓が司るのは、精子の数・精子の運動率で生殖器官のぼっきではない。

 

ぼっきを維持するのは、肝臓が司る機能なのです。

腎虚証に関しては、以下の記事が参考になるので、どうぞご覧ください。

 

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鍼灸で「肝虚証」を治すツボと理由

 

原因が分かれば、治療も簡単です。

肝臓を強化するツボを選べば良い。例えば太衝、曲泉。

 

そして、陰陽五行説で肝臓は「木」。腎臓は「水」。「水生木」なので、腎臓を強化すれば肝臓も自然に強くなります。なので、腎臓を強化する必要もあります。例えば復溜。

 

また、陰部への血の巡りを良くするために、お腹のツボも必要です。例えば関元、中極など、みんなぼっき不全に強力に効くツボです。

 

関元に関しては、患者さんから「ばいあぐらみたいに効果あるね!」の感想がありました。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

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肝虚証の原因は3つ

 

「肝虚証」を作り出すのは、主に3つあります。

病院の薬、人工的なサプリメント

 

薬は言うまでもない。

長年病院の薬を飲んでいる男性に聞いて見てください。性機能が前より落ちてないのか?ぼっき不全になった人は山ほどいます。朝たちがある男性は更に少ない。

 

血圧を下げる薬、血糖値を下げる薬、コレステロールを下げる薬、鎮痛剤…みんなED(勃起不全)になります!

 

以下の記事には、抗生物質を数日飲んだだけで朝たちがなくなった男性がいました。

 

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サプリメントは心臓を傷つけるだけではなくて、腎臓にも悪影響があり、よくあるのは尿路結石・腎臓結石などを作り出します。これは過去記事でも討論しました。以下の記事、参考になると幸いです。

 

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大量のお酒

 

大量の酒は肝硬変.肝臓がんになるだけではなく、ED(勃起不全)にもなります。

酔っ払った翌朝に、朝たちがなくなった経験、男性は分かるはずです。

 

また、大量のお酒は脾胃がダメになるので、膵炎・膵臓がん・胃がんにもなります。以下の症例には、ビールの飲みすぎて膵炎になった若者がいます。

 

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夜ふかし、過労

 

夜は肝臓が解毒する大切な時間です。

これは西洋医学でもわかっていること。

 

夜寝なかったら、解毒作業がちゃんと行わないので、毒素があふれてしまいます。何十年も毒素が溜まると、様々な癌のもとになります。過労も同じで、五臓六腑へのダメージが強いです。

 

「夜ふかした翌日、たくさん昼寝すれば良いのではないか?」と思う方。

 

夜の睡眠と昼寝の質は違います。

夜寝たほうが絶対にスッキリする。昼間は寝てもダルさが残ります。

 

ちなみに、夜寝ても昼間眠くて耐えられないのは、病気です。

異常な眠気、異常なダルさを治した症例があるので、参考になると幸いです。

 

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1回目の鍼治療後、陰部と肛門周囲に力が入るようになった

 

以下では鍼治療中で起きた様々な変化と、それに対する中医学の解釈をしました。

 

2016.10.27

1回目の鍼治療。

刺したツボは、中極、関元、陰陵泉、地機、三陰交、腎関、復溜、太衝、巨闕。

 

太衝を刺したのは、彼がよくイライラするから。

肝臓を守るためでもあるし、肝機能を良くして、朝たちを強くする為でもある。

 

2016.10.29

2回目の鍼治療。

前回みた黒い顔色はだいぶなくなり、まだ正常とは言えないけど、消えつつある。

 

彼が言うのは、「針治療後、陰部と肛門周囲に力が入るようになりました。」

昨日は朝たちがなかったけど、今朝は朝たちがあるそうです。

 

陰部に力が入るようになったのは、ほかの漢方薬症例もあります。以下の記事、どうぞご覧ください。

 

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漢方薬と鍼治療は並行しても悪影響なし、むしろ良い!

 

彼「五行堂さんから海馬補腎丸という漢方薬を買って飲んでいるけど、大丈夫ですか?」

「漢方薬であれば、鍼灸と衝突はありません。漢方薬は役に立つけど、病院の薬はダメです。」

 

漢方薬には、たくさんの生殖機能に良いのがあります。

例えば彼が飲んでいる海馬補腎丸。あとは、八味地黄丸、六味地黄丸など。どんな漢方薬が良いのか、詳しいのは漢方薬の先生に相談してみて下さい。

 

特に八味地黄丸は前立腺の諸症状に、とても良く使われる漢方薬です。以下の記事でも説明しているので、どうぞご参考に。

  

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2回目の鍼治療後、翌朝の朝たちはすごかった!

2016.11.1

3回目の鍼治療。

 

彼の報告:

朝たちの調子は良い。

特に針をした翌日の朝たちは、すごかった!そうです。

 

以前、足ツボ整体をした時、おじいちゃんのなくなった朝たちが戻った例があります。その時は何回も何回も施術して、やっと効果が出ましたが。以下の記事、参考になると幸いです。

 

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私がびっくりしたのは、彼はもう自分は治ったと思っていたこと。まだ3回しか刺してないのに…

 

私は彼に教えました。ED(勃起不全)はそんなに簡単に治らない。最低でも2~3ヶ月は続けて様子を見て下さい。

 

彼「目標を半年に絞って、治ったあとでも週1ペースで来てもいいですか?」

私「余裕があるなら、何回来てもかまいません。鍼は健康な男に刺しても、ED(勃起不全)にならない。逆に性機能が強くなります。

 

以下は一つの臨床症例。

重い膵臓がんなのに、鍼治療後に精力まで増えました。

 

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薬・お酒の影響で鍼治療は一進一退

 

施術記録をまとめて書きます。

週2回の施術で、一進一退の時もありますが、以前よりは良くなっています。

特に朝たちの回数.勢いは変わっています。

ただし、朝たちは毎日ではない。あと、まだED(勃起不全)が完全に治ってはないそうです。

 

治療中に彼は風邪を引いたり、年末の宴会が続いて胃を痛めたりしました。風邪を引いた時は、ついでに液門.三間などを刺せば治りやすくなる。

 

胃が痛い時は、中脘.足三里などを刺せばすぐ効果が現れます。

 

彼は胃を痛めた時、がスター10を数日飲んだそうです。

 

私は彼に話しましたが、「ガスター10は飲まなくて大丈夫です。」

中脘など刺してあげたら、次に来た時は「胃はすでに良くなった!」と言ってました。

 

胃が痛いのを1回で治した症例はたくさんあります。以下はその一つ、参考になると幸いです。

 

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鍼治療で禁止事項がありますが、針刺してから3日以内はお酒が飲めない。3日以後は飲んでも大丈夫です。

 

年末年始、彼はお酒と付き合いが絶えないのが、治療にとって不利だったのです。

 

お酒ですべて台無しになるわけではないですが、施術効果が薄れるので、治療期間が長くなります。3ヶ月で治すのも、1年かかるかも知れません。 

 

鍼治療の間は、要禁酒!

鍼治療の間は、要禁酒!

毎日朝たちが出るようになった

 

彼が言うのは最近は毎日朝たちがあるそうです。

毎日朝たちがあれば、ED(勃起不全)は更に心配無用。

 

私が見る限り、彼の顔色はとても良い。

以前顔にあった薄い黒色はなくなりました。

彼は「調子良いけど、睡眠と関係してますかね?」と聞いてました。

 

睡眠は大事です。

男性ならみんな分かるはず。

 

睡眠不足になると朝たちのところか、一日中元気がなくてだるい。逆によく寝れば、朝たちが強くなります。

 

朝たちがどんどん強くなれば、勃起不全になるわけがない。

 

睡眠の質は朝立ち、翌日の元気と関係している

睡眠の質は朝立ち、翌日の元気と関係している

 

約3ヶ月後、患者の報告:ED(勃起不全)はもう治った!

 

彼の報告:

「EDは治った!もう大丈夫です。

今後は週1回で、メンテナンスの為に来ます!」


去年の10月末から治療し始め、今までだいたい3ヶ月ちょい。

週2~3回のペースで、回数券を3枚使いました。

 

ED(勃起不全)が治っただけではなくて、心臓の痛みもなくなり、胃腸も整えていろんな所を同時に強化しました。

 

本当は1~2ヶ月くらいで治るはずですが、彼の仕事でお酒が絶えないのが一つの理由。

 

ED(勃起不全)で治療に来る男性は要注意です。

治療期間中は要禁酒(治っら後は飲んでも良い)。

 

鍼治療中は要禁酒

 

これを守らないと治療期間がとても長くなるので、治療代がたくさんかかります。

お金が余ってしょうがない男性は、どうぞガンガン飲んで下さい。

 

もう一つの注意事項。

ED(勃起不全)治療期間中、性交渉は止めたほうがいい。

 

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もともと腎臓.肝臓など弱って貯金が足りないのに、むりやり使うと更に回復力が落ちて、治療の足を引っ張ります。

 

以上の2つを守ってくれれば、ED(勃起不全)治療はとても簡単。

鍼治療に数ヶ月の時間さえくれれば、あなたはすぐ回復します。

 

「ばいあぐら」はハイリスクだけど、鍼灸は副作用がない

 

西洋医学のED治療では、バイアグラ(Viagra)が有名。

しかし、海外ではバイアグラ使用者が死亡した事件まであります。

 

なぜ死亡事故が起きたか? 

バイアグラが心臓にとても負担をかけるからです。

 

バイアグラの副作用一覧には、「顔面紅潮・動悸・心拍数が上がる」と書いてます。動悸と心拍数があがるのは、明らかに心臓への悪影響でしょう?他にも副作用があるけど、自分で調べて下さい。

 

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Viagra(ばいあぐら):副作用で死ぬ人もいる興奮剤


心臓が弱い人は、もともとED(勃起不全)になりやすいです。なのに、薬の力でむりやり生殖器系への血流量を増やして勃起させ、むりやり心臓を働かせる。

 

その結果、心臓が弱い人は性交渉中に耐えきれず急に心臓が止まり、そのままベッドで死亡するのです。

 

バイアグラは効果があるけど、その代わりハイリスクです。しかも、毎回性交渉前に飲まないといけない。薬物依存者と同じです!

 

鍼灸は心臓の問題で死ぬところか、逆に性機能を強化する同時に心臓も治療できます。なぜ鍼灸・漢方薬などで心臓病が治るのかは、以下の記事で詳しく説明しました。どうぞご覧ください。

 

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(おわり)