【※本記事は2020-06-26更新しました】
こんにちは。李哲です。
膵臓癌の手術後、余命半年~1年だと言われた患者、抗がん剤をやらないで鍼治療を試しました。
最終的には末期癌に敵わなかったけど、腸閉塞からくるお腹が張って痛い・ご飯が食べれないのを改善し、生活の質を保ちました。
週2回の鍼治療だったら、救えられたかも知れませんが、残念ながら週1回もなかったです。心痛む治療例ですが、そのまま記録を公表する事にしました。8300文字になる長文、膵臓癌の方に参考になると幸いです。
- 膵臓癌の手術後、腸閉塞で食べられなくて10kgも体重減少
- 治療しなければ余命1年、抗がん剤やれば余命2年だと言われた
- 鍼治療してから、自覚症状の変化と中医学の解釈
- 食べられないのは、膵臓癌手術後の腸閉塞からきている
- まとめ
膵臓癌の手術後、腸閉塞で食べられなくて10kgも体重減少
先に患者さんの特徴を書きます。
腫瘍マーカーは1万6千。(通常は30以下)
ビックリしないで下さい。
彼は生きています。
病院の検査も間違いがありません。
いったいどういう事なのか、詳しく説明したいと思います。
患者は52歳の男性。
カルテに書いたのは、昨年4月膵臓癌手術をした。今年の6月に左の腎臓付近で腸閉塞を起こし、内視鏡で手術してステントを入れた。腸閉塞の原因は、膵臓癌の再発だと言われた。
彼からいろいろ話を聞きました。
昨年の手術で膵頭部は残し、膵尾部は切除。脾臓と胆嚢も切除。
すい臓がんの再発してから、もとの手術した病院にもう1回手術して、「抗がん剤しかない!」と言われたそうです。
セカンドオピニオンで、ほかの病院に行って話を聞いたら、がん細胞が全身転移の可能性が高いので、「手術はもう無理。抗がん剤しかありません」と言われたそうです。
彼は「他の方法を探す!」と拒否したら、2番目に診てもらった病院は、「いつでもいいので抗がん剤をしたくなったら来て下さい」の話。
今は腸閉塞で食べられなくて、体重が10kgも落ちて、とても体力がない状態。
私は黒くなった彼の顔をみて話しました。
「腸閉塞は手術後遺障害の可能性が高いです。つまり、前のすい臓がんの手術がなかったら、腸閉塞にもなりません。」
今、彼の臓器は何個も足りない。
特に脾臓はとても大事。彼が今、とても体力がないのは、ちょうど脾臓がないからです。(脾臓は筋肉の力をコントロールするので。)
こんな状態で完治はできない。
ただし、長く生かせることは可能。
運が良ければ、30年40年も生きる可能性すらあります。
手術後のトラブルは本当に多いです。
以下は、ほかの先生の治療例。参考になると幸いです。
ほかの膵臓がん患者と違って、彼はいくつか良い所がありました。
- 目力がある
- まだ食べられる
- 筋肉がそんなに落ちてない
どんな病気にも言えますが、筋肉が落ちて骨しか残ってない場合は、回復がとても難しいです。
私は彼に話しました。
「食欲をもっとあげて、体重が徐々に上がればいい。食欲さえあれば死にません。」
すい臓がんは、もともと治しやすい病気です。
しかし、西洋医学の治療(手術.放射線療法.抗がん剤)をすると、手術後の生存期間はだいたい6ヶ月。西洋医学の治療後、1~2年以上生きた膵臓がんは、本当にまれです。
たとえ貴方が生きても、西洋医学は必ずあらゆる方法を探して、最強の猛毒の抗がん剤与えたり放射線浴びさせたりして、あなたを2年以内に殺すはず。あなた自身が、西洋医学の治療から逃げない限り。
手術などしないで、漢方薬.鍼灸を受けたらどうなるか?
西洋医学には、もちろんこんなデータがあるわけがない。
2年以上生きられたら、西洋医学の面子はどうしますか?
抗がん剤を受けるものではない。
これはほかの先生の治療例でも書いてます。
西洋医学の手術では、周りの臓器をアレコレ一緒に取ります。このやり方は、不可逆的な結果を招く。簡単に言うと、定時爆弾みたいにロックをかけるのです。
臓器が健全な、もともと30年も生きられる患者さんの寿命を、2年もしくは10年にロックしちゃいます。
あとで、中医学の先生が治療したとき、土台作りのもとの臓器がないので、このロック解除がとても大変です。彼の状態は楽観ではないですが、私は全力で解決しようと思います。
彼が最初にすい臓がんだと診断されたきっかけは、肝血管腫の疑いで検査に行ったら、すい臓がんだと言われ。取れるうちにさっさと切ったほうがいいと言われ…
私は彼が西洋医学の脅かしと甘い言葉に騙されて手術をしたと思います。
「1年経った今は、当時切らないほうが良かったのかな?」と彼は後悔の気持ちもあるそうです。
以前、足つぼ整体の事例では腸閉塞の痛みを治したのに、手術の傷口の痛みで入院した患者がいました。彼もきっと後悔していたでしょう。
治療しなければ余命1年、抗がん剤やれば余命2年だと言われた
彼は今の病院で、
6月に言われたのは余命6ヶ月~1年。
抗がん剤をやれば、余命1~2年になる。
彼の考えは、「良くなるなら冒険するけど、ただの延命治療なら他の方法を探す!」と拒否。
なんで今さら拒否しているか、病院の先生は不思議がっているそうです。
皆さんも考えて下さい。
放置すると余命6ヶ月~1年。
抗がん剤をすると余命1~2年。
たったの1年を伸ばすために、抗がん剤の副作用に耐えながら、クオリティがない生活を送る。
果たして、その延命治療は価値があるのか?
なんで、ほかの方法を試そうとしないですか?
樹木希林さんは全身に癌細胞が広がったのに、抗がん剤しないで10年も生きられました。ほかのがん患者は、こんなに長生きしたでしょうか?
彼がいうのは、周りの知り合い、抗がん剤を1年くらいやって死んだ人がたくさんいる。抗がん剤をやる前は、もう大丈夫だろうと皆が思ったのに、抗がん剤を始めたらあっという間に死亡。
だから彼は抗がん剤を拒否しています。
(もう一つ大事な理由は、あとで分かりました)
私は彼に教えました。
「食欲さえあれば、病気で死にません。安心して下さい。」
人間が死ぬのは、だいたいご飯が食べられない→体力、免疫力が落ちる→寝たきりになる→免疫力がないので衰弱死。若しくは簡単な風邪でもひどい肺炎になる→心肺停止で死亡。
食欲さえあれば、ご飯が食べられれば体力は落ちないので、上の過程にはならないのです。
病気になる前、彼は缶コーヒーが大好きで、すごい飲んだそうです。
私は彼に説明した。
すい臓がんの原因はコーヒー。
もちろん、彼はコーヒーなんか今は飲んでいません。
膵臓がんの原因に関しては、以下の記事が参考になると思います。
鍼治療してから、自覚症状の変化と中医学の解釈
以下からは鍼治療したときの記録です。
中医学の考え方も書いてあります。
4回の鍼治療を受けて、すこぶる調子が良い、いびきかきながら寝ている
2016年7月29日。
1回目の鍼。
刺したのは、関元.天枢.足三里.内廷.上巨虚.下巨虚.公孫.太白.三陰交.霊骨.大白.曲池。
置鍼は40分。
途中で1回鍼を回しました。
このようにツボを刺した主な目的は、腸閉塞の予防。脾臓の強化。全体の体力(免疫力)を上げるため。
2016年8月2日。
2回目のときの報告。
前回の針をしたあとに、とてもだるくなった。それ以外に、また腸閉塞になりそうな感じがしたけど、気にしないようにしたら夕方におならが出て治った。
彼も腸閉塞の経験があるので、おならが出れば腸閉塞が治るのを知っていました。
今日、私が見た限り顔色の黒色は減ってました。以前よりは進歩している。
3回目は特に変化なし。
腸閉塞は以前、足つぼ整体の事例もあります。
原因も分析しているので、どうぞご参考に。
2016年8月11日。
4回目の鍼。
患者さんが言うのは、
すこぶる調子が良い。
いびきかきながら寝ている。
以前は口呼吸でつらかった。
顔の黒色があるので、これは腎機能の低下を示す。なので、今日は腎関.復溜を追加。
彼が言うのは、お腹の左側がたまにチクチク痛む。
私は彼に説明しました。
「これは鍼して大腸が動こうとしているけど、手術でステントを入れているから気が通らなくて痛みが生じます。この金属棒がなければ、気が通るので痛みがないはずですが…」
彼が言うのは、「自然に脱落する人もいるらしいです。自然に脱落して大便から出れば一番いいですが」
金属棒があるかぎり、痛みは生じるかも知れません。
お腹の張りがなくなってスッキリ
2016年8月30日。
5回目。
彼が言うのは、今日お風呂出てから左の上腹部が張って痛い。
私が押してみたら、硬いしこりがありました。
指で叩く聴診をしたら、右は鼓音がするけど、左は鼓音がしない。明らかに何かが詰まっている。
彼が言うのは、
「便通は良い。おならも出る。食欲は良いです。」
いつものツボと董氏奇穴を刺した以外に、支溝.下脘を追加。
帰るとき、「お腹の張りはなくなり、スッキリしました!」と言ってました。
お腹がガスでパンパン張って苦しいのは、臨床で良く見かけます。鍼治療はガス抜きに優れているので、基本的に1~2回受ければ効果が分かります。以下は一つの症例、参考にしてください。
2016年9月13日。
6回目。
先週、友人と外食して親子丼と唐揚げを2つ食べた。
その後具合が悪くなり、吐き出して2時間くらい横になって休んだら、体力が戻ってきた。
私は彼に教えました。
「脾臓とすい臓がないので、人工的な甘いものはなるべく避けて下さい。あと、胆嚢がないから、脂っこいものが消化しにくいので、これもなるべく避ける。」
彼が言うのは、手術後に病院の先生にも、「脂っこいものはダメ」だと言われたそうです。
病気がない胆嚢を取って、その後、「脂っこいもはダメ!」と言うのは、私には理解できません。だったら、最初から取らないでほしい。
今日は左の上腹部が硬い感じがするというので、強めに施術。
胆嚢が弱いと、脂っこいものが食べられなくなります。
例えば胆のう炎。
以下の記事でも話しているので、参考にしてください。
2016年9月30日。
7回目。
2ヶ月1回の血液検査結果で、肝機能低下だと言われた。
たまに肝臓の区域が痛い。
左の上腹部も硬いのがあるけど、指で押してみたら肝臓の痛みが強かったです。
肝臓の流れを良くするために、太衝.期門を追加。
今日は彼が爆睡していたので、途中で鍼を回してはない。
腫瘍マーカ3千なのに、がん細胞が見つからないという西洋医学
施術後、彼は来月詳しい検査をするらしいです。
彼が言うのは、去年の手術前は腫瘍マーカー検査が700(正常は30以下)だった。手術後は腫瘍マーカーが一気に7まで下り。
その後、徐々に上がって今年の1月は1500。
今はだいたい3000~5000だそうです。
腫瘍マーカー検査で1500になった時、PET検査などいろいろ検査したのに、癌が見つからない。彼は西洋医学に対して、不信感が強かったです。
彼が言うのは、
「去年の手術前は腫瘍マーカー検査が700。
腫瘍がここにあると言われ、画像も見せられた。
まあ、これは納得する。
しかし、今は腫瘍マーカーが3000~5000なのに、がん細胞が見つからないってどういうこと?!」
鍼してから便通・食欲は良い。朝たち・精力も増えた
彼は奥さんとも話したそうです。
「腫瘍マーカー値が上がるだけで、ほかは体調良いね~」
そして、彼が私に言うのは、「鍼してから朝たちが増えて、精力も増えた」
なぜ彼の腫瘍マーカー値を、何回も話しているのか?
皆さんに考えてもらいたいのがあります。
腫瘍マーカー検査の信頼性は、臨床で検討すべきです。というか、ほかの西洋医学の検査も全部考え直すべき。
腫瘍マーカーが高いから必ず癌であるのは、間違いだと思います。
じゃなかったら、なんで彼の癌は見つからないですか?
西洋医学の検査は、たくさんの問題があります。
以下は一つの記事、参考になると幸いです。
便通と食欲は、良い状態をキープしている
206年10月11日。
8回目。
膀胱が少し腫れている感じがする。
左下腹部(ステント治療で金属棒を入れた場所)が、チクチク痛む時がある。
昨日はちゃんと食べられなかったので、今日は胃が少しつらい。
2016年10月21日。
9回目。
左腎臓の付近で腸閉塞を起こし、ステントを入れた場所がチクチク痛む。両方の鼠径部が張っている感じがする。便通は良い。食欲良好。
「顔色は前より良くなった」と周りの人に言われた
彼は自分は癌ではないと思っていました。
彼が今通っている病院の先生も、彼は癌ではないと判断しているそうです。
でも、この前の腫瘍マーカー検査では5800。(正常値は30以下)
癌ではないと判断してるその先生も頭を抱えて、彼に話したそうです。
「うん……腫瘍マーカーがこんなに高いんだから、どこかに癌があるかもね…でも、急いで抗がん剤をやる必要がないし、様子を見てダメだったら抗がん剤を始めても良い」
彼は先生に聞いてみたそうです。
「一番高くて腫瘍マーカー値はいくら?」
先生がいうのは、「腫瘍マーカーが1万の人は見たことがある。」
彼は、「じゃ~私も1万までやってみようかな?」と私に冗談を言いました。
楽観的は気持ちは、病気治療でとても大事です。
悲観的な考え方だと、一直線で悪化するけど、大丈夫大丈夫だと思うと良くなる可能性があります。
患者さんの気持ちと病状の関連性は、他の記事で詳しく説明したので、どうぞご参考に。
2016年10月21日。
10回目。
最近は仕事が忙しくて、かなり体力を使う。
いまは病院にいるときより元気なので、つい頑張ってしまうそうです。
私は彼に話しましたが、まだ体重が戻ってないし、以前の食べる量(1.5人前)に戻ってないので、無理はしない方がいいです。
彼は周りの人に、「顔色が前より良くなっているじゃん!」と言われてるそうです。
鍼治療で顔色が明るくなり、白くなる報告は良く聞きます。以下は一つの症例、参考にしてください。
食べられない、食べると吐いてしまう危険な状態に落ちた
2016年11月29日。
11回目。
1ヶ月ぶりに施術に来ました。
最近は朝たちもない。
食べると戻してしまう。
病院の検査で言われたのは、胃と腸の間に荒れているからだそうです。
彼は体重は落ちてないと言うけど、私が見た限り痩せてました。
彼が言うのは、「この3日位は食べられない。食べると戻すので、食べるのが嫌になりました。腫瘍マーカーは先月の検査で1万6千。2ヶ月前は5千です。」
今日刺したツボは、公孫。太白。内関。天枢。関元。中脘。石関。幽門。足三里。上巨虚。下巨虚。
私は彼に話しました。
「1ヶ月も放置するのはダメです。なるべくつめて来て下さい!」
2016年12月6日。
12回目。
彼が言うのは、「ヤバい!全然食べられない。食べると吐いて戻す!」
昨日、胃カメラで検査をしたら、少し荒れているだけで特に問題ないと言われた。仕方なく昨日は、病院で栄養点滴を受けてきたそうです。
今日刺したツボは、足三里。上巨虚。下巨虚。関元。公孫。内関。復溜。四満。石関。梁門。不容。
途中で針を回した時に、お腹はゴロゴロ鳴っていました。
帰りに彼は1週間後に予約を入れたけど、私は彼に話しました。
「もし、明日食べるのがダメだったら、2日後にまた来て下さい。頻繁に治療しないといけないから」
2016年12月13日。
13回目。
前回の施術後、帰って食べれたけど、その夜に戻してしまった。
3日後には落ち着いて良くなる感じがした。今朝食べたのはバナナ、ヨーグルト、ケーキ。これは今週食べた最大の量だそうです。
今は体重が60kg切っている。
痩せて顴骨が特に出っ張って見えています。
状況はとても楽観ではないので、「鍼治療の回数を増やしたほうが良い」と彼に勧めました。
彼は少し考えてから予約を入れましたが、次の予約は10日後。
鍼治療後に1~2日は良いけど、それ以上は持たない
2016年12月23日。
14回目の鍼治療。
病院の検査では、腹膜に癌転移が見つかったそうです。
「腫瘍マーカーは1万6千から1万2千まで下がったけど、まだまだ喜べる数値ではないです。」と彼は言ってました。
彼は前回の施術後、1~2日は良かったけど、その後はまた食べられなくなった。
1日で食べる全部の量は、おにぎり半分くらい。
1日で500g単位で体重が落ちている。
今食べられるのはヨーグルトとバナナ半分くらいなど。体重は前回診たときより、更に痩せた感じ。状況は本当に楽観ではない。
今日刺したツボは、石関。不容。承満。下脘。気海。石門。四満。関元。足三里。三陰交。公孫。太白。
私が知っている、最強の食欲増進と吐き気止めのツボです。
中脘.上脘など、とても良いツボがありますが、彼には使えません。
何故かと言うと、上腹部の真ん中にデカイ手術の傷口があり、ちょうど中脘.上脘と被っている。
傷口は分厚い結合組織になっているところで、鍼が入ってもうまく作動しない。仕方なくて周りのツボを代用しているのです。
帰りに、1週間に2回の施術を求めても来れないと思って、お灸する場所を教えて、「必ずやって下さい」と話しました。
石関。不容。承満あたりに大きな丸で左右2つずつ書いてあげて。関元に大きな丸で一つ。合計5箇所。
一箇所に9回連続でやり続ける。5箇所なので、1回お灸するのには、45個のせんねん灸が必要。
鍼に来れなくても、お灸をすればなんとかなると思いました。
食べられないのは、膵臓癌手術後の腸閉塞からきている
病院の検査では胃腸が少し荒れているだけで、特に問題ないと言われたのに、なぜ食べたのを吐いてしまうのか?
大きな可能性としては、腸の癒着。
炎症ではないので、胃カメラ.血液検査しても分からない。
腸がくっついているので、食べ物が正常なルートを通れないから、戻してしまう。
例えばあなたは正常です。
彼みたいに膵臓.脾臓.胆嚢などを切り取る。
そうすると、あなたもある日、内臓の癒着で腸閉塞みたいになり、食べられなくなります。
自然環境で腸閉塞はなりにくいです。よっぽどお腹が冷えに当たらなければ。
いったん手術してお腹を開けると、後々で腸閉塞になる確率は高くなります。
食欲があり、美味しく食べられる。
この2つは、人間が生きる物理的な原動力です。
中医学では食べられるかどうかで、この人が生きるか死ぬかを判断します。食べられない日が続いたら、結果は恐ろしくて考えられない!
私がこれを危惧してお灸を教えましたが、次に来るときまで、お灸で持ちこたえるかどうかが心配です。
2017年5月11日、追記。
彼は体調不良で入院してしまい、その後は連絡がありません。この連載記事は中止します。入院結果は凶だと思うけど、奇跡が起きることを祈ります。
まとめ
今振り返ってみると、とても惜しい治療例でした。
もう少し治療回数を増やせば、救って来られたと思いますが、過ぎてから後悔するのも…
今後、もし同じ膵臓がんの方が来院したら、必ず週2回の治療をすすめます。病状が安定期を過ぎたら、週1回にしてもかまわない。食べられない・嘔吐などの症状がなくならない限り、油断禁物です。
この治療例を借りて、皆さんに呼びかけします。
生検で生じた内臓痛は、鍼でも治せないので、生検をしないでください。
生検しなくても、膵臓がんは確認できます。
なぜ危険な生検をしないといけないですか?
生検で膵臓がんが良くなるでしょうか?
鍼灸は必ずあなたの役に立ちます。
鍼治療に数週間の時間をください。
良くなっているかどうか、あなたは実感できるはずです。