セミが鳴いてるような耳鳴りを治した鍼治療例

【※本記事は2019-04-20更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

今日は孫培栄先生の鍼灸治療例を翻訳しました。

セミが鳴いてるような耳鳴り

秦君、50歳。

山東省日照県人、住所は台北市博愛路203巷。

 

セミが鳴いてるような耳鳴りが、3年くらい続いています。

たまに我慢できないくらい強く鳴いて、たまには軽くて済む。

 

民国55年12月20日、治療しに来ました。

当時刺したツボは、行間。陽補。地五会。風池。足三里。聴宮。

 

何回か治療して完治。

 

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李哲の感想

孫培栄先生の経験では、セミが鳴いてるような耳鳴りは実と虚があります。

 

耳を手で塞いだ時、耳鳴りがひどくなるのは実。

これは肝と胆の火が炎上しているからです。

 

耳鳴りが減るのは、虚証。

肝と腎の陰虚が多い。

 

上で書いた医案は、実証なので行間。陽補などを使っています。肝と胆の実証を瀉する事ができるので。

 

私の臨床経験では、実証が少なくて虚証が多い感じ。

なので、聴宮.聴会.耳門で十分です。

 

あとは、復溜.腎兪などを追加れば、耳鳴りは徐々に消えます。