蓄膿症で鼻がムズムズして痛痒い・頭がぼっとするのを治した鍼灸症例【孫培栄先生の治療例】

【※本記事は2020-03-10更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

台湾の有名な鍼灸医:孫培栄先生の鍼灸症例を翻訳しました。膿がたまる、鼻の奥が痒くて痛い蓄膿症には鍼治療の効果が良いことを知ってください。

 

鼻がムズムズして痛痒い蓄膿症は、鍼1ヶ月で治った

孫さん、女性、73歳。

浙江省出身、住所は台北市信義路3段。

 

数年前から蓄膿症になりました。

症状は透明な鼻水、強烈な匂いの膿が出る。頭頂部が重くて苦しい。鼻奥はムズムズして痛痒い。

 

民国56年(西暦1967年)5月26日、治療しに来ました。

刺したツボは神庭、上星、通天、内廷、迎香、風池。

 

1ヶ月くらいで完治しました。

 

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蓄膿症で頭がぼっとするのは、数回の鍼で治った

王さん、女性、57歳。

江蘇省出身、住所は台北県永和鎮永利路。

 

蓄膿症になったのは1年くらい。

昼も夜も鼻水が口の中に入り、のど奥まで落ちる。

強烈なにおいがして、終日頭がぼっとし、両目も開けられない状態です。

 

民国56年8月14日、治療しに来ました。

 

刺したツボは同じ。

数回で完治しました。

 

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李哲の解釈と感想

私も孫培栄先生の知識を勉強してから、真似して以上のツボをよく使います。特に迎香穴の効果はとても良い。以下はアレルギー性鼻炎を1回で治した例、治療には迎香穴一つしか使っていません。参考にしてください。

 

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鼻水が強烈な臭いがなければ、内廷・風池は要らないでしょう。迎香穴だけ刺してみて、効果が低かったら風池を追加します。

 

最近の花粉症.蓄膿症は病状が頑固な人が多いので、風池はほぼ使っています。迎香穴だけでは力が足りないときがありますね。


日本の漢方薬には鼻淵丸(びえんがん)など、蓄膿症を治す漢方薬があります。自分の体に合うかどうかは、漢方薬局の先生と相談してみて下さい。

 

上記の鼻水が喉奥に落ちる症状は、私の症例が一つあります。数回で喉奥に落ちる症状は消えましたが、ちょっと不思議な症状でした。 

 

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