【※本記事は2019-06-12更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日は孫培栄先生の鍼灸症例の翻訳文です。
翻訳文
程さん、男性、42歳。
江蘇人。
奥さんは黄さん。33歳。
台南県人。
住所は台北市和平東路3段。
1960年の5月6日、急に頭痛とめまいで意識不明になりました。
最初の30日くらいは意識不明のまま。
程さんは警察業界で仕事して、程さんの友人は彼の奥さんを連れて台北の各医学病院に行きました。いろんな最先端機械で検査しても、名医に診てもらっても効果がない。
入院して7ヶ月経ったとき、程さんが私を招いたので、1960年12月8日午前10時に往診に行ってきました。
詳しい話を聞いて、刺したのは関元。中脘。湧泉穴。行間。中衝。
中衝は刺絡して、血を出す。
10分くらい経ったら、程さんの奥さんは笑えるようになりました。
当日午後6時ごろ、程さんから電話があったけど、奥さんは8割良くなったそうです。
次の日、朝10時くらいに程さんが迎えに来てくれて、また往診に行ってきました。
前後3回で治癒。
李哲 説明
急の頭痛、めまい後に意識不明になるのは、西洋医学で言う「脳出血」「脳梗塞」に当たります。西洋医学では特に治療法もなく、手術できなかったら待つだけですね。
前後3回で脳梗塞・脳出血が治るなんて、孫先生の鍼治療はすごいものだと驚嘆しました!
以下は私のつたない分析、参考になると幸いです。
行間を刺した理由がよく分かりません。おそらく舌苔など診てから判断したでしょう。
中衝を刺絡して血を出すのは、脳の圧力を緩和して、意識を戻すためです。
湧泉穴も意識不明を治すのに、強力なツボ。
孫培栄先生の治療例から分かりますが、鍼は重篤な患者さんにも効果があります。
事故で意識不明になった患者さんの例もあるので、よかったら参考にしてください。
遺憾な事は、病院は自分が治せない事を知っていても、鍼灸医に来てもらって治療するのはないですね。
堂々たる建物を建てて、何億円の最先端医療機器を構えても原因不明で治療できないのに、鍼灸医の鍼何本で良くなったら、今後の立場は?
患者さんを死なせても、鍼灸医には診てもらいたくないわけ。
患者さんには、幸運を祈るしかないです。
良い鍼灸医.漢方医に出会えるように。