病気治療で大事なのは正しい医療と、治療のタイミングを逃さないこと(2019-03-09修正)

 

「死」を考え始めた

こんにちは。李哲です。
今までの施術経歴で、重症の患者さん(末期癌)は何人か治療しました。

 

最初は効果が見えてきたけど、お亡くなりになっています。

鍼にできるのは、寿命を延ばして、痛みを減らすだけでした。

 

医療現場に立って、死を直面するのは避けられないと思います。

しかし、なくなったと聞いたとき、その虚しさは言葉では表現できない。

 

長い間、私は医学と死に関して考えました。

 

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最近、中国から買ってきた本。

アトゥール・ガワンデというアメリカの外科医の著作。

 

以下はその1冊で、ほかにまた2冊を読みました。

興味がある方は、読んでみて下さい。

 

 

読んでいると、西洋医学のお医者さんの誠実とその努力する姿に感心しました。

 

本物の中医学が普及されれば…

 

一つ残念だと思うのは、間違った治療を一生懸命やっているのも少なくはない。もし、彼が本物の中医学に触れたら、人生観など変わるかも知れません。

 

偽物の中医学に出会うと、スティーブ・ジョブズみたいに正統派ではない漢方を飲んで効かない。そして漢方薬は、重病には効かないと噂話が広がる。

 

今の中国では、ほとんどこんな考え方です。

 

養生なら漢方薬でも良い。

癌などの重病はダメ、やはり西洋医学の手術.抗がん剤じゃないとダメ。

 

結局、治療で殺された人は山ほどいます。

 

抗がん剤、放射線、手術で殺された患者さんは、山ほどいる

抗がん剤、放射線、手術で殺された患者さんは、山ほどいる

 

中医学には、万人受けの決まった治療法がない

 

一つ説明を加えたいですが、漢方薬には万人受けの特効薬がありません。

 

鍼灸.漢方薬その自体が、一人ひとりにオーダーメイドするやり方。

 

例え話ですが、風邪を治す時、よく使うのは小青竜湯、葛根湯、麻黄湯.桂枝湯などがあります。麻黄湯と桂枝湯を半分ずつ混ぜて使うときもある。麻黄湯と桂枝湯の比例を2:1にしたり、1:2するときもあります。

 

ただの風邪なのに、これだけ処方箋の種類が変わって、処方する比例が変わるのです。

 

だから、○○病にはこれ一つで効く!!!などの宣伝は詐欺です。

 

あれは中医学の考え方ではありません。

 

風邪の漢方薬に関しては、以下の記事が勉強になるのでぜひご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

 

死すべきの定め

中医学の話はあとにして、本題に入ろうと思います。

 

死すべき定め。

誰でも最後は必ず死にます。

 

誰でも最後は死ぬ道理はみんな知っているけど、普段は多分誰も考えていません。

 

重病で余命何ヶ月だと言われると、事実を受け入れるより怒り.鬱憤が先にくる。

 

誰も自分が死ぬとは思ってないからです。

 

人間が死ぬのは、3つのパタンがあります。

 

一つは事故死。

もう一つは病死。

 

あとは自然に老死(年を取り過ぎて寝てる時に死ぬ)。 

 

事故死は避けられない事です。

(レベル高い占い師に見てもらえば、避けられないことはないですが)

 

病死。

これは避けられる、若しくは延命できるものです。

 

病死は避けられるもの

病死は避けられるもの

 

 病死は避けられるもの

 

『黄帝内経』には、こんな症状は死ぬと書いたのがたくさんあります。

しかし、その後の東漢時代の張仲景は、『黄帝内経』で死ぬと書いた病気をある程度治しました。

 

張仲景の傷寒雑病論にも、こんな患者さんは死ぬと書いたのが多いです。

 

後世の素晴らしい漢方医たちは、また生薬を探したり組み合わせたりして、張仲景が死ぬと書いた病気を治しました。

 

例えば乳がん.脳腫瘍などを含む悪性癌は、東漢時代では死ぬしかない病気でした。

 

今はニハイシャ先生を含め、中医学の先生たちは癌でも治すケースを増やしています。

 

たとえば乳がん。

以下はニハイシャ先生の一つの治療例。1週間だけで著しく変わった乳がん患者です。

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li-hari.hatenablog.com

中医学の発展とともに、昔は死ぬしかなかった病気は、今は素晴らしい中医学の先生たちのおかげで治している。病死の確率は、どんどん下がっています。

 

上に中医学で癌を治せると書いてましたが、全部の患者さんではないことを理解してほしいです。

 

タイミングさえ逃せなければ、中医学は何でも治せる

 

ニハイシャ先生は話したけど、治療にはタイミングがある。

そのタイミングを逃すと、あとは寿命を延ばすしかできない。

 

いくら素晴らしい中医学の先生でも、タイミング逃した末期の重症患者さんは延命治療しかできない。

 

つまり、寿命を延ばすことはできる。生活のクオリティを高めることはできるけど、完治はできない。 

 

ニハイシャ先生は話した。

「タイミングさえ逃してなければ、中医学はなんでも治せる。」

 

中医学は何でも治せる

中医学は何でも治せる

 

問題は、たくさんの患者さんは間違った医療に飛び込んで、治療のタイミングを逃す。正しい医療を受ける前に、他の治療法で命を落としています。

 

これが今の虚しい現実です。

 

誰でも最後は死ぬんだったら、医学の存在意味は?

 

医学は不老不死を求めるのではなく、なるべく苦痛を減らして、有限な命を最大限に伸ばすことだと思います。

 

素晴らしい中医学でも限界があり、神様みたいに何でもかんでも治せるものではないです。

 

これを理解した上で、治せるのは治してあげる。

治せないのは死ぬまでの生活クオリティを高めて、患者さんの苦痛を減らす。

 

この考え方は、以下の記事でも詳しく述べています。

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li-hari.hatenablog.com

 

本当の話をすると、嫌がられるかも知れません。

しかし、医療は事実を伝えるのが大事だと思います。

 

中医学の道で、まだまだ勉強が足りない。

 

勉強を深めれば、治せる確率も高くなるでしょう。

もっと腕を磨いて、私の最善を尽くしたいです。