顔のくすみが減り、小顔になった夫婦の感想から、美容鍼の仕組みを解釈します

 

 

顔のくすみが減り、顔が小さくなった夫婦ふたり

【※本記事は2021-05-20更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

ある夫婦から、こんな感想をいただきました。

 

奥さんの顔色は前より明るくなり、黒ずんでいたのが減った。旦那さんのはニキビが減って、顔まで小さくなったそうです。

 

他の女性からよく聞くのは、化粧ノリが良くなった。

別に美容の要望もなくて、普通に鍼しただけですが、あとで変化を教えてくれたのです。

 

1回針をして翌日にニキビが消えた女性もいたけど、まれなケース。一晩でニキビが消えた女性の症例は、以下の記事になります。どうぞご参考に。

 

www.li-hari.net

顔が老ける、顔のくすみと年齢の関連性


今までは内科.外科の病気ばかり書いて、美容に関しては触れてなかったです。今日は美容に関して、少し話したいと思います。

 

中医学の古典:『黄帝内经』には年齢と顔に関して、定義したのがあります。

 

五七,陽明脈衰,面始焦,髪始堕;六七,三陽脈衰于上,面皆焦,髪始白;七七,任脈虚,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壊而无子也。

引用先:『黄帝内经・素问・上古天真论』

直訳すると、

●女性は35歳から陽明脈が衰えるので、顔の艶がなくなり始め、髪が落ち始める。

●42歳になると、陽明脈・少陽脈・太陽脈が顔から衰え始め、顔には艶がなくなり垂れて、白髪が出始める。

●49歳になると、大衝脈(肝経)が衰え、生理がなくなり妊娠もできない。

 

黄帝内经』には、人体の様々な病状の原因と解決策が記載されています。以下は一つの例、大した事がない症状だけど、悩んでいる方はぜひ信頼できる鍼灸院で治してもらってください。

www.li-hari.net

顔色、顔の皮膚の状態は、胃腸との関連性がもっとも深い

陽明脈の『陽明』と言うのは、手陽明大腸経と足陽明胃経の事です。

 

経絡の流れから見ると、顔には胃と大腸の経絡が流れています。つまり、この2つの経絡が強ければ、顔色も良くて肌の調子も良いと言える。

 

胃腸の調子を判断する簡単な基準は、2つあります。

  1. よく食べられる
  2. 毎日の朝、便が出る

(あくまでも簡単な基準なので、この2つが揃ったから美容.美肌効果があるとは限らない)

 

便秘の場合は、腸の毒素が経絡に沿って顔まで来るから、赤いニキビができやすくなります。

 

胃の膨満感がある、胃が重い、胃痛、食べたあとに気持ち悪いなど、胃の調子が良くないときは、胃に溜まっている食べ物が腐り、その毒素が経絡に沿って顔まで来ます。 


顔色、皮膚の艶は、胃腸の経絡以外に、五臓六腑の精華が顔を潤うので、五臓六腑との関係もあります。

 

例えば夜更かしすると、すぐ目くまができる。翌日にだるいだけではなくて、顔色も悪くなる。腎臓病患者は足がむくむだけではなくて、顔まで腫れて黒ずみます。

 

また、瘀血が多い人は、顔色と唇が黒くなりやすいです。暴力行為に走る人も多いので、これは区別しないといけません。瘀血と顔色との関連性を説明した記事は以下になります。どうぞご参考に。

 

www.li-hari.net

美容鍼の仕組み:顔だけに鍼をするのではなく、内臓の調整も必要

 

美容鍼だと皆さんが思い浮かぶのは、おそらく顔だけに何十本~百本の針を刺すイメージでしょう。効き目があるかも知れませんが、私はそこまで刺さない。鍼灸はたくさん刺す技術ではないです。

 

www.li-hari.net

 

美容が目的だとしても、その前に便秘ぎみと水毒を改善する為に、手足.お腹などメインにして治療する場合があります。

 

先に便秘ぎみと水毒を減らし、肝機能を良くして血液を綺麗にし、あとは顔の局部に針をして、経絡の流れを良くする事で美容の効果を果たす。

 

局部だけではなくて、体内の五臓六腑も配慮するので、持続的効果を狙います。

 f:id:li-hari:20180606150511j:plain

 

ツボでいうと、大腸経の曲池、合谷穴、手三里。胃経の足三里穴、豊隆。顔にある頭維、下關、頬車、地倉穴など、みんな美容・美肌ができるツボです。

まとめ:鍼治療は美肌、美容効果があるけど、時間がかかるのがネック

 

鍼治療は全体的にメンテナンスをするので、時間がかかります。最低でも1~2ヶ月はかかるので、焦るとダメです。

 

高価な化粧品は、外から塗って若く見せます。すぐ綺麗に見せるのがメリットだけど、身体が健康的だとは言えない。

 

針.漢方薬の場合は体内から大掃除するので、時間はかかるけど健康体になるついでに、美人にもなれます。

 

どちらが良いかは皆さんの好みです。

条件がある方は、化粧品も鍼灸・漢方治療を同時進行したほうがパーフェクトです。

 

~続き~

f:id:li-hari:20180601140713j:plainf:id:li-hari:20180601140713j:plainf:id:li-hari:20180601140713j:plain

li-hari.hatenablog.com