【※本記事は2019-07-26更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼灸症例です。
お腹のガスを1回で抜いた例をもとに、ガスが溜まる原因も分析しました。参考になると幸いです。
暴飲暴食で、お腹にガスが溜まって苦しいのは、鍼1回でその場で治った
一人の女性、30代。
施術日は2018年1月4日。
彼女の症状は、正月休みの暴飲暴食で、お腹にガスが溜まって苦しい。
当時刺したツボは、
1組:内廷。足三里穴。
2組:中脘。関元。天枢穴。
お腹にガスが溜まるだけだったら、1組か2組だけでも良いです。両方とも刺したのは、彼女の胃腸が弱っているから、強化するために二組も刺しました。
鍼灸の昔の書籍には、内廷もしくは足三里穴だけでも良いと書いています。
私も一般的には内廷と足三里穴だけ使いますが、足りなかったら中脘.関元.天枢穴などを追加。
中脘と関元は、滋養強壮にもなります。
中脘は胃と大腸の動きをよくしてくれる。関元は小腸の募穴なので、小腸の働きを良くする事ができます。下半身の体温を上げることもできます。
20分後に鍼を取り、お腹のはりはだいぶ消えました。
お腹にガスが溜まってはる女性は、今までたくさん診てきました。
ほとんど1回で症状が緩和します。
もちろん、胃腸の調子を戻すのには1回で終わるわけではない。少々回数がかかります。
ガスが溜まるのを治すのは、記事にするほど難しい症状ではないので、今までずっと書いてなかったです。
お腹にガスが溜まりやすい原因は、胃腸の調子が悪いから
ネットを見てもお腹にガスが溜まる原因は、ハッキリ書いてないですね。
以下、自分なりの解釈をしてみたいと思います。拙い見解ですが、参考になれば幸いです。
体内にガスがあるのは当たり前の事、血液には酸素も二酸化炭素もあります。
ある程度のガス(空気)がなかったら、60kgの身体が重くて歩けない。
(60kgの米を持ち歩いてみれば、重さが分かります)
腸(大腸と小腸)にガスが多すぎるのは、食べ物の止まっている時間が長すぎるのが原因です。
胃腸の機能が強ければ、胃から降りてきた食べ物はすぐ消化吸収されて、すぐ体外に排出されます。
お腹に溜まるガスも適量で、下腹部がパンパン腫れるようにはならない。
しかし、あなたの胃腸が弱くて、すぐ消化吸収できない。そうすると、食べ物は腸に長期間滞在して有害物質(毒素)を生じます。ガスがその中の一つ。
食べ物を暖かくて水っぽい所に長期間置いてみてください。発酵してどういう匂いがするのか、想像できると思います。(体内は水が多くて温度が高い)
なぜ食べ物がすぐ消化吸収.排出されないのか?
以下の原因があります。
①運動不足。
座りっぱなしの仕事で歩いてないから、胃腸がほとんど停止状態。
②人工的な食品を食べている。
乳製品、チョコレート、人工甘味料が入ったジュース、お菓子、ファーストフード、添加物だらけの食品…このような食べ物は消化しにくいので、腸に滞在する時間が長くて、毒ガスを生じるのが多いです。
ほかにも反対する理由があるので、以下の記事でご確認下さい。
③過度なストレス。
強いストレスは直接消化系にダメージが来るので、ストレス解消法を自分で見つけたほうが良いです。
ストレス、感情の波が内臓に対するダメージは、古代の中医学理論ですでに解釈がありました。以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞ参考になると幸いです。
(小さい時にワクチン.西洋薬にやられて胃腸が弱いのは、自然な例ではないので討論しません)
要約しますが、
①食べ物に気をつける。
②ストレスを溜めない。
③よく歩けば、お腹にガスが溜まりません。
万が一ガスが溜まったら、鍼治療若しくは漢方薬ですぐ解消できます。
まとめ
便利な整腸剤と違って、鍼治療と漢方薬はあなたの五臓六腑を強化して体内環境を変える。鍼と漢方薬を止めた後でもガスが溜まりにくいです。(上で話した3つを犯さなければ。)
鍼治療に来れない人は、中脘と足三里穴にお灸をたくさんしてください。これだけでもガスが溜まる症状は緩和できます。