こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼灸治療例です。
2018-02-01。
私のオジサン。
久しぶりの鍼です。
主な症状は以前と変わらない。
腰痛、肩こり。
足の親指の痛みは、痛風が良くなったのか消えたらしいです。
腰痛と肩こりで、鍼が少なければ少ない方がいいと言うので、腎兪と大チュ(骨会)にしました。計4本。
20分くらい置いて取ったけど、けっこう楽だと言ってました。
オジサンはもう一つ主訴がありました。
左手の親指がばね指になって、上着のボタンまで止められないそうです。
そして、オジサンは病院ではどんな手術をしているのか、私に教えてくれたのです。
なんか細い針で炎症がある所を削るみたいです。
聞いた限り、完全に大工さんの仕事ですね。
私がばね指は鍼でも治せると言ったら、オジサンは半信半疑というか響くのが怖くて試してない。
手術をするか、鍼灸治療を受けるか。
この辺は個人の選択なので、強要するものではないですね。
ただし、一つ説明しますが、手術してもその辺の炎症物質がなくなっただけで、なぜ骨の周辺に炎症が起きるのかは突き止めてない。
だから、簡単に再発します。
鍼灸はその辺の炎症を治すのではなくて、体の環境を変えて自分で炎症を治すようにします。
だから、再発しにくい。
以下は当時撮影した画像。
1.大チュ(骨会)に刺した鍼。
大チュは骨の会(骨の気が集まるセンターと考えれば良い)なので、肩こりはもちろん骨癌(つまり白血病)にも使うし、骨折.骨にヒビが入った時も使います。
なぜ骨をコントロールするツボが肩にあるんだ!?とびっくりするでしょう。
なぜ肩にあるかは私もよく分かりません。人間を作った神様に聞いたほうが良いですね。
一つ確認できるのは、肩に骨のパワー(気)が集まるので、人間は手で持てない重い荷物でも肩なら担げます。
一番硬い組織:骨の力ではなかったら、おそらく担ぐ事はできないでしょう。
2.腎兪に刺した鍼。
腰痛はもちろん、腎臓の病気(腎炎、腎臓結石、腎臓がんなど)にも使う。
慢性的な病気は基本的に腎虚証が多いので、この腎兪は不可欠のツボです。
そして、腎兪は滋養強壮効果があります。
腎(水)は五臓六腑の源なので。
腎を強化して悪い点は一切ない。
2枚の画像をみれば分かりますが、鍼の周りにピンク色というか赤くなっています。
これは「得気」(とっき)と言います。
患者さんの感覚としては、響く.重い.しびれる.暖かくなる.冷たくなるなどいろいろあります。
鍼が効くのはツボに刺したからではない。
刺して「得気」したから効果があるのです。
「得気」がなかったら、ただ金属に刺されただけで、経絡を動かす事はできません。