二人の腰痛、鍼1回でその場でだいぶ良くなり、翌日には完全に治った。別々のツボで治した理由も説明します

【※本記事は2019-07-19更新しました】

 

 

2人の腰痛患者、1回の鍼でだいぶ楽になった

 

こんにちは。李哲です。

今日は私の鍼治療例。

 

同じ日に来た二人、みんな腰痛なのに全然違うツボで治しました。

なぜ違うツボを選んだのかも含めて、説明したいと思います。

 

一人の腰痛は1週間くらい続いた。

主力のツボは陰谷と委中。

 

もう一人の腰痛は、痛めて1日。

主力のツボは、束骨。

 

二人とも帰りに、「だいぶ楽になった」と言ってました。

 

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鍼灸は時間差で効果が出るのもあるので、翌日にはもっと楽になります。

その場で治らなかったら、もう1~2回刺せば大丈夫。

 

同じ腰痛なのに、全然違うツボを選ぶ理由

 

なぜ同じ腰痛なのに、全然違うツボを選んだのか。

これは鍼灸の理論に基づいています。

 

もっとも有名なのは、

『実則瀉其子、虚則補其母』。

実証なのか、虚証なのかによって選ぶツボが違います。

 

簡単に分別する方法は、

実証は痛めて1週間以内のもの。

虚証は痛めて1週間以上のもの。

 

実証は痛めたばかりなので、わりと治りやすいです。

 

虚証の方は長引きますね。

5年も10年も痛かったら、なおさら回数が必要です。

どちらにせよ、1回施術すればある程度痛みは減るはず。

 

特に急性のぎっくり腰、寝違えなどは、1~2回くらいで治ります。

 

足つぼ整体でもギックリ腰を治せるので、以下の記事を参考にしてください。

 

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整形外科、病院では腰痛が治らない

 

ぎっくり腰.慢性的な腰痛で病院に行ってもレントゲン撮って、神経をマヒさせる鎮痛剤を出すくらいでしょう。

 

しかし、レントゲン撮影では腰痛が治りません。 

神経をマヒさせる鎮痛剤で、痛みが治るとも思わない。

 

あれは治ったのではなくて、ただ単にマヒして痛みが分からないだけです。

患者さんが治ったのは、けっきょく日にちが経って自分の力で治る。

 

鍼灸は実証か虚証かの判断が速くて、その場ですぐ施術。 

そして、30分後に帰る時はだいぶ楽になります。

 

急性の痛みの場合、鍼が一番優れています。

どこか痛みがあったら、近くの信頼できる鍼灸院・整体院に行ってみてください。

 

時間もお金も無駄にならないと思います。

 

以下はもう一つのギックリ腰治療例、参考になると幸いです。

 

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鍼灸で腰痛を治すツボは山ほどある

 

余談ですが、腰痛を治すのは委中と束骨だけではない。

人中、腎兪、関元、二間、後渓、中緒、董氏奇穴の霊骨.大白.上白.下白…選択肢はたくさんあります。

 

例えば事故で足がなくなった人は、束骨穴での施術できないけど、手のツボで代用できる。

 

手足がない人は、顔の人中などで代用できる。

(さすがに頭がない人っていないでしょう?)

 

何かしら代用のツボがあります。

 

以下は頑固な腰痛を数回で治した例、参考になると幸いです。

 

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追記:腰痛の2人は、みんな翌日に完全に治った

後日確認が取れましたが、委中と陰谷を刺した方は、1回で99.9%腰痛が消えた。

もう一人の束骨を刺した方は、1回で腰痛が消えてびっくりしてました。

 

ただし、あのツボは2回目は刺されたくないと言ってました。(笑)

 

以前聞いた話しですが、刺した鍼が痛いから注意力の転移で腰痛など消えるでしょう。

 

この話は正しくないです。

 

足に刺した鍼が痛くて腰痛が消えるなら、鍼灸は要らないでしょう?

金属製の棒で殴ったほうが、よっぽど効果があります。

 

手足に刺した鍼が痛くて他のところの痛みが消えるのではなく、経絡のつまりがなくなるので痛みが消えるのです。

 

以下は、鍼はなぜ効くのかを説明した記事です。

どうぞご参考に。

 

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私たちがツボを勉強するのも、どこを刺しても治るわけではないからです。

 

鍼灸は独自の理論があって、痛み.病気を治す時はその理論に従って、ツボを選んだり補瀉の手技を考えたりします。

 

細い針の動きには、すごく深い理論が裏付けられているのです。

簡単そうだけど、実は奥深い。