「医者医病不医命」(2018-04-02修正)

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中医学に古い言葉があります。

『医者医病不医命』


医者は、病気を治すことはできるが、

その人の「命」はなおせない」ということです。

たとえば、お酒の飲みすぎで脂肪肝・肝硬変、肝臓癌になった人がいます。


お医者さんは投薬や外部治療(針灸、按摩など)で 治すことは出来るかもしれませんが、 患者さんがお酒の飲み方を変えなければ、 肝臓の病気は復活する可能性が高いでしょう。

以前、胃痛でよく来た男性の話。
仕事のストレスで毎晩お酒をたくさん飲んでいたようです。

 

足ツボマッサージと整体で、5~6回くらいで痛みは改善され
すぐに通わなくても大丈夫になりますが、 しばらくするとまた同じ症状を訴えてやってきます。

毎回毎回、その人が来たときには言いました。

『私はただあなたの胃痛をやわらげるように、 体の治癒力を呼び出すだけです。 最終的にあなたを治せるのは、あなた自身です。


あなたがまたたくさんお酒を飲んで、自分の体を 乱暴に扱うなら、私はこれ以上あなたを助けることはできません』

また、慢性の下痢の症状に悩む若い男性が 「病院の薬ももう効かなくなってしまいました」と 私のところに来たことがありました。

「じゃあ、足ツボを試してみたらどうですか?
2~3回くらいで下痢は止まると思いますよ。」

案の定、2~3週間後には下痢が止まりました。
症状の引き金は、彼のプライベートでの精神的不安でした。

神経性腸過敏症というのがあります。
常に緊張して、強いストレスや不安が続いた場合、 食べたものが消化できずそのままお腹をこわす病気です。

 

悪いものを食べてお腹がこわれるのと違って、 これは感情から来ます。

 

内臓を強くするのも大事なのですが、ストレスの原因を取り除くか、 自分の心の持ち方や考え方のクセを変えなければ、なかなか治りません。

楽しい気持ちや嬉しい気持ちは、内臓の働きを活性化します。
逆に、不安や恐怖、怒りは内臓の動きを低下させます。

施術中、なるべくたくさん彼に話しかけて、 彼の不安を取りのぞくように配慮しました。

 

その後も彼は2~3週間に一回予防のため通っていましたが、 症状はなくなりました。

今度は最近来た若い男性の話です。

腰痛がひどく、朝起きられない時があるとのこと。
いろいろ聞いてみました。

 

「夜になって、足が熱くなったりしますか?」
「飲み物は冷たいものが好き?熱いものが好き?」
「一日の仕事は座りっぱなし?」
「いいえ、立ちっぱなしですね。」

 

「寒い日にひどくなりますか?雨の日や冬はどうですか?」
「寒い日はだめですね、とくに冬は怖いです…」

 

「もしかして、住んでいる処は太陽があまり当たらないですか?」
彼はびっくりして「何でわかるんですか?」
「いや、あなたの体を触って分かりました!」

『黄帝内経』の中に書いてあります。

久視傷血,久臥傷気,久坐傷肉,久立傷骨,久行傷筋,是謂五労所傷。

黃帝內經・素問・宣明五氣篇》より

 

立ちっぱなしの仕事は、腰と腎臓を傷つけます。
生れつき腎臓が弱い人には 、こういう仕事はあまりおすすめではないです。

腎臓が弱い人は、昼より夜のほうが手足が熱くなり、 よく汗をかく、咽が渇いてイライラしやすい、 腰が重苦しい、足にあまり力が入らない、 腰が痛くて中が冷えているような感じ、冷え性と頻尿。

最近は、パソコン事務処理の仕事の人が多いですね。
お客さんの中にはこの手の業種のOLさんが多く、 みなさん目の疲れを訴えています。

 

足ツボを行うと、ほとんどの人が肝臓に痛みを感じていました。
みなさん「なぜ、お酒も飲まないのに肝臓が弱っているんですか?」

 

不思議そうです。

原因は簡単に言えば、パソコン画面の見すぎです。
中医学の考え方では、肝臓と視力はとても関係が深いのです。

 

血が肝臓を養っているから、目がよく見えるのです。
養う血が足りなくなれば、視力は下がります。

 

アルコールを大量に摂取する人の眼は、濁って汚れています。

その男性に言いました。
『今の睡眠時間は3時間くらいでしょう?
必ずそれ以上に増やしてください。

 

寝ないと体は自分で修復する時間がないです。
今は若いからなんとかなりますが、10年後が怖いです。

 

あと栄養を摂ること。
こんなに痩せているのに、鶏肉ばかり食べてはいけません。

 

あなたの体質には牛肉が合ってるから、
スープとかにしてよく飲んでください。
棗(なつめ)も血を養うのに良いですので、 なるべく一日10個くらいは食べてください。

 

3ヶ月くらい経ったら楽になると思います。 ツボ療法も続けてください。

 

あと、贅沢な要求かも知れないけど、 陽あたりが良い部屋に引越ししてください。』

 

~続き~

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