冷暖房について話したい(2)(完)(2018/04/02修正)

話を元に戻します。

自然な寒気は、冬が運んでくるもの。
冷房が出しているのは、不自然で人工的な寒気です。

 

暑い夏に、いきなり人工的な寒気をたくさん浴びて、 冷たいものを一気に胃の中に流し込んだら、どうなるでしょう?

 

寒い



外の暑い場所にいるときは、皮膚は開いて余分な陽気を身体の外に放出し、体温をなるべく下げようとしています。

それがいっぺん、冷房のガンガンきいた部屋へ入るや否や、開いている皮膚から不自然な寒気が身体の中にどんどん入り込み、あっという間に骨まで浸み込んでいきます。

 

さらに冷飲食により内臓からも冷やされ、体内に残っている陽気も大量に殺され、減少していってしまいます。

これが頭痛や下痢、生理痛、産前産後の虚弱体質、鼻炎などの原因を特定しがたい慢性的な症状の原因であることは、もはや常識となりつつあります。


現在では、中国の南方でも大量のクーラーや冷飲食の導入がすすんできました。
それと同時に、このような症状を持つ人がだんだんと増えてきています。

 

夏場の冷たいもの、体を冷やす



本人に自覚症状があまりなくとも、 足裏にある反射区と背中の足太陽膀胱経をさわればわかります。

 

足太陽膀胱経 とは、身体を守る最前部、一番表にある防衛機能のことです。
とくに足裏の腸の反射区には、変わった形のコリがたくさん集まります。
背中のツボにも、細かいシコリがたくさんあります。

身体は嘘をつきませんからね。

エアコンを使わないで下さい。
というのは、現実的に無理な話になってきてしまいました。

 

それでも、なるべく直接あたるのは避ける、一枚多めに服をを着る、 設定温度を弱めにする、自然な風が通るようにたまに窓を開ける・・・ これぐらいなら出来るのではないでしょうか。 あとは、冷たいものをたくさん飲食するのは控える。

 



「心頭滅却すれば、火もまた涼し」
日本にこんな言葉があると聞きましたが、中国にも同じ意味のことわざがあります。

『心静則凉』 

心静かなれば、即ち涼し

自分の心が静かになっているか、ときにはふりかえってみるのもよいのではないでしょうか?

 

(終わり)

 

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