中国での漢方と針治療(7)(2018-03-20修正)

こんにちは。李哲です。

中国で起きた治療の話、その続きを書きます。

 

前回の記事は以下をご覧ください。

私が小さい時に、すごく可愛がってくれたお婆ちゃん家族が来ました。この親戚と会うのは20年ぶり。

 

今再び漢方と鍼灸の勉強をしてると話したら、お婆ちゃんは試してみようの感じで、「娘が体調不良で韓国から戻ってきたけど、何かいい処方箋はない?」と聞いてました。

 

ちょうどその娘もいたので、私は詳しい症状を確認しました。

 

胃が痛む時が多いそうです。

 

これは、出稼ぎ先でご飯も時間通りに食べられない。そして心配のことが多くて、そのストレスが胃腸に来たのが原因です。

 

足つぼだけでも解決できるものだったけど、親戚がたくさん集まっていたので、さすが足つぼはできませんでした。

 

そして教えた処方は、漢方の聖典:傷寒論(しょうかんろん) に書いてる生姜瀉心湯( しょうきょうしゃしんとう)

 

処方の内容は、生姜15g、炙甘草10g,黄芩10g、人参10g、干姜5g,半夏10g、黄连5g、大枣10g。(9杯の水で3杯になるまで煮詰める。)

 

胃腸炎に使われている漢方。

少なくて5種類の処方があります。

 

患者の自覚症状を細かく分別しているから、5種類もあるわけです。

 

しかし、西洋医学は?

どうせ飲むと次の日に朝たちが無くなる抗生物質でしょう?

 

胃腸炎に関して、漢方の力は1杯飲めば効果が分かる。2杯飲めば治るのレベルです。鍼灸だったら、針を刺した瞬間に胃痛が消えます。

 

胃腸炎は一番治しやすい病気。

 

私が法螺を吹くと言わないでください。

 

これよりもっと重症な、胃酸で胃袋に穴が開けて、もう治らないと診断された患者を治したことがあるから。私は証拠を持っています。

 

事例として、いずれか書くかも知れません。

 

お婆ちゃんの娘の病気はとても簡単でした。

 

しかし、一緒に来たお爺ちゃんの顔を見た瞬間、私は不吉な予感がしました。

 

心臓病患者の顔色をしてるから。

 

どういう色かと言うと、ほっぺたが真っ赤。

 

お爺ちゃんに聞いてみたら、確かに息切れ.動悸と心臓が痛い時が多いそうです。

 

たまに夜中に胸から背中に突き通す痛みがあって、自分が死ぬんじゃないかな?と怖くなる時もあったそうです。

 

これはお爺ちゃんの食生活と長年の大量のタバコ.お酒と関係があります。もちろん、今まで飲んだいろんな西洋薬とも関係ある。

 

私は処方を書いてあげて、お爺ちゃんに説明しました。

 

心臓が苦してく痛いのは、心臓の周りに痰がたくさんあるからです。この処方は痰を取ってくれます。だから、お爺ちゃんの病気は心配しないで。必ずよくなるから。ただし、タバコとお酒は量を減らさないとダメです。タバコで癌にはならないけど、痰をたくさん作るから減らさないとダメ。

 

私が書いた処方は、

枳実薤白桂枝湯(きじつがいはくけいしとう)

 

処方の内容は、

枳実20g,厚朴20g,薤白15g,桂枝5g,栝楼実10g。

(9杯の水で3杯になるまで煮詰める。)

 

これも漢方の聖典:傷寒論(しょうかんろん) に書いてる処方そのままです。

 

組み合わせは、わずか5種類の生薬。

とても簡単で、超安い価格です。

 

西洋医学はネズミを殺す薬(血をサラサラにする薬)以外に、「最先端」のパイパス手術以外に、何かいい方法ありますか?

 

あ、そうですね。

もっと最先端の技術、心臓移植手術がありますね。

 

しかし、世の中にはそんなに余った心臓が飛んでいます?

 

心と性格が変わってもいいなら、どうぞ他人の心臓を取ってきて。

 

西洋医学はEKG(心電図)などで検査するけど、中医学は顔色と脈。そして患者の自覚症状で判断します。

 

冗談話ではないですが、心臓が痛くて病院に行ったのに、心電図検査をする時その場で死んだ人すらいます。

西洋医学と中医学。

どちらを選ぶかは、よく考えてください。

 

お爺ちゃんの病気は難しくないと話したら、お婆ちゃんは今度もう一人の娘の相談をしてきました。

 

相談の内容は、肥満症でした。

娘とその家族全員が太くて太くて、悩んでいるそうでした。

 

原因は夜食。

仕事終わって、夜中の11時、12時に食べてすぐ寝る。

 

これでは肥満症になるだけではなくて、将来的に糖尿病にもなります。

 

この習慣さえ変えてくれれば、ダイエットはとても簡単。

しかも、飲む漢方はまずくない。わりと甘いです。

 

美味しい漢方でダイエットできる。

これが嫌いな人はいないでしょう?

 

ダイエット処方の内容は言えないので、ご了承下さい。

(ニハイシャ先生のDVD中の内容だから公表できません。)

 

しかし、生薬に詳しい方だったら、みんな組み合わせができると思います。

 

漢方はダイエットもできるし、痩せ過ぎている人を太らせることもできる。何故かというと、中医学はバランスを整える医学だから。

 

3人の相談でやっと一段落終わりました。

(汗…)

 

お婆ちゃんは処方箋を持って帰ったけど、飲んだかどうか、飲んだ後の自覚症状の変化などはまだ分かりません。

 

もし連絡があれば、また記事として書きます。