【※本記事は2020-02-14更新しました】
こんにちは。李哲です。
ニハイシャ先生の治療日記を翻訳しました。
激しい腹痛の患者と、悪性脳腫瘍の男性患者、そして悪性脳腫瘍の原因と治療法も書いてあります。
中国語本文のリンク先は、
- 激しい腹痛:西洋医学では原因不明だけど、漢方薬は1日で治る
- 脳腫瘍で右半身が麻痺し、上半身がほてる、喉がとても渇く患者
- 脳腫瘍の原因は、「精子」が逆流して脳に入ったからだ
- 悪性脳腫瘍が回復する時期は、翌年の真夏
激しい腹痛:西洋医学では原因不明だけど、漢方薬は1日で治る
11/02/2005、晴れ。
今日、二人の例をあげます。
一人目は41歳の男性。
主な症状は極度の腹痛、毎晩3時から朝の5時まで痛くなる。痛い場所は右わきの始めて、徐々に左のお腹に移動する。朝の5時には痛みが左のお腹に止まるそうです。
この症状は、すでに2ヶ月経っています。
しかし、西洋医学は未だに原因が分かっていません。
診察した時の主な症状は、
- お腹を押すとすごく痛がる
- 小便は黄色
- 食べられない、食べるとお腹が痛くなるから
- 身体はとても熱い
- 喉はとても渇く
- 冷たいものが飲みたがる
- 毎日便通はある
- 脈診は有力で、弦数
ぱっと見ただけで分かります。
処方箋は経方の大柴胡湯(だいさいことう)。
【▲ 大柴胡湯の中の生薬:大黄(だいおう)。便秘を治すときに必要な生薬。】
西洋医学で原因不明だというのは、不思議な事でもないです。
なぜなら、西洋医学の病気に対する定義は、金儲けの角度で作っているから。
あらゆる方法で、健康な人が健康診断を受ける時に、癌など見つけようとしています。
体に害がある癌であろうと無害な癌であろうと、みんなに放射線療法・手術をすすめる。
今までどのくらいの患者さんが、彼らに殺されたか数え切れない。
言い換えると、患者さんは病気がなくても、彼らは病名を付け加えて治療を始めて、患者さんの時間とお金を盗もうとします。
この患者さんはすごく辛いのに、西洋医学はなんの解決策もない。逆に患者さんの思い込みで病気になったと言います。
この患者さんは、2回目の診察も要りません。
漢方薬を1日飲んですぐ治るはず。
弁証が正しければ、経方は1日飲んで効果が分かり、2日目には治るもの。
「大柴胡湯」は目から出血する怖い症状も治せます。以下は一つの漢方薬治療例、どうぞご覧ください。
脳腫瘍で右半身が麻痺し、上半身がほてる、喉がとても渇く患者
2人目の患者さんは笑い話です。
男性、32歳。
先月、西洋医学の検査で「悪性脳腫瘍」だと確認されました。症状は右半身が少し麻痺している。
彼の両目はすでにDVD撮影して、人紀クラスの生徒さんに見せるつもりです。生徒さんは診断技術と治療の過程が見れます。
彼はお母さんと、お母さんの知人まで一緒に同伴して来ました。
彼の症状は、
- 上半身がものすごくほてる
- 喉はとても渇く
- 氷水が飲みたがる
- 身体はとても太っている
私は彼に聞きました。
「足は冷たいですか?」
「氷みたいに冷たいです。」
「睡眠はどうですか?」
「眠れません。」
「性的機能はどうですか?」
「正常です。」
彼が嘘をついてるのを、私はすぐ分かりました。
脳腫瘍の原因は、「精子」が逆流して脳に入ったからだ
男性が悪性脳腫瘍になる原因は1つだけです。
「精子」が逆流して、脳に入ったのが原因!
男性は気がメインである。
通常は血がお腹の「精宮」という所で加工されて、「精」になります。
心臓が傷つけられて、血が「精子」に加工されない場合、逆流する現象が起きます。逆流して脳に入ったら脳腫瘍。肺に入ったら肺がん。
なぜたくさんの男性はタバコも吸わないのに肺がんになったか?「精子」の逆流が原因なのです。
男性の肺がん・脳腫瘍は、女性の乳がんと原因が似ています。心臓が弱くなって、血が逆流して最終的に癌になっています。
私は彼の嘘を分かっていて、それ以上質問するのも止めました。
待っている患者さんはたくさんいるから、しつこく質問する必要もない。さっさと処方箋を書いて、彼を送り出しました。処方箋には硫黄と陽起石を入れて。
ほかの患者さんを診てる時、彼はずっと診療室の周囲でウロウロしてました。何か話したがっているように。
その患者さんの診察が終わったら、彼はすぐ駆け込んで入って話そうとしてました。
もう耐えられないので、内線で学生さんを呼んできて、「何か話したいのがあったら学生さんに話して」と彼に言いました。
話したいのがあったら、さっき話せばよかったのに、いまさら邪魔しに来て!
昼間、私の学生さんは笑いながら教えてくれました。
当時、彼のお母さんとお母さんの知人がいたから、彼は恥ずかしくて「edだと言えなかった」そうです。そして、みんながいなくなってから、私に本当の話をしようとしてウロウロしたのです。
私の学生さんは彼の苦情を聞いて処方箋を確認したら、硫黄と陽起石が入っているのを見て笑いました。
私は彼の嘘を言ったのを気付いてる。
そして、その場で嘘を破いてなかったことも。
学生さんは彼を慰めたそうです。
「安心してください。先生はちゃんと性機能強化の漢方も入れています。」
【▲ 性機能障害に有効な硫黄(いおう)】
一人の中医師として、自分の処方箋と患者さんの体の状況を把握しないといけません。患者さんもお医者さんに本音を話す必要があります。診断の根拠になるので。
彼は今日私に出会ったから、まだ良かったです。
ほかのお医者さんに会ったら、どうなるでしょう?
彼の病気は必ず良くなります。
ただし、治るのに時間がかかる。
悪性脳腫瘍が回復する時期は、翌年の真夏
次の季節は冬で、腎臓の季節です。
腎臓は骨を司り、骨の中には髄が入っている。脳はまた髄の海であります。
腎臓から脳は全部つながっています。
もし腎臓病だったら、来年の春には完治するはず。
脳は「奇恒の腑」で、一番上にある。
生薬の力が脳まで入るのは、時間がかかります。
中医学の理論でいうのは、「上有病、治之在下」。
このような病気は、下の臓器から治療すれば自然に良くなります。
私は一人の悪性脳腫瘍の患者さんを治した事があります。
全治に8ヶ月かかりました。
ほかの先生の治療例があるので、参考にしてください。6ヶ月はかかりました。
今日の男性は、来年の長夏に回復できるでしょう。
なぜなら、彼の心臓が弱いのが一番の原因だからです。心臓が良くなるのは長夏の季節です。
以上の内容は、みんな「黄帝内経」に出ている話。
中医学を習った方は分かるはず、私がどんな処方箋を使ったかも分かるはずです。
彼の病気が良くなるのを、見守ってあげましょう。