【※本記事は2019-07-06更新しました】
こんにちは。李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生の治療例を翻訳しました。
一人目の自閉症は治り、2人目の自閉症は5つの文字が話せるようになって、3人目の脳性麻痺の子供は大幅に進歩。そして、産後8年も経っているのに、母乳が絶えないで出続ける「謎の病気」を解釈した例です。
中国語本文のリンク先はこちら
- 自閉症の子供、1人目は治り、2人目は5つの文字が話せるようになった
- 3人目の脳性麻痺の娘さん、てんかんがだいぶ減り、目が吊り上がる事もなくなった
- 産後8年も経っているのに、母乳が出続ける女性患者
- 健康な人であれば、足裏が暖かくて足の甲は冷たい
- 喉がちっとも渇かないのは、体内の冷えがひどいのを証明
自閉症の子供、1人目は治り、2人目は5つの文字が話せるようになった
11/04/2005。晴れ。
昨日、重症の三つ子が来たのを話し忘れました。
前の治療記録は、以下をご覧ください。
一人目はもう治りました。
二人目、重度の自閉症の子。今は5つの文字が話せるそうです。
子供が生まれて初めて話すのを見て、お母さんはすごい喜んだでしょう。
私の治療法は以下のとおりです。
音楽と言語は、左右の脳で分かれています。
右脳は音楽、左脳は言葉を司る。
彼の右脳は働いてます。
だから、音楽には興味津々。
しかし、左脳は痰などの老廃物でつまり、言葉の信号が入りません。
私は診療所で使う「漢唐59号」を処方して試したのです。
もともと、この漢方薬は鼻炎.中耳炎に使います。
あと、緊急救命の時、患者さんの意識を戻すために使うもの。
お母さんに渡した時に「1日2回使ってください」と話したら、本当に子供が話せるようになったのです。この麝香礬石散は本当にすごい!
3人目の脳性麻痺の娘さん、てんかんがだいぶ減り、目が吊り上がる事もなくなった
三人目は娘さん、脳性麻痺の子です。
今は直視して、人を見ることができるそうです。
便通は大承気湯、葶歷大棗瀉肺湯の使用後、たくさんの便と痰が出てきました。もともと毎日何回もあったてんかんは、週2回まで減りました。
そして、葛根湯でけいれんするのもだいぶ回復。目線は回復して、以前みたいに吊り上がることはなくなりました。
葛根湯は風邪薬としても有名です。
以下の記事で詳しくその仕組、機序を説明したので、良かったご覧ください。
この三つ子は、18日間の漢方薬を飲みました。
私はやっと、肩のおもりがなくなりました。
もう少しで、この悲劇を収めるそうだから。
産後8年も経っているのに、母乳が出続ける女性患者
今日、長寿村から新しい患者さんが来ました。
女性、35歳。
二人目の子を産んでから、8年目になります。
生理は毎月あるけど、遅れている。
しかも、母乳が出続けています。毎日さく乳器で絞らないと、破裂しそうに辛いそうです。
彼女はたくさんの西洋医学の先生に診てもらったけど、誰も原因を分かってない。もちろん誰も治してあげてないです。
彼女は私の母乳と生理に関する論文を見てから、すぐこちらに治療しに来ました。
その論文は以下の記事です。
彼女の主な症状は
- 便通が不規則
- 喉はちっとも乾かない
- 手足がとても冷たい
- ずっと抜け髪が多い
- 皮膚はとても乾燥してる
健康な人であれば、足裏が暖かくて足の甲は冷たい
彼女の例を挙げたのは、6つの健康症状の一つ:手足が冷たいのを説明したい為です。
一番最初に手足が冷たいのを書いたのは、『黄帝内経・通平虚実論』:「気逆者、足寒也」
正常な人は陽気が下に行って、陰気が上に来るべきです。足の三陽経(胃.膀胱.胆のうの経絡)が表面にあって、陽の中に陰があるから甲部は冷たいのが正常。
足の裏を通っているのは、唯一に腎臓の経絡。
腎臓は足少陰経で、命門の火(エネルギー)が少陰の水(腎臓の属性は「水」)に溶けています。
陰の経絡に陽の火(エネルギー)が現れるのは正常である。
だから、正常で人は足の甲が冷たくて、足の裏は暖かい。
ほかの健康であるときの自覚症状は、以下の記事でご確認ください。
冷たいのと暖かいのが混ざると、丁度良い暖かい体温です。外側の天気と関係なしで。
身体に何かトラブルが起きた時、一番最初に現れるのは手足の先です。その理由は、手足の先は人体の末端側だから。
陰陽のバランスが崩れた時、一番最初には手足の先に現れます。これは病気の始まりであり、病気を治していくと最後に届く場所です。
だから、中医師はこれを根拠にして、患者さんが治っているかを判断できる。
足の親指は、肝臓の経絡と脾臓の経絡が通る所。
陰の最後はまた陽に戻ります。
「陰極生陽」と言う。
すぐ陽を生み出して体内に戻るように、この2つの経絡が足の親指に集まっているのです。だから、足の親指の力は一番強い。
昔、私たちはしゃがんで排便しました。
これは一番正しい方法。
しゃがんですると、肝臓と脾臓の経絡に圧力をかけて、更にお腹が大腿部に圧力をかけるから、すぐ排便ができます。
しかし現代人は西洋のトイレ。
座って排便します。
便が出し切れないから、たくさんの人は便秘になり、毒ガスが溜まり過ぎて脳に入ってるから、脳の働きが弱くなって集中力もなくなっています。
喉がちっとも渇かないのは、体内の冷えがひどいのを証明
とりあえず今日はここまで説明して、本文に戻ります。
この女性の症状、喉はちっとも乾かない。
これが一番大事な診断根拠。
喉は乾かないのは、体内がとても冷えてるから。
ナマのトリカブトを使うべきの時期です。
加工したトリカブトは、表虚を治すときに使う。
患者さんが汗だ止まらない場合、張仲景の処方箋は「桂枝湯加附子」。
こちらで使うのは加工したトリカブト。
桂枝湯加附子は多汗症治療でも使います。
以下はその治療例、どうぞご覧ください。
この女性は、体内の冷えがひどいから、下に行くべきの陽気(エネルギー)が逆流して頭に来てます。
母乳を司るのは気であり、気は肺から来ている。
しかし、女性の身体は血がメインで、気と言うのは血からくるものです。
生理が来るのは、母乳が下まで降りてでき上がるもの。
この女性は気が逆流して下に行かない。
胸の母乳はずっと溜まったまま。
女子絵の胸は陽で、男性の胸は陰に属してる。
例え話をすると、溺れて死んだ人。
もし女性だったら、必ず顔が上です。
上は天陽で、陽と陽は対応してるから。
もし男性だったら、必ず背中が上。
何故かというと、男性の背中が陽であるから。
お医者さんはこのような現象が分かったら、病気を治す時に楽でしょう。
私の拙い見解、笑い話だと思ってスルーしても良いです。もし間違いがあったら指摘してください。(以下は省略)
李哲の追加説明:
溺れ死んだ人は、鍼治療で救えます。
以下の記事で、症例を説明しているので、どうぞご覧ください。