いろんな西洋医学の病名を見て思ったこと(2018-03-07修正)

こんにちは。李哲です。

ご無沙汰しております。

 

鍼の専門学校の期間テストが終わったので、今週からは更新します。

(コメント受付は中止しているので、ご理解願いします)

 

この1ヶ月くらい、いろんなニュースを見て思ったのも、徐々に書きたいと思います。

 

学校の勉強で最も多く接するのは、西洋医学のいろんな定義。

 

解剖学定義はもちろん、病名も多いです。

 

中医学も勉強してる私にとって、一つ不思議に思ったのがありました。

 

西洋医学の病名は、「発見」した人の名前で命じてるのが多いです。

 

例えば、

パーキンソン病

クロイツフェルトヤコブ病

マルファン症候群

アルツハイマー型認知症

ウィルソン病

… …

 

しかし、中医学では人の名前で命じてる病名は、ほとんどありません。

 

病名を作るのではなくて、典型的な症状を述べて、対応の処方箋を付けます。

 

処方箋の名前も、発明者の名前を付けません。

 

中医学の医聖だと言われてる張仲景も、張氏○○湯とか書いてないです。

 

大体分かりやすくて、直観的に作用が分かるような物を付けます。

 

例えば、

麻黄湯(麻黄が主力)。
桂枝湯(桂枝が主力)。

小柴胡湯(柴胡が主力)。

 

西洋医学の薬は、カタカナばかりで見ても意味分かんない。

 

なぜ欧米人は名前を付けるのが好きでしょう?

 

おそらく、歴史に残るからではないか?と思います。

 

中医学は古代の聖人のお陰で、成果を収めたと考えるので、自分の名前は付けない。

 

中国の伝統文化には、「陰徳」と言うのがあります。

 

その意味は、社会に貢献しても、子孫に良い物を残しても、わざわざ自分の名前はアピールしない。歴史の本に残そうとはしない。

 

欧米はヒーロー文化のせいか、名前を残したがりますね。

 

ところで、西洋薬の副作用で出た症状を新しい病気を発見したと大喜び、個人の名前を付けて歴史に残すのは、果たして光栄のことかな…

 

西洋医学では、

病名がないと薬の処方ができません。

 

だから、病名は多ければ多いほど良いわけ。

 

例えばA薬は心臓病治療薬。

B薬は肝臓病治療薬。

 

しかし、中医学は病名がなくて、患者さんの自覚症状で処方するので、臨床では面白い事があります。

 

A薬は心臓病にも使うし、肝臓病にも使う。

同じ自覚症状があれば、使えるので。

 

そして、もう一つ。

西洋医学の都合のいいもの。

 

知名度が上がり、聞いただけでビビる病名があれば、更に良い。

 

例えば乳がん。白血病。悪性脳腫瘍…

 

普段からメディアを浸透して、病気の怖さを宣伝する。

 

そうすると、患者さんは怖い病名を聞いただけで失神し、何でも言いなりになるから。治療と薬の販売がスムーズにできる。

 

中医学は怖い病名がないので、たとえ重い病気で診察に来ても、お医者さんの話を聞いて失神したりはしません。