西洋医学を勉強して生じた疑問(2019-03-06修正)

こんにちは。李哲です。

鍼灸専門学校で、西洋医学の勉強をしながら生じた疑問を書いてみました。


内容は中医学と関係があるのも、関係がないのもあります。
内容はあちこち飛んで短めなので、つぶやき集と言ったらいいでしょうか。


あくまでも個人の考えなので、

皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

西洋薬の歴史は200年

 

今の鍼灸専門学校で、薬理学を教えるある大学の先生が話してました。

 

西洋薬の元祖は、1803年アヘンから強力な鎮痛剤:モルヒネを抽出。(モルヒネの化学構造と合成は1952年に成功してる。)

 

そこから西洋医学の薬理学が発達して、今の現代的の西洋医学があるわけ。計算するとだいたい200年の歴史です。

 

西洋医学の薬理学理論では、漢方薬の研究ができない

 

これも 鍼灸専門学校で、薬理学を教えるある大学の先生が話してました。

 

西洋医学の薬理学は、一つの化学成分がどんな作用があるかを研究する。

しかし、漢方薬は単一の化学成分ではなくて、一つの生薬(植物.鉱物など)。

 

一つの生薬に、どれだけの有効成分が入っているかは、計りきれません。

 

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生化学者が頭痛いのは、漢方薬は一つの生薬だけではなく、複数の生薬で組み立てられているのです。

 

例えば市販の葛根湯(かっこんとう)。

7種類の生薬で組み立てている。

 

1種類の生薬でも、中の成分は複雑である。

主成分以外に、脇役的な生薬もたくさんある。

7種類だったら、更に絡み合って複雑。

 

先に単純な数学問題を見たいと思います。

 

仮に一つの生薬に10種類の主成分が入っているとします。

7種類生薬の主成分の組み合わせだと、10の7乗=10,000,000種類あります。

 

1000万種類の主成分の組み合わせ。

これを1日で一つ徹底的に研究するとします。

 

そうすると、1000万日かかる。

1000万日÷365日(1年)=27,397年

生薬の成分を研究する人は、27000年生きないとダメです。

 

組み合わせの事だけなら、まだいい話です。

 

もっとも頭痛いのは、漢方薬は生薬の比例があること。 

葛根湯の場合は、葛根と麻黄、桂枝、芍薬の比例は4:3:2:2。(傷寒雑病論の公式文章では)


比例が変わると、また体に対する影響が変わります。

『傷寒雑病論』に書いてる処方箋は、全部黄金比。

臨床では黄金比の処方箋を元にして、またアレンジするのです。

 

主成分だけで2万7千年かかるのに、いろんな比例の時どう変わるかを研究すると、研究員はおそらく50万年の寿命が必要ですね。

 

薬理学を教える西洋医学の先生は、あっさり「無理!」と言ってました。

 

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そもそも漢方薬の治療は、単一の成分だけの話ではない。

 

生薬が体に対する影響の全体像を見るのです。

西洋医学は細かく、もっと細かくして研究するもの。

中医学は拡大、もっと拡大して研究するもの。

方向性が違うので、西洋医学の考え方で中医学を研究することは無理でしょう。

 

肝臓は視力と関係がある

 

西洋医学の理論だと、肝臓には肝星細胞があります。

肝星細胞の作用は、ビタミンAを貯蔵すること。

 

ビタミンAは視力と関係があります。

詳しく言うと、明暗を識別するので、夜と昼の分別ができる。ビタミンA不足だと夜盲症になりやすい。

 

だから、西洋医学の理論では、肝臓と視力はある程度関係があると言えます。

 

中医学はどう説明してるか。

昔からの中医学の聖典:『黄帝内経』には『肝、開竅於眼』と書いています。その意味は、肝臓と眼は繋がっている。

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中医学を習った人はみんな知っていますが、視力は肝臓と関係があります。

 

近視、遠視、乱視、視野欠損、緑内障.白内障、涙が出なくて目が乾燥、涙が出すぎ…すべての目の不調は肝臓と関係が有る。

 

中医学でいう肝臓の働きは、とても幅広いです。西洋医学で言う、明暗差を識別するだけではない。

 

よく頭痛で眼の奥が痛い。という主訴を聞きますが、これも肝臓の調子が悪いからです。

道で見かける子供の近視。

まだ小さいのに、分厚いメガネをかけてるのが可愛そうです。

 

子供は大人みたいにゴミ食品を食べたのが少ない。目を使うゲームやり過ぎもない。読書し過ぎもないから肝臓の解毒作業は少なくて、元気にいるはずです。

 

なのに、なぜ子供の近視があるか?

 

ワクチン.抗生物質などの西洋薬。

これが原因です。

 

薬理学を教える先生は話したけど、(西洋医学の)薬品はみんな毒。体の解毒システムの腎臓と肝臓に影響が大きいです。

 

中医学の鍼灸.漢方薬の場合、肝臓を治すときは瀉法か補法か、2つあります。

 

肝臓が弱まったら補う。

肝臓は弱くなってないけど、毒素が溜まりすぎて処理にが追いつかない時は、外部から生薬を派遣して助ける。若しくは針でツボを刺激して、流れを良くして解毒作業にもっと力を入れる。

 

西洋薬は補うのは知っていますね。

少なくともビタミンA補給が分かる。

 

しかし、毒素の処理を助ける西洋薬は、まだ聞いたことがありません。

むしろ、たくさんの西洋薬の副作用は、肝不全.腎不全を起こします。

 

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【▲ 肝不全、腎不全を引き起こす病院の薬 】

 

解剖学.病理学の知識は、人体実験から得ている


西洋医学を勉強した時、脳神経.脊椎神経の支配領域など見て、すごいな~こんな事まで分かるんだ!と思ってました。

 

例えばブロードマンの脳地図。

手指など敏感な感覚を持つ所の領域が大きい。

 

どうやって、この精密な地図が書けただろう?

 

長年の疑問は、専門学校の先生の講座で分かりました。

当時、教わったのは胸腺の知識。

胸腺はとても大事な免疫系で、赤ちゃんの命を守ります。

 

余談話で先生が言ったのは、「生まれたばかりの赤ちゃんは胸腺がないと何ヶ月で死亡。」

 

そして、先生は苦笑いしてました。

「なんで分かるだろう?そりゃーやってみたからでしょう。」

第二次大戦でナチスがどれだけ人体実験をしたか。ナチスだけではなく、旧日本軍.イタリアのムッソリーニ時代…

 

戦争中は残虐な人体実験も一番多かった時期。

ある意味で、西洋医学の生理学は人体実験を元にして確立されている。解剖学はなおさら。

 

今でも覚えているが、100年前のヨーロッパ解剖シーンを載せた本。鍼灸専門学校の授業中に見せてもらったけど、本当に気持ち悪かった。

 

今でも西洋医学の勉強はしているけど、この知識を誇り高きとは思わない。

 

今は、非人道的な人体実験がなくなっているように見えます。

しかし、形が変わっただけで主旨は変わってない。

 

昔は嫌な人でも捕まってきて、人体実験ができたし殺しもできた。

 

今は無理矢理しない。

その代わり餌を上げる。

 

少し多めのマネー。

「治験 バイト」で検索してみて下さい。たくさんの募集サイトがあります。

 

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治験って何か?

露骨にいうと人体実験。

 

前に聞いた話。

骨折を治す薬の治験。

 

募集にきた人は、骨折した人とは限らない。

では、どうやって骨折治験のデータになるか。

 

わざわざ骨折させる。

車で踏み潰すか。

金属バットで殴るか。

その辺は分からない。

とにかく先に骨折させないと治験が始まらない。

 

その後、薬を飲ませて骨折が治るかどうかを確認する。

 

少しでも良くなったら、治験のデータになる。

折れたまま治らなかったら、最初に契約書を書いてるから訴えられない。(手術と同じ)

 

テレビ報道は、なぜ闇の医療世界を公にしないですか?

 

脾臓は大事な役割があるから、取っちゃうのはダメ!

 

脾臓は昔、あまり意味がない臓器だと言われました。

だから、摘出術があったのです。

 

今でも脾臓の病気で、切除することがあります。

例えば脾臓が破裂して、大出血になった時、再生不良性貧血(脾臓で赤血球を破壊するのが過激すぎて、脾臓そのまま摘出)。あとは、すい臓がんなど。

 

脾臓は西洋医学の理論では、最大のリンパ組織で免疫系の重役です。

病気になった時、西洋医学は脾臓の摘出術しかないと言うけど、これは西洋医学だからです。

 

漢方薬

再生不良性貧血なんかは、漢方薬の帰脾湯(きひとう)など治せるのはいろいろあります。臓器を取るなんて中医学はそんな粗暴な治療法はない。


脾臓がないと将来はどうなるか?

 

中医学の理論によると、

  • 力が出ない。特に四肢の力がない
  • ひどい食欲不振
  • 極度に痩せる

 

将来的に患者さんは病気で死ぬんではなくて、食べられなくて痩せて衰弱して死にます。

正常な生理が始まるのは、14歳!

 

学校の授業中、生理に関して習ったのがあります。

統計データを元にしているか、初潮は10~15歳が正常だと言ってました。

 

あまり遅れると判断するのは、18歳以上。

 

中医学の理論では、正常な女の子であれば、14歳ピッタリで初潮がある。10歳でも、18歳でもない。

 

生理が早く来ると何がメリットがあるか?

草を引っ張って背伸びさせるのと同じ、寿命が短くなるだけです。

 

生理は女性の大事な健康サインなので、親としては注意深く見守るべき。

 

便通は毎日あるのが正常!

 

学校の授業で習ったのは、3日まで便が出ないのは正常。

 

中医学の理論では、1日でも出ないとダメです。

外部環境のせいで、たまに1日2日出ないのはまだ良いけど、何度も何度も繰り返すのは病気である。

 

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大腸がんなど、最初は便秘症から始まっています。

便秘症の時から治せば、非常に治りやすいです。将来的に大腸がんにもなりません。

 

これがいわゆる未病を治す段階なのです。


3日に1回の便通で健康だと言うのか?

中医学では笑うしかない理論です。

 

日本の平均寿命に関して:健康的な寿命ではない

 

日本の平均寿命は確かに長いと思う。でも、世界一ではない。

 

そもそも平均寿命と言うのは、間違った計算の仕方。 

平均寿命と似ている言葉があるので、これもぜひ覚えてほしいです。

 

健康寿命(健康的で長生きすること)

 

健康に長生きするのが大事

健康に長生きするのが大事

 

病気で苦しみながら、寝たきりで長年生きてる人。

記憶喪失になったまま、長年生きてる人…

日本にたくさんいるでしょう。

 

このような人を除いたら、日本の平均寿命はいくらだと思いますか?

 

ただの長生きではなくて、健康的に長生き。

年をとっても、介助いらないで一人で生活できる。そして、年を取り過ぎで、寝ている時に死ぬ。

 

これが皆さんの願い事ではないでしょうか?

 

将来的には平均寿命で計算するのではなく、健康寿命で計算されると思います。

 

盲腸(虫垂)は要らないものか?

 

盲腸炎になると、お医者さんはみんな切りたがる。

「盲腸はなくても大丈夫」だと言います。

 

しかし、本当に大丈夫なのか?

 

手術は本当に必要?

手術は本当に必要?


常識的に考えて下さい。

自然の神様が人間を作った時、要らないものを入れると思いますか?

 

古いかも知れませんが、以下の記事が参考になると思います。

matome.naver.jp

 

www.jst.go.jp

 

西洋医学では激しい腹痛の盲腸炎は、切るしかないと言いますが、これは西洋医学だからからです。

 

中医学の漢方薬.鍼灸でも治療ができます。

特に鍼灸には、虫垂点だというツボがあります。

 

私はまだ経験したことがないので堂々と言えないですが、臨床経験がある先生の話だと、ツボを刺した瞬間に腹痛が消えるそうです。

 

すでに盲腸を切った人は仕方がないですが、自分の子には同じことをさせないで下さい。

 

人間に要らない臓器なんか、ありえません。

出産時の帝王切開は、本当に必要か?

 

最近、ネットで有名な弁護士タレントが子どもを産んで、切り口がめちゃくちゃ痛いニュースを見て、「なんて馬鹿なことをやったんだ」と思いました。

 

常識的に考えて下さい。

妊娠.出産は正常な生理現象で、病気ではないですよね?

 

だったら、今の痛みは何なんですか?

出産に伴う正常な、誰でもある痛みでしょうか?

 

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前は病気ではなかったのに、今はめちゃくちゃ痛い思いをしてる。

逆に言うと、病院の帝王切開がなかったら、こんな痛みはないはず。

 

「帝王切開しなかったら、親子とも死んだかも知れない。」と言うそこのアナタ。

 

間に合わなくて、車中で子どもを産んだ女性は少なくありません。彼女らは帝王切開なんかしてない。

 

私が生まれた中国の田舎では、近くにお医者さん.病院がなくてみんな自然分娩(村にはサンパさんいる)でした。難産で赤ちゃんが死んだのは、ほとんど聞いたことがありません。

 

出産で親子とも死ぬかも知れない。

 

こんな危険な事を、誰がやりたがるでしょうか?

 

人工骨頭置換術は、30年しか持たない

 

針の学校の授業で先生が言ってました。

治療としては、人工骨頭置換術がある。

ただし、今のところ人工骨はせいぜい30年。(有効期間が30年)

 

だから、50代前には薦めないそうです。

 

40歳に手術を受けたら、人工骨は70歳でダメになる。

でも、70歳の時はすでに体力もないので、2度目の手術を受け入れる可能性がほぼない。その時は、寝たきりになるしか無い。

 

寝たきりになると廃用症候群が起きたら、死ぬ日まで遠くはない。

 

外傷で骨折し、人工骨頭置換術するのはまだ理解できる。

しかし、なんで外傷もないのに、骨がダメになったか?

 

西洋医学の先生に聞いてください。

「病院の薬は、肝臓と腎臓に負担をかけないのか?」

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/li-hari/20180329/20180329203201.jpg【▲ 肝臓と腎臓を壊す病院の薬 】

 

腎臓は中医学でいう、骨を作る臓器です。

腎臓を傷つけるのは、骨を溶かすのと同じ。

 

10年、20年も化学薬品を飲み続ければ、徐々に溶かして骨がもろくなる。少し転倒しただけで骨折。

 

これは正常な人間ではあり得ない。

 

人工骨頭置換術は素晴らしそうに見えるけど、なぜ自分が大腿骨頭壊死になったか?を皆さんに考えてほしいです。

 

(おわり)