がん細胞と共存(2018-03-02修正)

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こんにちは。李哲です。

臨床でよく鍼灸は癌の施術もできますか?の質問を受けます。

 

答えは、もちろん施術できます。

 

ただし、一つ説明が必要です。

中医学は人を対象にして、腫瘍マーカー.画像検査などを基準にしていません。

 

例えば、胃がんの人が吐血して、激しい吐き気がする。ご飯が食べられない。

 

漢方薬.鍼灸の治療で、吐血.吐き気.食欲不振などの自覚症状が治れば、患者さんは治ったと判断します。

 

しかし、西洋医学の検査では、まだ胃がんのがん細胞があるかも知れない。

 

ここで中医学と西洋医学の大きな分岐点があります。

 

西洋医学は検査値が異常だから、まだ治ってないと言う。

 

中医学は患者さんの自覚症状が治ったから、もう完治だと言う。

 

根本的な違いは、中医学は自分の健康に対する診断基準があるからです。

 

6つの健康の診断基準 を満たせば、健康だと判断する。

 

たとえ腫瘍マーカー検査で値が高くても、たとえCTスキャン.レントゲン写真で腫瘍が見つけても、中医学では大丈夫だと判断します。

 

腫瘍があっても日常生活には支障が出ない。

このまま共存すれば、50年も問題ないと判断します。

 

共存。

この概念は、西洋医学にありません。

 

悪そうなやつは、すべてブチ殺すのが西洋医学。

 

しかし、悪そうな腫瘍があっても、体の日常生活に支障が出るのか?西洋医学はこれが証明できない。

 

腸内細菌は皆さんも知っているはずです。

体内には、いろんな細菌がたくさんあります。

なぜ腸内細菌は殺さないで、がん細胞ばかり殺すでしょうか?

 

患者さんがほしがるのは、痛みがない。不調がない日常生活。できれば長生きです。


がん細胞を殺し、腫瘍が消えることではない。

 

事実上、年寄りはみんないろんな腫瘍を持っています。西洋医学の検査で引っかかっても、もう歳だから手術.抗がん剤を受ける体力がないので、見逃す事が多い。

 

体にがん細胞.腫瘍があっても、共存ができるのです。

 

腫瘍があっても気にせず、がんと共存して普通に50年生きるか。

 

共存は嫌だなー

そして、がん細胞を殺すために、苦しい地獄級の闘病生活を15年若しくは5年も経たないうちに死ぬか。

自分で選んで下さい。

 

中医学でいう共存は、その範囲があります。

つまり、腫瘍があっても、日常生活には支障ない。

 

中医学の判断では、

癌で日常生活に支障が出たら、治療する必要がある。

 

癌で日常生活に支障がなければ、治療する必要がない。

 

中医学の治療は、すべて患者さんの自覚症状の変化で判断します。もう一度強調しますが、西洋医学の検査データを唯一の基準にしていません。(参考は可)

 

小便の勢いがなくなった。

便秘になった。

寝付きが悪くなった。

以前より寒がりになり、風邪も引きやすくなった。

… …

このような自覚症状を体のSOSサインだと思う人は、中医学の治療を受けて下さい。

 

きっと良い結果が出ると思います。

 

「汚いもの」が少しあっても許せない。

 

コレステロールが高い。

ピロリ菌がまだある。

PSA値が高い。

腫瘍マーカーがまだ高い。

CTスキャンで腫瘍の影がまだある。

… …

 

このような数値を信じている人は、西洋医学の治療を受けて下さい。