十棗湯(じっそうとう)と不正出血.咳(その1)(2019-02-01更新)

こんにちは。李哲です。

今日はニハイシャ先生の弟子:張孟超先生の治療例を翻訳しました。

 

文章には漢方薬がほとんどで、

漢方薬に対する理解とマメ知識増えれば幸いです。 

 

青文字.赤文字の所は、張孟超医師の考え事で、私の感想ではありません。

 

翻訳文の最後にだけ、私の感想が少しありますので、間違わないで下さい。


中国語本文のリンク先は、

十棗湯案例【一】崩漏

翻訳文

2008年2月27日。初診。

43歳の劉さん。既婚女性。

 

治療に来た原因は、この3ヶ月ずっと不正出血が続いている。

 

西洋医学と中医学の治療を受けたけど治らない。

当時、私が思ったのは、簡単なキュウ帰膠艾湯もしくは桂枝加竜骨牡蛎湯の類だろう。しかし、またすぐ他の先生たちが治療してみて無効だったから、きっとほかの原因もあるでしょうと思った。)

 

ニハイシャ先生がよく言うのは、:己を空っぽにする。先入観入れるな。

 


 

問診で分かったのは、、生理の血は薄い赤。サラサラで血の塊はない。血が出続けている。

 

  • 腰とお腹は痛みがない
  • 四肢は氷みたいに冷たい
  • 冷たいのも風にあたるのも嫌がっている
  • 普段は汗をかきにくい
  • 喉は渇かない
  • 熱いものを飲みたがる
  • 食欲はまだ良い
  • 大小便は正常

 

患者さんは「不思議な症状がある」と私に話しました。

きたきた!

私はすぐ耳を立てました

ニハイシャ師匠がよく言うのは、患者さんの不思議な症状は、だいたい大事なキーワード

 

咳は1~2年続いている。毎朝必ずたくさんの白泡の痰を吐き出す。最初の痰が少し黄色い以外に、他の痰は全部白い。たまに血が混ざる。

 

口の中は涼しい麻痺しているような感じ、辛い味も感じる。

私が思うのは、肺金の味だろう)。

 

私はすぐ彼女に聞きました。

「睡眠はどうですか?朝までぐっすり寝れますか?」 

「だめです。毎週2,3回、朝4時~5時の間に起きて寝れません。」

 

「胸が苦しいですか?」

「胸が苦しくて息が吸いづらいです。しかも、背中の肩甲骨の間に手のひらサイズの寒い区間がある。まるで冷房が当たったように寒い。」(あとひとつの質問で確実な診断ができます。小青竜湯か十棗湯(じっそうとう)か?

 

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小青竜湯の中の生薬:桂枝(けいし)

 

「仰向けで寝られますか?」

「寝られます。」

 

これは小青竜湯の症状に間違いない。

私はすぐ処方しました。

小青竜湯、乾姜を増加し、加工したトリカブトを追加。

 

脈診では、左右の寸脈が細弦(みぞおちに水気が溜まっている腹証)。お腹全体的に圧痛がないけど、お腹に力がない。切診も私の判断を支持していました。

 


 

2008年3月4日。

再診察1回目。

患者さんが言うのは、生理の量が減った。たまに1,2日は血が出ない時もある。

 

患者さんは絶賛してました。 

貴方は唯一、私の問題は婦人科ではなくて、肺に問題があると教えた先生です。肺に問題があるから、下をコントロールできなくて、生理の血が止まらない。

 

さすがにニハイシャ先生の弟子!

またニハイシャ師匠のファンですね

 

今は風にあたるのが嫌、咳と白い痰は減っている。

背中の肩甲骨の間の寒い範囲も拳サイズに減っている。

四肢は冷たい。表の寒気はなくなったけど、体内の冷えはまだ強い。

 

今日の処方は、

射干麻黄湯に乾姜、生のトリカブト10gを追加。

 


 

2008年3月14日。

著しい変化はない。

 

背中の肩甲骨の間の寒い範囲は拳サイズ。

喉は渇かない。四肢は冷たい。食欲は少し減った。体内の冷えはまだ強い。睡眠の質は改善した。

 

処方:

射干麻黄湯に乾姜、白朮、茯苓を追加し、生のトリカブトを15グラムに増量。

 

~つづく~

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