こんにちは。李哲です。
今日は製薬会社と関連しているドキュメンタリー映画、第三話の内容を紹介したいと思います。
汚れた真実(Dirty Money)。
以下の記事を参考に、翻訳させていただきました。
(以下の記事には、たくさんの画像が添付されているので、中国語ですが画像だけでも見てください。)
翻訳文:
第三話。
始めから公聴会のシーン。
製薬会社のCEOマーティン・シュクレ(Martin Shkreli)は、Darapirimを一粒13.5ドルから750ドルに値上げしました。
「アメリカでもっとも憎たらしい男」だとメディアに言われたけど、CEOはカメラの前で鼻高々に笑ってました。
最後、彼はほかの証券詐欺罪で逮捕。
しかし、彼はまだ小物です。
今回の主人公はvaleant 製薬会社のCEO。Michael Pearson。
2008年、valeant 製薬会社はまだ経営が難しい会社でした。
市場価値は21億ドル。
Michael Pearsonが就任した時、株はまだ15ドルも行ってない。
しかし、2015年の最高峰は262ドルに値上がり。
ウォール街でもっとも儲けた一例になりました。
外部から見ると、彼の手段は一つのみ。
ほかの会社を買収。
しかし、調査が深まることで事実は複雑になりました。
一般的に製薬会社は売上の18%を新薬の開発に使います。
valeant 製薬会社は3%しかない。
彼らはもっと良い方法を見つけたのです。
Michael Pearsonが言うのは、新薬の開発はリターンが少なすぎ。
もっと良い方法は認証されている会社を買うこと。
問題は、valeant 製薬会社は購入したあと、大幅に値段を上げたのです。
患者さんに対して、これは致命的なこと。
一人インタビューを受けた患者さん。
ウィルソン病です。
彼女は以前、毎月30ドルを払えば、日々を過ごすことができました。
病気があるけど、まだ生きている。
しかし、ある日、彼女が気づいたら一粒の薬が200ドルに値上がり。
1年の薬品代だけで28万ドル。
薬を止めたら、彼女は死ぬ。
もし薬を続けると、彼女は医療保険が買えなくなる。
もし薬を自腹で買うと、彼女の家族は全財産を失う。
インタビューの時、彼女は匿名希望でした。
会社に医療費が高いのがばれたら、彼女は仕事を失う。
一旦首にされたら、彼女の医療保険状況では、次の仕事がなかなか見つからない。
valeant 製薬会社はこの薬の値段を、毎月650ドルから2万1千ドルに値上げ。
同時、valeant 製薬会社の市場価格は23億ドルから780億ドルに高騰。
valeant 製薬会社が株主に見せる報告の脚注には、こう書いてました。
「珍しい薬の販売量が増えた。」
親指で考えても分かるでしょう。
販売量が増えた?
珍しい病気の患者さんが増えたこと?
実際は彼らが薬価を大幅に値上げしたのです。
CEOは巧みにデータを操り、株主に今の会社が繁盛である錯覚を与えてました。
2016年、ヒラリー・クリントンはvaleant 製薬会社に噛みつけました。
ヒラリー・クリントンは講演会で、一つの手紙を読んだのがあります。
ある患者さんが、80年代からずっと注射している薬。
その時、10本で180ドルでした。
今は同じ10本で14700ドル。
ヒラリーが言うのは、「これは略奪性の価格です。我々は阻止しないといけない!」
これがきっかけで、たくさんの事が起きました。
1ヶ月でvaleant 製薬会社の株は59%暴落し、260億ドルが蒸発。
公聴会で参議院の議員は、ずっと質問し続けました。
「ほかの会社を買収したあと、あなたは値段をそのままにしていますか?」
「valeant 製薬会社が値上げしたことがない薬はありますか?1個で良いです。」
Michael Pearsonは一言も話せませんでした。
これは一つの商業模式です。
規定を守っているけど、道徳を無視してボロ儲け。
彼らは市場を制覇する薬を見つけて、すぐその会社を買収。
そして、研究開発はすべて捨てて、その薬は変えずに値上げをするだけ。
値上げした時、製薬会社はこう言います。
「医療保険があるから無料です。」
しかし、事実は違う。
医療保険は全国民が払っています。
つまり、すべてのアメリカ国民が、高価な医療費を払っている事になる。
valeant 製薬会社だけこうしているわけではない。ほかの会社も同じです。
例えば、インスリン値段は10年で3倍になりました。
15種類の抗がん剤新薬、毎月の医薬費用は1万ドルを超えています。
アドレナリンの値段は08年から4倍に値上がり。
たくさんの製薬会社の売上が上がる裏には、薬価の値上がりが原因であります。
valeant 製薬会社に対する公聴会が終わり、ドキュメンタリー製作者が議員への一つの質問。内容は絶望的なものでした。
「valeant 製薬会社の行為は、合法的なのは何件で違法なのは何件ですか?」
「我々は違法行為が見つかりません。これこそ事件の怖いところです。」
李哲の感想:
上記の女性患者。
ウィルソン病は指定難病と言われて、西洋医学は特に治療法がないです。
私が尊敬しているニハイシャ先生は治療した事があるので、以下にその翻訳文リンクを貼ります。参考にしてください。
このドキュメンタリー映画は、まだ見たことないですが、翻訳文の内容だけで十分伝わると思います。
昔は「人の命は千金でも買えない」と言われてました。
貧しい患者さんからはお金をもらわない漢方医もたくさんいて、中医学の逸話として残っています。
しかし、今は一番儲かる事業になっていますね。
患者さんは卵を生むニワトリになっている。
アメリカだけではなくて、日本の国民医療費も年々増加しています。
このまま西洋薬に頼ると、いずれかは埋められない穴になってしまう。
自分と関係ない話だと思われるかも知れませんが、医療費は全国民が払っていることを忘れないでください。
全国民が犠牲者になり、全国民が借金返済しています。
漢方薬は今まである生薬の価格高騰はありましたが、それは貴重品で品切れの時だけでした。
こんなに患者さんが生きる死ぬかを気にしないで、わざわざ値段を何倍・何十倍も上げるのはない。
まあ、ここまで儲かりたい人だったら、良心なんかどこかに捨てているでしょう。
彼らに良心的に商売しようと声をかけるのはムダです。
法律には違反してないけど、唾を吐かせる商売。
金さえあれば、そのまま死ぬまで幸せに生きると思うのか?
140歳まで生きた唐・孫思邈(そんしばく)は、
『千金翼方・大医精誠』でこう書きました。
老君曰:「人行陽德,人自報之;人行陰德,鬼神報之。人行陽悪,人自報之;人行陰悪,鬼神害之。」
他人が刑罰しないから、鼻高々に笑わないでください。
人はやったことに対し、必ず報われます。