【※本記事は2020-01-28更新しました】
こんにちは。李哲です。
病院では治らないと診断した脊柱管狭窄症の足のしびれと感覚まひ、鍼1回受けただけで著しく改善され、患者さんが大喜びしたのを記事にしました。簡単な鍼治療例ですが、参考になると幸いです。
2019.9.15
妻の親族訪問で、茨城県の田舎に滞在。
世間話をしているうちに、鍼灸医の私に体調不良の話が飛んできました。
田舎であろうと都会であろうと、つらい症状を抱えている人はたくさんいます。妻のおじいちゃんも例外ではない。
以下はおじいちゃんの簡単な病歴です。
脊柱管狭窄症の手術後に腰と足の痛みは完全に治ってないけど、少し軽減した。ところで、足のしびれだけは治らない。病院の先生が言うのは、「足のしびれは一生治らないでしょう。」
ほかにある病気は、糖尿病。
食事の糖質制限にすごい気を使っていました。
薬は嫌いであまり飲まないそうです。
脊柱管狭窄症の代表的な症状は、足の痛みとしびれ。
ところで、糖尿病も薬・インスリン注射を続けると、最後は足のしびれ・感覚マヒが生じます。
現在の足のしびれは、脊柱管狭窄症で出たのか糖尿病で出たのか、これはどうでもいい。大事なは病名を探すのではなくて、患者さんの辛い自覚症状を治すこと。
皆さんはそう思いませんか?
おじいちゃんのつらい自覚症状は、両足とも膝下からしびれ、感覚麻痺があるけだ、右足が特にひどいそうです。
「良くなるならやってみる!」とおじいちゃんは勇敢に鍼を受けることになりました。ちなみに、おじいちゃんが鍼を受けるのは初めてだそうです。中国鍼の響きはもちろん人生初。
中国鍼の響きに関しては、過去記事で議論したので、読んだことがない方はどうぞご参考に。
当時、整体で腰とお尻の硬いところをほぐし、その後は鍼をしました。
ツボは3箇所。
環跳、足三里、陽陵泉。
すべて補法。
終わった直後は軽くなった感想がなし。
初めての鍼治療で、身体がビックリしている状態で、何が何だか分からない状態でしょう。
環跳は3寸の鍼を持ってなかったので、1寸5分の鍼でしか施術できなかったです。3寸の鍼であれば、著しく変わるはずなのに…と悔しい限りでした。
翌日あった時、おじいちゃんが言うのは「昨日ありがとう。右足の感覚は完全に戻り、左足も軽くなったよ。以前はスリッパはいても感覚が分からなかったけど、今は分かる。」
施術者の私は聞いて、もちろんすごい嬉しかったです。
この日、おじいちゃんは自宅の布団で仰向けになり、もう一度鍼治療をしました。刺したツボは足三里、陰陵泉、絶骨、すべて補法。
2回しか鍼ができなかったけど、最善を尽くそうと思ったから2日続けて鍼をしたのです。
その後は会ってないので、効果が分かりません。
少なくとも1回目よりは、効果があがるはずです。
たったの一回の鍼治療、数本の鍼で治らないと言われたしびれ、感覚マヒが改善されて、私もすごい嬉しかったです。
おじいちゃんには宿代をおごってもらってるので、何か返さないと思ったところ、ちょうど鍼でつらい自覚症状の改善ができて、少しは心が安らかになりました。
以前、小児麻痺は漢方薬・鍼灸で治せると書きました。
小児麻痺の主な症状は、下半身の感覚麻痺と力が入らない。
上記のおじいちゃんの変化を見て、なぜ鍼は小児麻痺にも有効なのか分かると思います。
鍼が効く原理・仕組に関しては、過去記事で詳しく述べました。どうぞご参考にしてください。
今回の鍼治療で思ったのがあります。
鍼灸医はポケットに鍼さえあれば、ド田舎に行っても治療ができます。
患者さんの主訴を聞いて、あとは触診・脈診・舌診などで診断を確認。その後は数本の鍼で治療ができます。これは鍼灸医を漢方医より優れてるところ。
漢方医は診断しても、生薬がなかったら治療ができません。しかし、鍼灸医はその場で診断・治療がきます。
昔の漢方医はみんな生薬のカバンを持っていて、中には数本の金針も入れていたそうです。緊急時には鍼があれば、なんとかできるので。
鍼の緊急救命例は、以下の記事があるので、どうぞご参考にしてください。
西洋医学の先生は?
おぉ~~!
申し訳ありません。
レントゲン・CTスキャン、血液検査設備、薬局がそろえてないと、治療できるとこらか検査すらできません。
西洋医学の先生が最先端医療設備、薬をトラックで運んできたとき、鍼灸医はすでに治療が終わり、患者さんも楽になっています。
たとえば緊急なぎっくり腰、捻挫などはその場で緩和できて、翌日には治るケースが多々あります。以下は腰痛の治療例、参考になるの幸いです。
慢性的な病気は完治できないけど、一回だけでも楽になります。例えば呼吸困難・息が苦しいなどの症状は、1回で改善もしくは治ります。以下の鍼治療例、どうぞご参考に。
めちゃディスるから、西洋医学の先生はきっと不快に思うでしょう。
胸に手を当てて、本音を聞かせてください。
私が言ったのは間違っていますか?
あなたはポケットに何かを入れて、ど田舎に行って様々な治療ができますか?
西洋医学は膨大な医療設備・薬局がないと、なにもできません。たとえ、最先端技術があっても、治せないのは山ほどあります。
というか、治せないのがほとんどで、治せば治すほど悪化する!
以下はニハイシャ先生の治療記事。
西洋医学が治せば治すほど体調不良になった患者がいます。
国はもっと鍼灸を普及すべきです。
何もないすごい田舎に行っても、数本の鍼で治療ができる。しかも、副作用がなくて、手術より何百倍~何千倍も安くて効果が良いから。
国の医療費が大幅に削減できる以外、確実に患者さんのつらい症状が取れます。
一石二鳥の事ですが、製薬会社と政府機関・医療機関・病院の大先生が癒着してる状況で、このような普及はありえません!
鍼灸は患者さんには有利だけど、政府・製薬会社にとって儲けがないので、彼らがやるわけがないです。
余談話ですが、医師が仕事しなければ、患者の死亡率も激減します。つまり、西洋医学がないほうが逆に患者さんは安全・長生きする。
鍼灸医として、コツコツ頑張るしかないです。
より多くの人に鍼灸の良さを知ってもらう。
そうすると、自然に患者さんたちも意識が変わります。
体調不良になったら、病院へ行くのではなくて、先に鍼灸院に来る。
こんな日が来ると嬉しいです。
▼2019-09-28追記
妻のお母さんから情報をもらいました。
足のしびれがだいぶ良くなり、辛かった膝も改善され、おじいちゃんはめちゃくちゃ喜んでいる。しびれ・感覚まひが良くなったら、今は腰痛のほうが気になるそうです。
1番目につらい所が治ったら、2番目につらい所が分かるようになるのは、正常な反応です。
次の機会があれば、腰痛なども治そうと思います。
腰痛は鍼灸にとって朝飯前。
ほとんどの腰痛は1~2回で治ります。
以下は一つの治療例。
参考になると幸いです。