【※本記事は2019-06-17更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はニハイシャ先生の弟子:陳先生*1の記事を翻訳しました。
4ヶ月の漢方治療でバセドー病が完治し、心拍数が正常になり、体重が3~4kgも増えた女性の例です。
中国語本文のリンク先は、甲狀腺機能亢進。
バセドウ病+右顔半分がまひしている患者
患者さんは、林◯◯。
女性、39歳、屏東県の人。
初診は1998年9月9日。
続いて診察したのは9/16,22,24。
10/7,14,21,28。
11/4,11,18,25。
12/2,14,23,30。
1999年1月6日。
彼女の症状は、右顔半分の感覚がマヒしている。
西洋医学の診断では、「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」。
現在、西洋薬でコントロールしているそうです。
ほかにある症状は、
- 食欲は良い
- 汗がたくさん出る
- 手が震える
- 大便は毎日3~4回、下痢
- 小便の色は薄い黄色
- 動悸がする
- 職業は学校の先生で、プレッシャーが強くてよく胃が痛くなったり、睡眠障害で夢が多い
舌は紅い、舌苔は少し白くて厚い。
左脈:浮弦渋数。
右脈:浮弦数。
処方箋(粉状の既成品を利用):
炙甘草湯8。葛根1。ウコン1.5。茯神1.5。酸棗仁1.5。当帰1。
心拍数が下がり、体重が増えて、患者さんは自分で完治したと思っている
2回目診察の処方箋:
炙甘草湯7。五味子1。ウコン1.5。茯神1.5。加工したトリカブト1。当帰1。黄芩0.5。黄連0.5。
その後は、炙甘草湯に黄連、黄芩を入れてアレンジしたもの。
1999年1月6日、左肩の重だるい痛みで来た時、彼女が言うのは「心拍数は70~80回/分になりました。体重は3~4kg増えました。」
彼女はまた言いました。
「自分はもう完治だと思います!」
太るのはありえない!と言う病院の先生
彼女が最初に来た時、西洋薬を止めて漢方薬だけにしました。
ある日、西洋医学の所に戻って検査。
いつもの主治医がいなくて、他の医師が診察したのです。
西洋医学の先生「体重はどのくらい増えたのですか?」
患者さん 「1kgだけです。」
西洋医学の先生「1kgだけ増えるのはないでしょう?」
患者さん「私は薬を飲んでないです。」
西洋医学の先生「薬を飲んでなかったら、更に痩せるはずで、太るのは有りえない!」
患者さん「私は漢方薬を飲んでいます!」
李哲の感想
甲状腺機能亢進症(バセドー病)は機能亢進なので、新陳代謝が速く体重が落ちるのが普通です。
西洋薬だとかなり増えるはず。
新陳代謝のコントロールが適切にできないので。
上の患者さんは漢方薬だけで、体重がわずか増えました。
事情を知らない病院の先生は、西洋薬を飲んでないのに体重が上がったことにびっくりしてましたね。
それはそうでしょう。
彼らは漢方薬の威力を知らないから。
鍼治療も同じような効果が得られます。
ただし、鍼治療の場合は、もう少し時間かかるかも知れません。
持久戦に備える心の構えが必要です。
ちなみに、この陳先生はおそらく私が台北漢唐中医診所に研修に行った時に、一緒に診察した陳先生だと思います。
陳先生に出会った時の事は、以下の記事で書いてます。
読んだことがない方は、どうぞご覧ください。
◆甲状腺の病気は、病院の薬で作られた病気。甲状腺肥大以外、人類はもともと甲状腺疾患がないはず!
◆昆布、ワカメ入りの味噌汁が、放射線からの災害を最低限に下げられる理由
◆ 車事故の後遺症で半身マヒ、話せない患者は寝返りができて、話が論理的になった。甲状腺の薬を10年も飲んだのに、失明寸前まで悪化した患者。
*1:陳先生が所在する診療所の情報は、次のリンク先をご覧ください。倪海厦先生の台湾診療所オープン