こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの中医師:鄭智城先生の記事を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
(2012-04-28 09:28発表)
翻訳文
西洋医学は殺菌が得意で、健康を回復するのは得意ではないです。
だから、抗生物質が効かない薬剤耐性菌とスーパーバグ(superbug)が増えています。特に病院など感染症が広がりやすいところで起きる。
最近、イギリスのある病院は、すべての抗生物質を使ってもダメで、蜂蜜と屎虫を導入したら著しい好成績を出しました。
蜂蜜は大事な一つの生薬。
『神農本草経』に書いた蜂蜜の効能は、『除蛊毒,补虚嬴伤中,久服令人光泽好颜色不老』。(李哲の解釈:虫の毒を分解し、虚弱体質を改善。ずっと食べると顔色がとても良くなる)
苍蝇蛹はまた屎虫だと呼ばれています。
(李哲の解釈:日本語ではハエの幼虫)
昔の田舎のトイレでは、よく動いている小さな白い虫がいました。
私が小さい時、年輩の方々から聞いたのは、屎虫は子供の疳積(かんせき)を治すそうです。
白い虫を水洗したあと、鍋で炒って子供に食べさせると食欲全開になり、疳積(かんせき)が治る。
疳積(かんせき)というのは、子供は全身が痩せているのに、お腹だけ大きい。食欲がなくて、舌は赤い。舌苔は黄色。どんな漢方薬を飲んでも太らない病気です。
この白い虫は、人間のふん便から出たやつで、毒をもって毒を制すから疳積(かんせき)を治すことができます。
蜂蜜で効果があるのは、抗生物質を使いすぎて患者さんの体力がない。つまり、免疫力が破壊されて、有効な抵抗力がないのです。
皆さんご存じのように、生まれつきの免疫力こそ最も有効な防御システムです。どんなすごい抗生物質よりも効果的。
患者さんが蜂蜜を食べるのは、中医学でいうと気を補うと言います。甘みのものは、全部補う作用がある。
体は栄養を与えると、免疫力システムは自然に回復します。その上に、蜂蜜はもともと解毒作用があるので、薬剤耐性菌に対抗できるのは不思議でない。
イギリスの病院が屎虫を使うのは、子供の疳積(かんせき)を治す為ではないです。患者さんの腐乱した肉のため(李哲説明:たとえば寝たきりになった患者さんの褥瘡(じょくそう))。
以前、戦争の時に軍医たちは気づいていました。
傷口に白い虫が溢れる兵士は、すぐ抗生物質を使った兵士よりも回復が早くて、切断のケースが少なかったです。
しかし、今の時代にハエの幼虫を使うのは科学的ではない、そして金儲けにもならないので使う人が少なくなりました。
記事の参照もとは、
Nurses use maggots and honey to fend off hospital superbugs | Daily Mail Online
李哲の感想
人間は自然の中で生まれたので、自然の中には必ず病気を治すものがある。これは漢方薬の出発点でもあります。
上記の蜂蜜は『神農本草経』で上品に属している生薬。
上品というのは、病気がなくても食べてよし。病気になっても役に立つ生薬です。
普段の養生にも病気治療にも使うのが、漢方薬のメリット。
皆さんは人工的なサプリ・ビタミン剤など止めて、自然な蜂蜜を食べたほうがよっぽど体に良いです。
抗生物質の乱用が原因で、薬剤耐性菌が大きな問題になっています。
今後は西洋薬で治せない菌・ウィルスが続出するでしょう。
抗生物質を使わない人は、薬剤耐性菌の問題もありません。
入院する期間が長ければ長いほど、抗生物質を使うのが多ければ多いほど、あなたの死期は近づく。
西洋医学は不思議な矛盾があります。
人間には免疫力がある。自らの免疫システムがあり、細菌・ウィルスと戦って体を守ることは知っています。
しかし、免疫力を強化する治療法は、一つもありません!
抗生物質、鎮痛剤、ビタミン剤、抗がん剤、放射線…すべて免疫力(五臓六腑)を破壊しています。
病気を治す正しい方法は免疫力をあげて、外部の細菌・ウィルスに負けない体を作り上げること。
外から殺し屋(抗生物質)を雇って、体内の悪者・良い者を全部やっつけるのはバカげた解決策です。
悪者は死んだかも知れないけど、良い者も殺されて免疫力はガタガタ。
これで早死しない方がおかしい!