こんにちは、李哲です。
アレルギー疾患を鍼1回で緩和した例です。
花粉症であろうと、アレルギー性鼻炎であろうと、鍼治療の効果はとても良いことを知ってください。
一人の女性、30代。
持病があり、鍼治療を続けています。
諸症状は目に見えるほど日々改善、今日話すのはその中の一つ。
彼女が言うのは、稲のアレルギーがあって、花粉症みたいにくしゃみ・鼻水が止まらない。ちょうど今は稲刈りの時期なので、この前は大変な事になったそうです。
私は彼女に話しました。
「鼻水とくしゃみは鍼で改善できるので、今日やってみてください。」
当時、刺したツボは迎香。
両側に2本刺して、置鍼時間は20分くらい。
次に来たとき、彼女が喜んで言うのは、「前回鍼をしてから稲を触っても鼻水・くしゃみが出なくなりました。完全に治ったわけではないけど、軽くくしゃみ・鼻水が出るだけで済んでいます。」
今まで花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症の患者さんはいっぱい治療したけど、彼女みたいに1回で鼻水・くしゃみが消える人は初めてです。おそらく、鍼との縁があるかも知れません。
アレルギー性疾患で鼻水、くしゃみが出る人は、鍼治療を続ければ諸症状がだいぶ良くなります。以下はもう一人の鍼治療例、参考になると幸いです。
彼女の報告をもらってから、1回月以上経っているけど、まだ稲アレルギーの症状は再発していません。つまり、治ったと言えます。アレルギーを治すための施術は、上記の1回だけ。
彼女が言うのは、「秋は稲のアレルギー。そのあとはブタクサ。春はまた花粉症で鼻水・くしゃみが止まりません。唯一大丈夫なのは、夏だけですかね。」
私「万が一、鼻の調子が悪くなったら教えてください。鍼をすれば治るので。」
西洋医学では特定のものに反応して、くしゃみ・鼻水が出るのをアレルギー性疾患だと言います。そして、アレルギー源を調べる検査があり、病名も山ほど作られました。しかし治療する時は、ほとんど同じタイプの薬。
だったら、アレルギー源を調べる必要がありますか?!
西洋薬でアレルギーが治った人、私は聞いたことがありません。みんな言うのは、「少し緩和できる。でも、毎年恒例に花粉症が再発して、薬で押さえつけるしかない。」
中医学理論では、アレルギー性疾患は源がみんな同じ。
肺の中に痰・水などの老廃物(毒素)が溜まっているのが原因です。
鄭先生の記事でも触れているので、参考にしてください。
原因が分かれば、治療も簡単です。
痰、水などの老廃物(毒素)を外に出せば良い。
ただし、ここで2つの原則が要ります。
守らないと根治ができません。
その1:
肺の中に溜まっているけど、肺が痰と水を作り出したわけではない。
肺はただ痰を貯蔵しただけです。
痰を作り出すのは、脾胃(西洋医学でいう消化系)。
だから、痰を根絶するためには、脾胃を強化しないといけません。
その2:
肺と心臓は隣同士。
肺に痰、水が溜まって肺の機能がおかしくなった時、隣の心臓にも影響があります。
だから、肺を治すときは心臓も強化しないといけません。
要約すると、アレルギー性疾患を治すためには、肺の中の痰、水を出す以外、脾胃と心臓を強化しないといけない。これが中医学の考え方です。
西洋医学の考え方だったら、以下のとおりでしょう。
くしゃみ、鼻水は鼻だけの問題でしょう?
なんで肺と関係ある?
なんで心臓を強化しないといけないんだ?
なんと、消化系の面倒までみる?
アァァ~~~
面倒くさい!
知らん!