イチゴが健康に対する薬用効果、中医学理論で解釈します

患者さんからいただいた越後梅

患者さんからいただいた越後姫。スマホ撮影なので画像は荒いけど、味は美味しかったです。

中医学は食べ物の効能を色・香り・形などで判断する

こんにちは、李哲です。

大変光栄なことに、遠方の患者さんからイチゴを美味しくいただきました。今日は感謝の気持ちを含めて、イチゴを中医学理論で効能などを説明します。参考になると幸いです。

 

中医学は食べ物の効能を判断するとき、西洋医学みたいなビタミンCよ葉酸よ、などの成分分析をしません。

 

中医学は陰陽五行論に基づいているので、色・匂い・味覚などで食べ物の効能を判断します。それでは、中医師がイチゴを見たときに、何が分かるかを説明します。

イチゴの色から判断すると、心臓と肺に良い

イチゴの外側は赤で、中身は白です。全体的に見ると、赤い色がほとんどで、白い部分が少し。

 

陰陽五行論でいうと、赤は心臓の色。また、血の色も赤いです。だから、イチゴは心臓の血を補う作用がある。白は肺の色。つまり、肺を補う作用もあります。全体的に見ると、赤い色のほうが多いので、肺よりも心臓の血を補う作用が多いと言えます。

 

話題がずれますが、血を補うのは、果物のイチゴよりも動物のほうが優れています。例えばロシアでは、牛の血を黒糖みたいに作って食べているそうです。ロシア人患者の証言があるので、どうぞ以下の記事をご覧ください。

 

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香りからの判断:心臓と肺に良い

続いて匂い・香りを見ましょう。

イチゴ売り場に近づくと、ほんのり甘い香りがします。中医学理論で、香りが薄いのは「気薄」と言います。

 

「気が薄い」食べ物は、上に上がる傾向があります。五臓六腑の上だと肺と心臓。ここでも、イチゴは心臓と肺に良いと結論が出ました。

  

いちごは「気が厚い」ので、血の中に入る。つまり、血を補う作用があります。

いちごは「気が薄い」ので、上の肺・心臓に入る。

イチゴの味覚を陰陽五行論で分析すると、肝臓と脾臓に良い

イチゴの味は甘くて酸っぱい。

酸っぱい栄養は、肝臓に入る。

甘い栄養は、脾臓に入る。

まとめると、イチゴは肝臓・脾臓にも良い果物です。

 

個人的見解ですが、イチゴは甘みより酸っぱいのが強い(もちろん、高級なイチゴは酸味がなくて、めちゃくちゃ甘いですね)。ちょうど、イチゴの旬も春後半で、季節を陰陽五行論で見ると、肝臓(春)と心臓(真夏)の間。また春と真夏の間には、季節の過渡期があり、この過渡期が脾臓に属します。

 

酸味と甘味に触れたので、一つの過去記事を参考にしてください。人間の体が自然に特定の味を好むのは、五臓六腑に問題があるからです。

 

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食べ物の色、味などで具体的な薬用効果が分かる

上記の説明を見てから、皆さんは今後知らない果物・野菜を見たとき、どの臓器に良いかは味見程度ですぐわかります。例えば蜂蜜。黄色みが強くて甘いです。黄色は「土」の色で、「土」に属するのは「脾胃」。甘味は脾臓にかか入る。つまり、蜂蜜は脾胃に良いです。

 

中医学では蜂蜜を生薬として使う時が多いです。1番多いのは、丸薬のコーディングとして外側に塗る。患者さんが食べても、まあまあ甘くて食べやすいし、脾胃に良いのでさらに漢方薬を吸収しやすくなる。一石二鳥の効果がありますね。

 

蜂蜜の効果は、ほかにもたくさんあります。今後、蜂蜜の特集を書いて皆さんにご紹介します。


海外では蜂蜜を薬剤耐性菌の対策用に使われているそうですが、彼らが蜂蜜に対する理解は中医師の10分の1にも及びません。


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イチゴの薬用価値のまとめ

イチゴの色、味、香りなどからどの臓器に良いかを分析しました。要約すると、イチゴは心臓・肺・脾臓・肝臓に良いです。1番恩恵をこうむるのは、心臓と肺。血を補うだけではなくて、汁たっぷりなので熱も冷ましてくれます。暑くて食欲不振になったときは、熱中症対策にもなるし食欲が回復できます。 

 

実際に中医学の薬理著作に記載されているのも、ほぼ同じものです。以下は引用文献。

清凉止渴,滋养。

引用先:『台湾薬用植物志』

最近は暑くなって、しかもマスクしているから、汗が出るのが半端ないです。体内に熱がこもって、 汗が出すぎて熱中症になる前に、漢方薬を飲んどいたほうが良いです。私が愛用するのは「麦味参顆粒」。関連の説明は以下の記事をご覧ください。

 

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果物は養生に良いけど、病気治療には効果が薄い 

イチゴのいろんな良い所を説明していますが、一つの常識を覚えて下さい。果物にはビタミンなど栄養素がたくさん入って体には良いけど、体に良いから病気治療に適応するとは限らない。

 

99.9%の果物・野菜は普段の養生に良いけど、病気になった時はさほど役に立ちません。病気になった時は、漢方薬もしくは鍼灸治療過去記事で詳しく説明しているので、どうぞご参考にしてください。

 

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今までたくさんの患者さんから果物・野菜・お土産などをいただきました。詳細は記事に書いてないけど、心ではとても感謝しています。厚い信頼を寄せて頂いて大変光栄です。