痰(たん)が絡むのが、鍼した瞬間に消えた

こんにちは。李哲です。

当院で起きたこと、鍼の即効性が証明された例です。

 

2018-11-22

一人の女性。

昨日から鼻水・痰・咳が出る。

風邪であるのが分かります。

 

いつもの鍼をする以外に、列缺と尺沢を追加しました。

列缺は5mmくらい、尺沢は3mmくらい刺入。

響きがかなりあったそうです。

 

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全部の鍼治療が終わったあと、彼女の質問がありました。

「肘に刺したのは喉のためでしょうか?」

「そうです。」

 

「あ、そうですか。なんか分からないけど、肘に鍼した瞬間に、痰が絡まなくなりました

 

「本当ですか?反応が早いですね!」

「なんで喉に痰がからむのに、肘を刺しますか?」

 

「経絡でつながっているからです。

ツボはエレベーターのボタンみたいなものです。

ここを押すと、〇〇症状が治る。

症状にもよりますが、鍼の効果が早い時は刺してすぐ分かります。

 

「へ~~ボタンですか?つぼって不思議ですね!」と彼女は笑ってました。

 

尺沢を刺して扁桃腺炎、喉痛がすぐ消えるのは、以前経験しています。

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li-hari.hatenablog.com

 

ただし、今回は列缺で痰が消えたのか、尺沢で痰が消えたのか分からない。今後は検証が必要です。

 


 

様々な臨床例から見ると、鍼の即効性は確実に存在します。慢性的なつらい症状でも鍼した後は、緩和するのが分かる。

 

すぐ効果が出る時は、鍼灸師としてはもちろん嬉しいです。しかし、長年の病気は1~2回で治るものではない。効果があってもわずか。

 

この時はツボの組み合わせ、もしくは刺絡・耳鍼なども考えないといけないです。

 

1回の施術で著しく変わらない時、患者さんも焦らないでください。

 

鍼治療には少し時間をください。

鍼の効果があるかないかは、3~4回受けてから判断した方が良いです。

 

1回で効果がないから、鍼治療を止めるのはもったいない。 

 

どのように一回で著しく変化を起こすかは、針灸医の腕によるでしょう。

 

より良い効果が出るように、日々模索中です。