更年期障害の生理が来ない・原因不明でよく泣く・夢が多い症状を漢方薬14日で治した例

こんにちは。李哲です。

中国・河北省の中医師:張静先生*1の治療例を翻訳しました。

 

中国語本文のリンク先は、 更年期综合征

(2019.8.25 発表)

 

更年期障害の諸症状、生理が来ない・原因不明でよく泣く・夢が多いのを漢方薬14日で治した

 

患者さんは47歳の女性。

自分が更年期障害だと思うそうです。なぜなら、彼女が知っている更年期障害の諸症状が全部現れているからです。

 

  1. 生理不順で2ヶ月も生理が来ていない。
  2. 突然熱くなり、その後は汗が出る。
    顔もたまに赤くなり、熱くなる。
  3. 睡眠の質が下がって、夢がとても多い。
    ドラマになったように、細節まで覚えている。
  4. よく泣くようになって、原因不明で泣き出す。
    いつも誰か自分をいじめたと思う。しかし、あとでよく考えたら、誰もいじめてないのです。ほとんど、彼女自分での思い込みだけでした。

 

舌診では舌が青い、舌苔は薄い白。

 

2回漢方を処方して、計14日で治りました。

李哲の説明:

よく泣く症状は、リーキーガット症候群の女性を治療するとき経験しました。不思議な症状ですが、幸いにも鍼治療で治ったこと。

 

リーキーガットの鍼治療例:下痢・腹痛・花粉症・腹部膨満感・ニキビなどの諸症状が改善できた

中医学が更年期障害の諸症状を治せる理由

 

以下、私の考え方を述べます。

突然熱くなる、たくさんの汗が出るのは明らかに柴胡の症状です。

臓器が乾燥しているので、泣きたくなる。

内臓の気を補う必要があります。

どの内臓の問題が大きいのか?

腎臓です。だから、顔が急に赤くなり、睡眠中に夢が多い症状が出ます。

 

これは封髄丹で腎臓の気を固摂すれば良い。腎臓の水は、自然に肝臓の木を生み出すから。

李哲の説明:

封髄丹は腎臓の気を固摂できるので、腎虚証が原因の口内炎には効果抜群です。以下は一つの治療例、どうぞご参考にしてください。

 

口内炎の原因は腎虚証!2日で口内炎が治り、ご飯が食べられて水も飲めるようになった【鍼と漢方薬の治療例】

神秘な処方は何でしょう?

柴胡竜骨牡蛎湯+封髄丹+甘麦大棗湯。

 

中医学治療の原理は、体のバランスが崩れたところを探して、バランスが取れるようにします。そうすると、自然に体のつらい症状が消える。

 

すべての病気を治すのがこの原理です。

更年期障害も同じ。

李哲の説明:

柴胡竜骨牡蛎湯は、精神疾患によく使われる漢方薬です。

以下の記事でも登場しているので、興味がある方はどうぞご覧ください。

 

高校生の精神病治療から分かったもの:うつ病だけではなくて、パニック障害も治った

李哲の解釈

 

更年期障害の主な原因を簡単に言うと、心臓が弱くなった。

心臓が弱くなったので、動悸・息切れ・不整脈が始まり、夜の睡眠の質が悪くなる。陽気が逆流するので、顔もしくは背中がほてり、顔にだけ汗をかくようになります。

 

更年期障害は漢方薬・鍼灸で治せる

更年期障害は漢方薬・鍼灸で治せる

 

治療としては、心臓を強化して、ほかの弱った臓器を修復すれば更年期障害も治ります。

 

また、心臓は癌の発生ともっとも関連しています。

漢方・鍼灸は心臓を治せるので、癌も治せると言い切るのです。

具体的なのは倪海厦(ニハイシャ)先生の論文をご覧ください。

 

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「臓燥」と言うのは、子宮中が乾燥していることです。

2000年前の『傷寒論』には、その不思議な症状を詳しく書いてあります。

 

悲しいこともないのに、涙がこぼれて泣いてしまう。

本来なら涙などの津液は、子宮に行って子宮を潤うはずなのに、逆流して涙腺から出るのです。その原因は、心臓が弱くなって、ポンプみたいに下ろせないから。

 

顔・背中のほてり、原因不明で泣いてしまう、不眠症…様々な症状の源は全部心臓です。 心臓を治せるのは漢方薬と鍼灸のみ。西洋医学の治療は受ければ受けるほど悪化します。

 

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子宮に行くはずの津液が逆流して涙として出る。

こう話すと、西洋医学の先生はきっと鼻で笑うでしょう。

 

私は逆に聞きたいです。

患者さんのつらい自覚症状、あなたは治したでしょうか?

 

治せなかったら、治した人の話を聞いてください!

 

背中がほてる更年期障害の症状は、整体でも治せます。

以下は1つの施術例、どうぞ参考にしてください。

 

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西洋医学は更年期障害の治療に女性ホルモン剤を処方します。

女性ホルモン剤は様々な副作用があり、最もひどいのは乳がんと子宮がん。

 

更年期障害は死ぬ病気ではありません。

しかし、乳がんと子宮がんは死にます。

こんなハイリスクを踏みながらも、あなたは女性ホルモン剤を飲みたいでしょうか?

 

以下は8年間も避妊薬(ピルなど)を飲んで、最後乳がんになった女性。ニハイシャ先生の治療例に出ているので、どうぞご参考に。

 

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重複しますが、更年期障害の原因は心臓を含む各臓器の機能低下。内臓を強化するのには、漢方薬もしくは鍼灸が最適です。 

 

危険なホルモン剤を飲むより、信頼できる鍼灸医・漢方医に診てもらってください。 

 

様々なつらい自覚症状が同時に良くなります。 

*1:張静先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。