目が360度回るのを治した例

こんにちは。李哲です。

今日は私の鍼治療例。

 

2018-08-27。

日本にいる親族たちが集まって食事会をしました。

 

その中で、久々に会った3番目のおばさん。体調が悪かったので、ご飯を食べる前に針をしてあげました。(カバンには緊急事態に備えるために、常備の針を持っている)

 

最初は「腰がすごい痛くて、夜中にも腰痛で目が覚める」というので、腰だけにしようとしたら、肩こりも首コリもあるそうです。


これは鍼数本を追加するだけなので、難しい問題はない。

 

うつ伏せで刺したのは、腎兪、京門、だいちゅう(骨会)、天柱、陰谷、委中。置鍼は30分くらい。

 

仰向けになったとき、おばさんは急に両手で目をかぶってました。

「電車に酔ったのか、すごい目が回る!気持ち悪い!」 

 

ちょっと考えてから、「あと2本追加すれば、目が回るのと気持ち悪いのが楽になるよ。」とおばさんに話しました。

 

おばさんも目を開けると、天井がぐるぐる回ってつらいので鍼することに同意。

 

以下は追加した2本の針、百会(ひゃくえ)と中脘(ちゅうかん)に刺した画像。

 

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中脘に刺した針。中脘は消化系を強化して、車酔い・めまいを減らす作用がある。

 

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百会(ひゃくえ)に刺した鍼。めまいなど軽減することができるツボ。

鍼を置いている間、おばさんはずっとしゃべってました。

「目が360度回るから、両目を開けられなくて、じっとするしかない。ひどい時は3~4時間も動けられなかった。

 

私はおばさんに話しました。

「これは腎機能がすごい弱くなった時の症状です。おばさんのひどい腰痛も腎虚証。」

 

おばさんは体の調子はよく知っています。去年おばさんに鍼をしたことがあるから。過去記事は以下をご覧ください。

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li-hari.hatenablog.com

 

今回のはひどい。

目が360度回るのは、車酔いではありません。

 

これは腎虚証のひどいバージョン。

西洋医学の言葉で言うと、人工透析になる前の症状です。

 

人工透析になる前、患者さんは2つの前兆がある。

①ひどいめまい。

②嘔吐。吐き気がする。

 

順番を簡単に説明すると、

腎機能低下(腎虚症) →→ (時間が経つと)めまい・嘔吐・吐き気がする →→(時間が経つと)人工透析


逆に言うと、人工透析の患者さんが鍼治療を受けて、以上の2つの症状が良くなれば腎機能が良くなっている事を示す。人工透析も要らない。

 

なぜ、この2つの症状が起きるのか?

2千年前の『黄帝内経』に答えが書かれています:『胃為腎之関』

 

簡単に説明すると、腎臓がダメになると、中盤にある胃が圧迫されて、上記の2つの症状が現れる。もっと細かく陰陽五行論で説明できますが、ここでは省略します。

 

仰向けで2本の鍼を刺して、2~3分くらい経ってからおばさんに聞きました。「目を開けて見て。まだ目が回る?」

おばさんはゆっくり両目を開けて、「うん?目が回るのはなくなった。不思議!針ってすごいね!これは効くね!」

 

 鍼が効くのは、これだけですかね?(苦笑い)

 

10分後には鍼を取って、食事会も普通に始めました。めまいなどの主訴はなくて、逆にめちゃくちゃよく食べてました。

 

2番めのおばさんの腎臓は、正直に言って危ないです。

今、中国から持ってきた八味地黄丸を飲んでいるので、なんとか持ちこたえる感じ。

 

私も毎回「お店に来て鍼すれば、腰痛とか良くなるよ!」と誘っていますが、「鍼の響きが嫌だ」と言って、なかなか来てくれません。

 

患者さん本人が来てくれないと、どうにもならないですね。

 

臨床で鍼治療は個人差があるので、◯◯病気は100%治ると言わないです。しかし、腰痛だけは違う。

 

今まで診た、いろんな腰痛の患者さん。

完治まで時間がかかる患者さんはいたけど、まったく効果がないのは一人もいません!

 

おばさんは私に言ってました。

「腰痛であちこち病院に行って検査しているけど、何が原因かわからないのよ。」

 

それもそうでしょう。

目に見えない「気の詰まり」「気虚」など、レントゲン・CTに出るワケがない。

 

腰痛で西洋医学の治療を受けるのは、時間と労力の浪費です。