こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの中医師:鄭智城先生の文章を翻訳しました。
視神経萎縮で15%の視力しかない患者が、1週間の漢方薬で45%まで回復した例。
中国語本文のリンク先は、
(2015-04-30 05:50:39 発表)
視神経萎縮で15%の視力しかない患者、1週間の漢方薬で45%まで視力回復
最近来た一人の患者さん。黒人。
2ヶ月前に急に見えなくなり、15%の視力しか残ってないそうです。
西洋医学の眼科の先生が言うのは、
「あなたの視神経はもう死んでいます。
唯一できるのは家に帰って、1ヶ月後に完全に見えなくなったら、また来て下さい。」
男が言うのは、「先生の話を聞いた瞬間、大小便失禁になりそうでした。」
お医者さんの権威性が分かりますね。
男の患者さんは、頭の中で走馬灯みたいに自分の生活を考えました。
残りの人生をどうするか?
家内はどうするか?
子供はどうするか?
いろいろ考えて、このまま死を待つのが悔しいから、ほかの治療法を探したのです。
最初に探したのはハーブーリスト(herbalist)。
ハーブーリストが言うのは、全面的に素食にする必要がある。Raw Vegan。
その後は1週間の草薬を渡して400ドル。全部の過程でだいたい1500ドル。保険が効かないので全部実費負担。
幸いにこの男の友人が彼の事を聞いて、私の診療所を紹介しました。
無駄話はあとにします。
この男性患者、脈診では弱くてほぼない、右尺が大。
ほかの症状は、
- 寒がり
- 両足は冷たくてしびれる
- 腰は重だるくて痛い
- 舌は太っている
明らかに陽虚の症状です。
よく話を聞いたら、男は前に便秘で困って、友達がシンナーを紹介してくれて連続に使った事がある。
突然目が見えなくなる前に、男は異常の疲労感を感じたそうです。
腎虚証の人は、大小便は必ず異常です。
大便は便秘、もしくは下痢。
小便は頻尿、もしくは尿が出ない。
こんな時にシンナーを使うと、必ず悪化します。
処方箋は、四逆湯(しぎゃくとう) に人参、腎機能を強化する3つの生薬を入れました。7日分を処方。
そして、患者に「肉.卵をたくさん食べて栄養を取りなさい」と言いました。
1週間後、男は再診察に来ました。
男が言うのは、
「視力が45%回復しました。
以前は真っ暗だったけど、今は朦朧(もうろう)に光が入るのが見えます。
以前はお金が見えなかったけど、今はお金が数えられます!」
男は感慨深く言ってました。
「私はもう確信できます。
私は失明しない!」
言えば言うほど高揚して、男は急に診療所中で正座し3回もお辞儀をしました。こんなに感謝されるのは、私も初めてです。
四逆湯の応用例は、以下の記事でも出現しているので、どうぞご参考に。
李哲の感想:視力回復には、鍼治療も同様の効果がある
視神経萎縮で目が見えない。
視神経がまだ生きていれば、鍼治療も同様の効果があります。
以下は、私が尊敬している鍼灸医の治療例。
私が今まで診たのは、抗がん剤の猛毒に肝臓がやられ、ほぼ見えなくて困る末期乳がんの患者さん。彼女は数回の鍼治療で、目がとても良く見えるようになりました。
以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。
目の病気に対して、鍼治療の効果はとても良いです。
レーシック手術みたいな副作用もない。
見えなくて困っている方は、ぜひ鍼治療を一つの選択肢として考えてください。