喉が痒くて咳するのは鍼1回で治った  

こんにちは、李哲です。

第3話の施術記録、前回の治療内容は以下をご覧ください。

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喉が痒くて咳するのは鍼1回で治った

 

2020-3-3

彼女の報告:

みぞおち辺りの心臓の痛みはなくなり、前回話した肩、腰、お尻の痛みは治った。

 

今日は特別な症状を訴えてました。

「喉と食道が痒くて咳をしてしまいます。でも、痰はありません。」

 

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私は彼女に説明しました。

「肺の下に水が溜まっているので、喉が痒くなります。」

 

治療として、肺のツボ:尺沢(肺経の子穴)を刺して瀉法。30分後に鍼を取ったけど、喉・食道のかゆみは変化なし。

 

私は頭を抱えました。

思った通りの効果が出ないのは、ツボが間違ったのかな…次回は列缺+照海にする!

 

列缺+照海の組み合わせは、以下の鍼灸症例でも使う有名なセット。勉強になる症例なので、鍼灸師はぜひ1回目を通してください。

 

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2020-3-11

彼女の報告:

「喉と食道が痒くて咳をするのは、鍼を受けた翌日から治りました。」

 

前回の心配は杞憂でした。

尺沢穴で喉のかゆみ、咳治せる理由を説明

 

尺沢穴は一般的に咳・むせる・喘息の症状に使います。風邪であろうと新型コロナであろうと、関係ありません。咳の症状があれば、尺沢穴は有効です。

 

注意点は、尺沢穴を刺したあと、補法を行うこと。(もちろん、瀉法をする場合もありますが、補法が多い感じです)

 

上記の施術では、瀉法を使いました。

これは「肺の下に溜まっている水」と関連しています。

 

咳の症状に対して、一般的に補法だけど、実質的な水が溜まった時は無くすために瀉法が必要。たとえ話ですが、肺水腫で呼吸困難・仰向けで寝られないときは、尺沢穴の瀉法を使うのが良いです。

 

ちなみに、上記の患者さんの症状は、漢方薬でいうと「小青竜湯」の症状です。小青竜湯は非常によく使われるもので、自宅のオススメの常備薬。以下は一つの漢方薬症例、参考にしてください。

 

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新型コロナの咳、喉のかゆみでも、漢方薬で簡単に治る

 

新型コロナは特別な病名に見えるけど、実際の症状を見ると、風邪の一種類です。言い換えると、新型コロナは「ただの風邪」。

 

風邪と共通する症状が多いので、治す時の漢方薬も同じです。西洋医学と違って、中医学理論では症状が同じだと原因も同じ。だから、違う病名でも同じ症状が出た場合は、同じ処方箋・ツボで治せるのです。

 

以下の症例には、喉が痒くて咳する新型コロナの患者が、1日の漢方薬飲んだだけで関連の症状が治りました。漢方薬がピッタリ合う場合は、著しい効果が出ます。

 

漢方薬で新型コロナが治せる事を知っている人が少ないのは、残念なことです。毎年インフルエンザで死ぬ人のほうが遥かに多いのに、新型コロナでビビるのは更にわけわかりませんね。

 

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~最終編につづく~

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