こんにちは、李哲です。
趣味でラジオ番組『三国志』を聞いて、イメージとだいぶ違う内容があったので、記事にしました。今日書くのは、三国時代の「呉」を作り上げた人:孫策。
前回の張飛・曹操に関して書いた記事も、参考になると幸いです。
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孫策のお父さん:孫堅は原紹の部下として戦争に出たけど、不運にも刺客にあたって戦死。その後、孫堅の部隊は自然に原紹の袋に入りました。 孫策は復讐するために、「お父さんの部隊を返して下さい」と、原紹に話をかけましたが、ケチな原紹はネジネジしながら返さなかったです。 ある日、チャンスが訪れてきました。 江東で反乱が起きて、軍隊の鎮圧が必要でした。孫策は自ら「鎮圧に行く!」と原紹に誓い、やっと1千人の兵士をもらったのです。 「江東を攻略したらあなたのものだよ」と、原紹はふとっぱらの約束をしました。どうせ、1000人しか渡してないから、こいつは絶対に戦場で死ぬと思ったのです。相手は数万人の軍隊だから、勝つわけがない。 不運にも、原紹の予想は大外れ。 孫策は戦争で負けて逃げた兵士たちを集め、また新しい兵士を募って、徐々に人数が増やしました。 一番増えたきっかけは、庶民たちに優しい政策。城を攻略したあとは、強盗、窃盗など庶民たちの生活を不安にさせる兵士は、一律斬首! いつも戦乱で、軍隊に食糧を奪われる立場だった農民たちは驚き。こんな軍隊もあるんだ! 徐々に孫策の威名は広がり、孫策の下で働きたい人が増え、あっという間に1千人から1万人以上の軍隊になったのです。 その後は、孫策の戦略と勇猛果敢で江東を一掃。 こいつは絶対に死ぬと思った原紹は、後悔しても間に合いませんね。 孫策の容貌は「俊美」。そして、ユーモアでよく冗談を言う。心が広くて、いろんな人の意見を聞く人だと『三国志』に書かれています。 これ以上褒める所がないですね。 「世の中に、こんな男性がいるかな?」と私は疑うくらいです。 かっこいいだけではなくて、顔がきれい。 猛将で武術が強い。 今の時代に置いたら、超スター。 孫策と1番近い友人:周喩も美男子だと言われています。2人揃って街に出たら、すごいことになりますね。女たちがキャーキャー騒ぐでしょう(笑) 孫策は一般的な独裁者と違って、他人の意見をよく聞く人でした。だから、たくさんの有能な人は彼のもとに集まり、彼は短期間で「呉」の基礎を作る事ができたのです。 一世風靡の孫策でしたが、死因はお父さんとほぼ同じ。 3人の刺客に近距離で弓にやられ、顔に大怪我しまったのが原因で、あとになって死にました。 一般的にボディーガード軍団が随従するはずだけど、孫策は怠慢したというか、武力に自信満々。もしくは警戒心が足りなかったと言えるでしょうか。 曹操と全然違いますね。 武力値マックスのボディーガードが一人、どこにいても隣に随従しています。刺客が近寄る事は不可能。 まだ20代で遊び心は理解できるけど、将軍として一人勝手の行動は危ない、将軍がいなかったら全軍の没滅につながる。この意味はまだ分かってない。 孫策のお父さん:孫堅も同じように、山中を散策するとき、敗れて逃げた軍団が追いかけられないように、念のために伏せて待っていた弓にやられたのです。 親子とも同じ死因。 これが運命なのか、嘆くしかないです。 孫策を小覇王だと呼ぶ人もいますが、これは大間違い。 「覇王(はおう)」は西楚覇王:項羽の別名です。 項羽と劉邦は、天下を取るために悪戦苦闘。劉邦は名義上、天下の庶民のためだと言うけど、項羽がやったことは全然違います。農民たちを休ませる政策がないところか、地域拡張するために戦争ばかり起こし、至るところには餓死・病死が溢れ、「叛乱軍」だと言っても過言ではない。 つまり、「覇王」は当時の差別用語なのです。 孫策は性質上、正統派の王室を助けるために戦争に参加したわけで、政府を打倒する叛乱軍ではありません。だから、彼を「覇王」だと呼ぶのは不適切、侮辱行為です。 もし、当時に誰かが孫策を「小覇王」と呼んだら、孫策は激怒するかも知れません。 加工された『三国志演義』が全国に広がったおかげで、三国時代に興味を持っている中国人は多いです。小説と違って、『三国志』は歴史そのままなので、聞いて「なるほど~以前の考え方は間違ったな」と思うのが多々ありました。たとえば上記の「小覇王」の呼び方。 『三国志』を熟知している方には釈迦に説法ですが、ほかの方たちに三国時代に興味をもつキッカケになると幸いです。今後も面白そうなネタがあったら、記事として書きます。 (おわり) 今までの治療記事で、ブラックユーモアが入ったのを数件貼りました。興味がある方は、どうぞ参考にしてください。わずか1千人の兵士を連れて、江東を攻略した猛将
孫策は美男子でユーモア、文武両道の猛将
孫策の死は、お父さんの孫堅と全く同じ
孫策を「江東小覇王」だと言うのは侮辱行為