こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの開業医(中医師):鄭智城先生の記事を翻訳しました。
もとの中国語本文のリンク先は、
(2014-6-18発表)
サッカー試合期間だけではなくて、病気治療中でも性行為は禁止
ワールドカップをやっていますね。
各チームは全力を尽くして戦っています。
4年に1回しかない盛大なイベントなので。
各チームは自分のルールがあるみたいです。
例えば試合中は房事(性行為)はダメ。
つまり、奥さんは同行できない。
これはとても必要があると思います。
一人の精力は限りがあります。
ここで使うと他の所で使うのが減る。
お金は大事な所で使うべきでしょう。
中医学の治療も同じです。
中医学の治療を受けに来た人は、ほとんど虚証。
急性疾患は、西洋医学が全部持っていったから。
もしくは西洋医学の治療で半殺しにされてから、中医学の治療に来ています。
だから、最近中医学の治療を受ける人は、10人に9人は虚証です。
虚証の人が節約するのは当たり前。
いろいろ無駄使いはダメです。
性行為を節する事を知らないで、病気が治らないアメリカ人
一般の中国人にこのルールを話す時、みんな理解できています。
大げさだと思わない。
しかし、ここはアメリカです。
たくさんのアメリカ人は、このアドバイスを聞いて、すごく不可解な顔をします。
以前治療した若い白人、彼女と一緒に来ました。
この男性は心臓に問題があり、動悸・落ち着きがない。同時に腰が重だるい・腰痛がありました。
膝の状況を聞いたら、やっぱり痛くて手術をしたそうです。
これって腎虚証じゃなくてなんですか?
私が彼に「性行為はしばらく禁止です」と言ったら、彼と彼女は腹を抱えて笑ってました。
最近彼が再診察に来た時、房事(性行為)を禁止しているのかを聞きました。
彼は大笑いして、「呼吸しなくても生きるように、してくれますか?」
私は思いました。
「また無駄使いしているな。」
今日またアメリカ人が一人来ました。
前回、この男性の主訴は疲労困憊と手がしびれて、まぶたがピクピクする。
私は強い漢方薬を処方して、今日飲んだ後の状況を聞いたら効果があるそうです。
しかし、1回だけ房事(性行為)があって、それをきっかけで病気が再発。
彼も自分のミスを知っていました。
私が最初彼にこのルールを説明したから。
昔、中国人は盛大なイベントをする時は、よく女性の参加を拒否していました。パット見た感じでは、昔の人は封建思想で女性に対する差別がある。
でも、その裏にはなんかの理由があると思います。
李哲の感想:精子は大事な資源、大事に使わないといけない!
簡単な理屈ですが、性行為はとても体力を使います。
つまり、体のエネルギー(気)をたくさん消耗する。
中医学では腎臓をたくさん使うと言います。
内臓の修復にはエネルギーが必要。
だから、病気が重ければ重いほど、たくさん寝てよく食べる事が必須条件。
(当たり前ですが)
病気治療の時に、エネルギーを節約して使うのではなく、違う所でバンバン使うともちろん回復が遅い若しくは再発・悪化します。
中国昔は『房中術』という理論がありました。
肉欲に溺れて房事(性行為)を行うのは短命になると言っています。
性行為は腎臓の気をたくさん使うので、使いすぎると腎臓に貯蓄したエネルギーがどんどんなくなり、腎臓が弱くなると悲惨な痛みだらけの晩年を向かいます。しかも、短命。
腎臓が弱くなった時の症状は:
- 膝痛
- 腰痛
- 歯が痛み
- 歯が抜ける
- 記憶力がなくなる
- 認知症
- 全身の骨の痛み
- 耳鳴り
- 聴力低下
- 尿が出ない
- 頻尿
- むくみ
- 歩く力がない
- 息を吸うのが足りなくてハーハーする
- 大小便失禁… …
中医学は重い病気の治療の時、すべて房事(性行為)を禁止。
体力が回復してから、房事(性行為)があっても良いと主張しています。
(風邪、胃痛、頭痛など軽い症状は別話)
西洋にはこのような考え方が無いですね。
だから、中医学の禁忌を聞いて、みんな腹をよじって笑うでしょう。
房中術は唐.孫思邈(そんしばく)の『千金要方』などの著作で詳しく説明しています。今後機会があったら、その内容を翻訳して紹介します。
孫思邈は140歳まで生きました。
こんな医者の養生に関する話は、信ぴょう性があると思いませんか?