食道が詰まるのはなくなり食欲旺盛、硬いものも食べられるようになった:食道がんを1ヶ月で治した例(下)

【※本記事は2020-04-10更新しました】

 

こんにちは。李哲です。

今日は続きの記事。前回の治療内容は以下をご覧ください。

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食道が詰まる感じはなくなり食欲旺盛、硬いものも食べられるようになった

 

2009年1月6日。

紫丸を飲み始めました。

2日に1回服用。

 

煎じ薬の処方箋:

黄土湯+利隔湯+桃花湯+四君子湯+訶子(かし)+絡石藤+硫黄。

 

注:利隔湯の組み合わせは、加工したトリカブト+生の半夏+梔子(くちなし)+絡石藤。ニハイシャ先生が食道がんなど治す時、必ず使う処方。

 

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【 ▲梔子(くちなし)の画像 】

 

2009年1月10日。

食道のつまる感じは30%しか残ってない。でも、まだゲップが出る。

 

旋覆花代赭石湯に戻しました。

紫丸はまだ2日に1回服用。

 

旋覆花代赭石湯の症例はほかにもあります。

以下の記事、どうぞご覧ください。

 

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2009年1月13日。

食道がつまる感じは、ほぼなくなった。

食欲旺盛。

大便は1日1~2回。赤いねばっとした大便は、もう治った。

 

脈診してみると、関脈だけ少し短い。

処方箋は変えず、紫丸だけを2日に半粒飲むようにしました。

 


 

2009年1月17日。

患者さんが言うのは、「病気になった最初は、茶わん半分の液体も食べられなかったです。今は、茶わん2杯分の硬いものが食べられます。」

 

紫丸の服用は止めさせました。

ほかの煎じ薬を続けて、体を強化し効果を定着する方針。

 

私「おじいちゃん、もう一度病院に行って検査してみますか?」

患者さん「ノーノーノー!もう良い。私は中国に帰って正月を過ごします。」

 

学生:孟超 報告 2009年1月17日

 

漢方薬の処方に関する古文の引用

 

※処方した漢方薬の条文、原文を載せます。

 

治小兒変蒸。発熱不解。并挟傷寒溫壯。汗後熱不歇。及腹中有痰癖。哺乳不進。乳則吐見。食癇先寒後熱者方。(巴豆三十枚 杏仁五十枚 赤石脂 代赭石各一兩)、、、、無所不療。下不虛人。(註:無所不療。下不虛人。)   

 

出典:唐‧孫思邈『備急千金要方』卷五上:紫丸。

 

      

「紫丸治腹胸痛,結毒,或腹滿不大便,或有水氣者。」

日本の漢方医:吉益東洞の著作より出典

 

「紫丸治胸腹水停滯,血氣攻心者。其症心腹脹痛,大便不通也,或痢疾熱病,或食滯,或留飲胸痛,或痛風、卒中、中暑、驚風、癲癇、胎毒、疳疾、發狂之類迫心胸者,用之有效也。」

漢方医:南涯先生より出典

 

1.傷寒発汗,若吐,若下,解後,心下痞硬,噫氣不除者,旋覆代赭湯主之。

2.発汗後,腹脹満者,厚朴生姜半夏甘草人參湯主之。

3.下血,先便後血,此遠血也,黄土湯主之。

4.少陰病,下利,便膿血者,桃花湯主之。

5.気利,訶黎勒散主之。訶黎勒即訶子。

 

出典:『傷寒論』と『金匱要略』 

 

ニハイシャ先生の評論

 

いろんなガンと腫瘍を治す時、一番困るのは癌の治療ではない。

困るのは患者さんと家族の無知で愚かな考え方。

 

患者さんの家族に聞きたいです。

生検をする目的はなんですか?

患者さんの腫瘍が、悪性か良性かを知りたいですか?

 

たとえ生検で悪性だと分かったとします。だから何?

病院の先生は、なぜ腫瘍ができたかを説明しました?

 

中医学が癌を治せるのは、癌の原因をわかっているからです。

 

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もう一つ聞きます。

殻がある卵を病院に持っていって、中の卵黄を抽出して生検します。

あなた達は1週間くらい待つだけでしょう。しかし、その卵は生検のせいで早めに腐る。

 

腐った卵は患者さんに良いですか?

あなたたち、一つ食べて見れば分かります。

 

生検すると、確実に癌が悪化する

将来的に治療する時、患者さんには危険な要素が増えます。

 

たくさんの乳がんの患者さん、最初の生検をしてから検査結果が出る前、すでに癌細胞は急激に大きくなり、悪化が加速しています。私たちはこれを知っているので、患者さんには生検をすすめません。

 

臨床で見ると、生検をしたことがない癌の患者さんは、回復が非常に早いです。生検した患者さんは、数十倍の時間と労力がかかる。しかも、効果は生検したことがない人より悪い。

 

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私は患者さんに質問したいです。

腫瘍が見つかったら、急いで生検する必要がありますか?

 

先に中医学の治療を1ヶ月受けてみて、何も変わらなかったら生検しても間に合う。これは筋が通る話でしょう?

 

私たちはあなたを救いたいです。

西洋医学を嫌わっているから、こんな要求を出すのではない。

 

よく考えてから、中医学の治療を受けてください。

 

私は現在、非常にこれを守っています。

生検した患者さん、私は絶対に診ない!

 

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私は本当に疲れました。

年を取って、昔みたいにみんなを助けることができません。

 

走馬湯にある巴豆は、危機一髪の時に患者さんを救える大事な生薬です。

患者さんは飲んだ後に、トイレまで走る時間もありません。飲んだその場で下痢になり、馬みたいに歩きながら用を出すしかない。だから、名前が走馬湯と名付けられている。馬は歩きながら食べるし、大便もできる動物だから。

 


 

10年前、私の一人の生徒さん。

生徒のお父さんは大腸がんになり、彼らの祖先3代は漢方薬局を経営して、生薬に詳しいと自慢してました。

 

患者さんの大便が出ないから、すべての排便に良い漢方薬を使ったけどダメでした。最後は台湾大学病院に行って直腸と周りの組織を切り取り、人口肛門(ストーマ)をつけ。1年後はすぐ肝臓に転移し、肝臓がんで死にました。

 

この例が証明するのは、たとえ3代目の漢方薬局を経営しても、巴豆を怖がって使ってない。中医学も信じない。

 

こんな重症の時、私に質問すらしないのです。その結果は、自分の無知で死亡。

 

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巴豆を適切なところに使う中医師は、急難を救える仏さまです。今までの経験だと、正しい漢方を使えば、治せない便秘がありません。

 

漢方薬局の人と処方する人は、まったく別物。たくさんの市販の漢方薬局の先生は、中途半端の知識を持っていて、処方する中医師になっているのです。

 

ヤブ医者の害は、こんな意味です。

(最後の孟超を褒める言葉は省略。)

李哲の感想

 

食道がんに対して、西洋医学は手術か放射線療法くらいでしょう。食道の腫瘍を取ると、のどぼとけまで取るかも知れない。

 

手術して声は出なくなったけど、まだ生きているある有名人を思い出します。

 

「命が残ったから、声くらい出ないのは良いだろう?」と西洋医学は、手術が成功したと言うかも知れない。しかし、手術しなくても治る方法があったら?

 

中医学の治療が普及すれば、このような残念極まりないケースが、どれだけ減るでしょうか。切れば治ると思う人が、減ることを願います。

 

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巴豆(はず)は毒性が強い腐食性がある生薬。喉から直腸まで、ひどい詰まりがあるときに使います。たとえば食べすぎて詰まった。もしくは大腸の腫瘍が大きくて詰まったなど。

 

巴豆(はず)は一気に全部追い出すので、患者さんはトイレまで行く暇がなく、大便が出てしまいます。だから、患者さんは先にトイレに座ってから、巴豆(はず)を飲む必要がある。

 

こんなに腐食性と毒性が強いのに、激しい下痢で人が死なないの?と疑う方がいるかも知れません。

 

上記の文章でも書いたけど、氷水を1杯飲めば巴豆(はず)の毒性は消えて、下痢も止まります。

 

漢方薬は自然な物なので、必ず相手を牽制・制覇するものがある。

毒性が強い漢方薬を使って万が一中毒症状が現れても、その毒素を分解する生薬がまたあります。

 

西洋医学のモルヒネとか抗がん剤の中毒(副作用)が出たとき、西洋医学はなんの解毒剤がありません。だから、治療すればするほど死神に近寄るだけ。

 

食道がんではないですが、以前乳がんの患者さんを見たとき、食道の症状が出たのがあったので、その記事を貼りました。読んだことがない方はご覧ください。

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