【※本記事は2021-06-11更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日は続きの記事、前回の鍼治療内容は以下をご覧ください。
2017年12月12日。
彼女の報告:
12月10日から生理が始まって、生理痛がある。今日は急いで鍼治療に来ました。痛む場所は変わって、臍まっすぐ下の手術の切り口あたりが痛い。
当院に来る前、彼女は西洋薬を飲んだので、今はそこまで痛くないそうです。
私は彼女に説明しました。
「以前の左下腹部痛が消えて、手術した切り口だけが痛いのは前より進歩しています。」
鍼治療を続けると、周りの痛みが消えるけど、手術した切り口の痛みは最後まで残る。若しくは手術の切り口の痛みが、最後に現れるのです。だから、私は手術をすすめません。
以下、ニハイシャ先生の治療例を見ても、乳がんのしこりは漢方薬ですぐ溶けるけど、手術した傷口だけはすぐ治らないのです。こんな事を知ったら、あなたはまだ手術を最優先して選択しますか?
手術の切り口が痛くなるのは、切り口の所まで新しい血が回るって身体は自分で治そうとしているから、切り口が痒くなったり痛くなったりするのです。
今日は針を刺して、お腹はすぐは暖かくなってないけど、途中で1回鍼を回した時はすでにお腹が暖かくなりました。その後、彼女は寝ていたので帰る時は、両足も暖かくなっていました。
鍼は即効性に優れているので、様々な変化をすぐわかります。例えば冷え性。鍼は刺した瞬間からふんわり温かくなり始めます。以下は一つの症例、参考にしてください。
2017年12月20日。
彼女の報告:
会社が寒くて、左の大腿部から腰まで寒い。お腹が張る。
脈診では、左の脈が右よりやや弱い。緩有力の脈。この前、鎮痛薬を飲んだのが引き金で、今日は胃がとても痛かったそうです。
私は彼女に説明しました。
「以前と違って、身体が強くなっているので、西洋薬を飲むとすぐ身体が反応するから、鍼した時は痛いかも」
彼女が言うのは、「鍼を置いてる間、けっこう久々にお腹が空いてきた!」
お腹が空く。
これは非常に大事な自覚症状です。「お腹がすきません!」と訴えても、「あ、そうですか~」と流す先生は、ニセモノです。お腹が空くサインは、どの臓器と関連して、どんな深い意味があるのか、まったく分かってない先生だから。
2017年12月28日。
彼女の報告:
主訴は一日中ダルい。
両コメカミの所が重い。
両側の鼠蹊部が痛い。
脈診では、脾臓の脈がまだ弱い。
足の内廷、陥谷などを刺したら、鼠蹊部が痛いのは治りました。でも、両コメカミの痛みは変わらない。太陽穴から率谷までつなげる鍼を追加し、帰りに両コメカミの重いのは楽になりました。
偏頭痛を治すツボは色々あります。どんなツボを選ぶかは、鍼灸師の判断による。以下は違うツボで治した症例、参考になると幸いです。
脾臓の脈が弱いので、「運動していますか?」と聞いたら、彼女が言うのは「最近全然してない。正月休みに入ったら少し筋トレでもする」
当院の考え方は、鍼だけでは足りないので、普段からなにか運動することを常にオススメしています。
~つづく~