【※本記事は2020-02-21更新しました】
こんにちは。李哲です。
今日はアメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
翻訳文
最近、一人の患者さんが再診察に来ました。
「前回の漢方薬が大変だ」と文句を言ってました。でも、予想外の良いことがありました。
彼女は嘔吐の持病があり、食べるとすぐ吐いちゃう。しかも、ちょっとした脂っこいものでも食べられない。食べるとすぐ吐いてしまうのです。
この症状は彼女のメインの主訴ではなかったので、私はあまり気にしてなかったです。途中で治療したことがあったけど、あまり効果がなかった。
最近の1回、彼女は「生理前になるとイライラする」と言うので、新しい漢方薬を処方しまし。3日分を飲んだ報告は、「この漢方薬を飲んでから下痢、生理前のイライラは改善されたところかひどくなりました。」
「下痢で身体が弱まっていますか?」と聞いても、そんなことはないそうです。本当に不明な症状でした。
話しているうちに、彼女が言うのは「胃は全部治りました。吐いてしまうのがなくなり、脂っこいものを食べても大丈夫です」
よく話を聞いたら、この変化が現れたのは、その3日分の漢方薬を飲んでからです。
私はすぐ気づきました。
きっと患者さんの胆石がなくなっている。
胆嚢に問題がある患者さんは、
- イライラしやすい
- 落ち着きがない
- よく気持ち悪くなり吐いてしまう
- 脂っこいものは食べられない
- 体型はだいたいぼっちゃリ系
西洋医学のやり方は、手術して胆石を取る。もしくはネジで身体に穴を開けて、胆石を砕いてからパイプで吸い取る。とにかく野蛮なやり方です。
手術のデメリットは、患者さんが手術しても、いろんな症状が緩和しないことです。
じゃあ~手術する意味は何ですか?
意味がないのはまだ良い。
手術の後遺障害まであるのです。
例えば最近の研究では、胆嚢切除した人は大腸がんになる確率が45倍も高くなる。これはひどいですね。
中医学の胆石症を治す経験はたくさんあります。しかも治療代が安くて、治した後は患者さんのいろんな症状も消える。これこそ本当の治療です。
李哲の感想:
生理前のイライラは、肝臓の経絡に問題が生じたのが多いです。一つ小論文を書いたのがあるので、参考になると幸いです。
鄭先生が鍼治療をしてないのは残念です。
鍼治療なら胆石症は、比較的に簡単に解決できるから。
胆のう炎、胆石症の治療は同じです。
足三里の下で圧痛点を探して、ピンポイントでその痛い場所を刺せば、胆のうがグルグル動き出します。そうすると、身体は自分で石を出して、炎症を自分で治します。
以前の治療例があるので、参考にしてください。
漢方薬は陰陽寒熱を分別しないといけないから、間違えるともちろん処方の効果がないですね。処方箋が合っていると、すごい効きますが…
食べてすぐ吐いてしまうのは、中焦(肝臓と胆のう、胃腸のあたり)が冷えている。もしくは逆流性食道炎が予想できます。
鍼治療の場合は、中脘、上脘、足三里、内廷などが有効。触ってお腹に冷えが強い場合、お灸がもっと良いかも知れません。具体的な治療法は、患者さんを見ないと分からない。
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。