子供が寝ている時、急に起きて泣き出す、怖いものでも見たように怯える。
西洋医学では、まだ原因がハッキリ分かっていません。
分からないから治療法もない。
夜泣き・夜驚症は違う言葉ですが、中医学の理論から見ると源はほぼ同じです。
心臓もしくは肝臓が原因。
原因が分かるので、漢方薬・鍼灸ではもちろん、子供の夜泣き・夜驚症を治せます。 以下は一つの漢方薬治療例、参考になると幸いです。
こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの中医師:鄭智城先生の文章を翻訳しました。目次「李哲の感想」だけ私が書いたものです。
中国語本文のリンク先は、
(2011-07-26 23:27発表)
子供の夜泣き・夜驚症を「酸棗仁湯」+五味子で完治
私の長女は、幼稚園に通い始めてからトラブルが起きました。
夜中の12時前後になると、突然ビックリして泣き出しながら、良く分からない言葉を言い出しました。
お母さんが数分あやすと、徐々に安定してまた寝られます。
たまには一晩で何回も起き上がり、静かな夜に泣き出した時は本当に困りました。
最初は幼稚園でいじめられたと思ったけど、よく観察したらそうでもなかったです。
家で楽しく遊んだあとでも、寝る時ビックリして泣き出すのは変わらない。
夜中の泣き出しはあったりなかったりしたけど、最近は毎日泣き出しました。
回数が増えると、方法を考えざるを得ない。
一般人はセミの抜け殻、钩藤など鎮静作用がある生薬を思い出すでしょう。でも、私は長女の体質をよく分かります。長女の体は西洋医学に破壊されているので、こんな処方箋は効かない!
心臓と肝臓の問題だと判断して、「柏子仁湯」を飲ませました。
しかし、効果はない。
相変わらず夜中の泣き出しがありました。
ほかの患者さんだったら、もうこれっきりで二度と来ないでしょう。
「飲んでも効かないじゃん!詐欺師だ!」と。
幸いにも自分の娘なので、忍耐強く飲んでくれました。
今度は心臓の気が足りないと判断し、酸棗仁湯(さんそうにんとう)+五味子にしました。
煎じたあと、寝る1時間前に1杯目を飲ませました。
これはすごかった!
その夜は静かに寝てくれのです。
私はわざと遅めに寝て観察したけど、時間がいつまで経っても静かのまま。
その時、私は超~嬉しかったです。
気分が超~~~いい!!!
何を幸せだと言うのか?
これが幸せです。
その後、娘の夜泣きは発作してない。
漢方薬はまだ半分以上も残っています。
李哲の感想:夜泣き・夜驚症の治療には、お灸の方法もある
酸棗仁湯(さんそうにんとう)は日本にも市販の薬があるので、試してみるのもありだと思います。具体的なのは漢方医に相談してみてください。
漢方薬は症状に合うときは、びっくりするくらい効きます。
合わなかったら……ちっとも効き目がないですね。
子供は大人と違って、漢方薬に対する反応が非常に速いです。
だから、1杯目だけでも治るケースがありますね。
これは鍼治療でも体験しました。
子供の治るスピードは、明らかに大人より早くて回数がかからないです。
夜中に驚いてびっくりし大声で泣くのは、中医学でいうと『心不蔵神』。
つまり、心臓が弱いので『神』が心臓の”宿”に戻ってこれない。
ちなみに、心臓に新しい動脈血を送るのは肝臓。
中医学では、『木生火』と言います。
肝臓は「木」に属し、心臓は「火」に属する。
寝付きが悪い、途中覚醒、ビックリして泣き出す…様々な症状は心臓と肝臓、この2つの臓器と関連性があります。
それでは、なぜ肝臓と心臓が弱くなったのか?
鄭智城先生が上でも話しました:「西洋医学のおかげ。」
ワクチン・病院の薬が普及しているから、心臓と肝臓が元気な子供のほうが珍しい。だから、子供の夜泣き・夜驚症が多いわけです。
子供の夜泣き・夜驚症を治すとき、漢方薬も良いですが、もっとも簡単なお灸の治療法があるので試してください。
もしお灸がダメだったら、鍼治療をしたほうが良いです。
鍼治療の場合は、内関が良いツボになります。
これでだめだったら、背中の肺兪・心兪をちょこっと刺せば良い。もしくは百会にお灸をしたり、解決策はいろいろあります。
足マッサージも良いので、寝る前にしっかり足マッサージしてあげると睡眠の質が良くなり、夜泣きと夜驚症が改善できます。