こんにちは。李哲です。
今日はニハイシャ先生の弟子:李宗恩博士の治療記事を翻訳しました。
本文のリンク先は、
(08/29/2016 発表)
- 末期乳癌の咳は漢方薬で良くなり、生活の質も向上
- ほかのがん治療医も否定する、危険な分子標的治療薬を選び
- 漢方薬で白血球をあげて、分子標的治療薬で白血球が下がる繰り返し
- 常識から考えても、筋が通らない分子標的治療薬
- 分子標的治療薬で、癌の状況はどんどん悪化
- 「西洋医学のあらゆる治療法を試す」というのは、自分・家族にも責任を負わない行為
末期乳癌の咳は漢方薬で良くなり、生活の質も向上
数ヶ月前、スタンフォード大の後輩、女の子がお姉さんを連れて来ました。(李哲説明:李宗恩博士はスタンフォード大学の卒業生。)
末期乳癌。
乳がんが、たくさんの臓器に転移しています。脳、脊椎、骨、肝臓などに。
初診の時は、咳がひどかったです。
西洋薬を飲んでも効かない。
私は射干麻黄湯(やかんまおうとう)をもとにアレンジして、患者さんの咳はすぐ止まり、夜もよく眠れるようになりました。
次の処方箋で、彼女の身体が暖かくなり、水の代謝がうまく循環するようになり、患者さんと患者さんの家族はみんな、「前より良くなっている」と認めてました。
患者さんの生活のクオリティーも、少しよくなってきました。
ほかのがん治療医も否定する、危険な分子標的治療薬を選び
しばらく経って、病院の主治医は彼女に、新しい分子標的治療薬を紹介しました。
「この薬は、乳がん細胞の拡散を止められるけど、副作用がたくさんあります。その中の一つが、白血球が激減して危険な数値まで落ちること。
もし白血球がある程度維持できなかったら、薬を止めるしかない」
これはもちろん、私が初めて聞く西洋医学の治療法ではないです。
私は患者さんに、中医学の考え方を説明ました。
でも、私は患者さんが西洋医学をもっと信用しているのを知っていたので、彼女に違うアドバイスをしました。少なくとも、もう一人の西洋医学の専門家に聞いてから、考えたほうが良いと。
彼女が探したのは、サンフランシスコ・ベイエリアの有名ながん治療医。
このがん治療医も反対。
理由は私が述べたのと同じでした。
患者さんには、すでに何種類のタイプ別の腫瘍があります。
たとえ乳がん細胞の拡散を止めたとしても、ほかのがん細胞があるから意味がない。逆に患者さんの身体は、とても大きなダメージを受ける。
Well、この西洋医学の先生は、もう一つ反対する理由をあげました。
それは、このがん治療医が診た患者、この分子標的薬を使ってから全員死亡!
結果はどうか?
患者さんは、この分子標的薬を数ヶ月使う事を決めたのです。
使い始めてから、患者さんの白血球は危険な数値に落ちて、西洋医学はすぐ治療を止めました。
漢方薬で白血球をあげて、分子標的治療薬で白血球が下がる繰り返し
彼女は私を探してきて、中医学の方法で白血球を上げてほしいと希望してました。
私は彼女に説明しました。
「中医学はこんなやり方ではないです。」
でも、どうしたらいいですか?
私は仕方なく、患者さんの免疫力を上げるしかなかったです。
漢方薬のおかげで、患者さんの白血球も徐々に上がりました。
その後は?
彼女はまた分子標的薬を飲み。
白血球は危険な数値のあたりで、上がったり下がったりの繰り返しです。
彼女の主治医が言うのはなんと、
「どうせほかの治療法がないから、白血球が下がってもこの分子標的薬を使いましょう!」
この患者さん、もしスタンフォード大の後輩がいなかったら、私は患者さんを追い出します。
常識から考えても、筋が通らない分子標的治療薬
中医学を信じなくても、西洋医学が分かってなくても、この分子標的薬は基本的な論理思考に合いません!
百歩譲って、この分子標的薬の治療が「成功」したとしても、たくさんの敵の一人しか殺せない。その強烈な副作用で、患者さんは免疫力がなくなり、ほかのがん細胞からの攻撃で生きる事ができません。
1回戦いで勝ったけど、全般の戦争で負ける事になります。
分子標的治療薬で、癌の状況はどんどん悪化
臨床で見ると、この患者さんの状況は悪くなるだけでした。
もとの中医学の治療効果が、完全に消えただけではなくて、悪化するスピードは私の予想以上。
今の症状は、
- 身体が寒い
- 夜は胸と首上が熱い
- 顔から、あぶら汗が出る
- 顔色は非常に蒼白で、青色を混ぜている
- 髪の毛は艶がなくなり、髪の毛が抜けるのもひどい
- ベロは腫れて大きくなり、咳はさらに増加… …
中医学を少し知っている人は、私と同じように彼女を心配するでしょう。
「西洋医学のあらゆる治療法を試す」というのは、自分・家族にも責任を負わない行為
今日患者さんが来て診たら、状況は更に悪化して、私は本当に怒りました。
素直に彼女が危険な状態である事を伝え、質問しました。
「なぜこのな論理思考に合わない、ほかのがん治療専門家も反対する分子標的薬を飲み続けて、死を催促するのか?」
彼女の答えは、「あらゆる西洋医学の方法を試さないと、家族に申し訳ない」
私はその場で、さらに怒り狂いました。
「あらゆる方法を試さないと家族に申し訳ない?!
本当は、自分と家族に責任をとらないことです。
真正面から問題を解決しないで、自分の恐怖を完全に論理思考に合わない治療の背後に隠し、表面的には家族に申し訳ないようにするというけど、実は家族に文句を言いたがる。
死ぬ前に言うのはきっと、あなたたちの期待とおり、西洋医学の治療を受けたじゃないか!」
患者さんの家族が、この分子標的薬の副作用を知っていて、それでも患者さんに「試してみろ!」と言うなら、私は言うことなし。
患者さんが今度帰ったあと、私のスタンフォード大の後輩は、もう二度とお姉さんを同伴して来ていません。もう一人の妹さんが同伴で来てました。
後輩は一人で、診察に何回か来たことありますが。
私が思うのは、この後輩の論理思考は優れている。
以前から後輩が、お姉さんを説得できなくて困っているのを見ました。おそらく説得できないから、がん治療には介入したくなかったでしょう。
(おわり)