こんにちは。李哲です。
今日はニハイシャ先生の治療日記の翻訳文です。
最後には私の簡単な説明があります。
個人の意見ですが、参考にして下さい。
本文のリンク先は、
1.捻挫1年の足をトリカブトで治す
05/20/2005、晴れ。
白人男性、マイアミ州の警察、38歳。
1年前に左足を捻挫してから、左足の色が変わって薄暗くなっています。
西洋医学は彼の左足に瘀血があると判断して、ネズミを殺す血をサラサラにする薬を出しました。
彼は劇毒物であることを知っている。
だから飲まないで、FBI友人の推薦でこちらに来たのです。
4時間運転して、300キロも走って。
わざわざ彼の例を挙げたのは、その理由があります。
我々南部の「温病派」先生は、南部の蒸し暑い季節で病気になると言い切って、こんなでたらめな理由で「傷寒論」を勉強しません。
今日来た男性は、体型がとても大きくて筋肉隆々。
私が出した最初の処方箋は、炮附子(加工したトリカブト)25g、芍薬は50g、炙甘草も50g。
これは傷寒論で有名な「去杖湯」。(李哲 翻訳:つまり、この処方箋は飲むと杖まで要らなくなる漢方薬。)
男性は1杯目を飲んで、効果が分かるはずです。
【▲ トリカブトの画像】
読者の皆さんは知ってほしいです。
このような患者さん、「温病派」の先生が診ると、一粒のトリカブトを入れます。一粒のトリカブトは、私が毎日歯磨きに使う量。
「温病派」の先生が診て治療が伸びるとも心配しないで下さい。彼らはそういうチャンスもありません。
現在、フロリダ州に住んでいるたくさんの住民は、心臓の病気になったらすぐ私を探しにきます。今日だけで、すでに4人の心臓病患者さんが来ました。
「温病派」の先生は、トリカブトが使えないから、心臓病を治すこともできません。
今日みたいな男性患者。彼は体がとても大きくて、暑がり。住んでいるのは、フロリダ州の南部のマイアミ州。「温病派」の先生は、絶対トリカブトが必要だと思いません。
しかし、私は最初の処方箋に1日25gだと書いてます。患者さんは、またFBIの人。
「温病派」の先生は、この処方を見て気絶するかも知れません。患者さんが死んだらどうしようと!
2.すい臓がんの白人男性
二番目の面白い患者さんは、すい臓がんの患者。
白人男性、74歳。
男性が来た時、ちょうど私が治してあげた肝臓がんの患者と、彼の奥さんが待合室にいました。
私の診察を受ける前に、74歳の男性は彼らと話をして、診察が始まったらなんでも言うことを聞いてました。
これは私の治療にとても有利、診断も早く終わり。
このような患者は、ほとんど体内がすごく冷えてます。だから、体内の寒気をなくせば病気は治ります。
私が使った最初の生のトリカブトも、5銭(25gくらい)から始まります。
【▲ トリカブトの花】
「温病派」の先生は、傷寒論の精神が分からないので、トリカブトの使い方が分かってません。だから、患者の病気も治せない。
現在、中国の大陸でトリカブトをよく使うのは、李可中医師とその弟子:劉力紅中医師。しかし、彼らが使うトリカブトは加工したやつで、生のトリカブトではありません。
他の中医師がトリカブトを使わないのは、中毒が怖くて。
本当に低いレベル!
私が毎年使う、生のトリカブトは500kg!
治せない病気がないくらい。
今日は疲れたので、ここまで書きます。
毎日患者さんが多すぎて、本当に死にそうです。
3.李哲の説明
「温病派」と言うのは、傷寒論を書いた張仲景先師がなくなった、東漢時代以後に生まれた流派です。1000年くらいは経っていますね。「経方派」は、『傷寒雑病論』(張仲景 著)をもとにして処方する中医師を言います。
トリカブト.烏頭などをよく使って、薬代が安くて効き目がパワフルな処方箋が、「経方派」の一つの特徴です。
トリカブト.烏頭に関しては、以下の記事を参考にして下さい。日本人が書いたけど、分かりやすくて面白いです。
トリカブト.烏頭.甘遂 (かんすい).水蛭(ひる) などの強い生薬を使って、患者が死んだらどうしよう...などの心配から生まれた変わった処方箋。これが「温病派」です。
「温病派」処方箋の特徴は、
1.味はそこまでまずくない。
逆にそこそこ美味しい。
『傷寒雑病論』に書いてる処方は、まずくて吐きそうな漢方薬は結構あります。
2.患者が飲んでも、死なない。責任を負わなくて済む。
3.長く飲むと、医師が儲かる。
今最も中国で流行っている漢方。
ほとんど「温病派」の処方です。
「漢方は効き目が遅いから、3ヶ月飲まないと分からない。」など言う中医師は、確実に「温病派」の漢方医。
「傷寒論」を原則にして、傷寒論の処方をメインにしてる漢方医は、“3ヶ月飲んでからみましょう。”とか言いません。
何故かというと、傷寒論の処方は1日分を飲んで効果が分かるから。
かつて、私も漢方と鍼灸の効き目を信じてない時期があったけど、今は疑いはありません。逆にとても信じてる。
臨床でいろいろ自分の目で確かめているからです。