【※本記事は2021-04-27更新しました】
こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医学先生:倪海厦(ニハイシャ)先生*1の治療例を翻訳しました。中国語本文のリンク先はこちら
翻訳文
2005年9月13日、晴れ。
75歳の女性患者。
1年前に酸素ポンプを背負って、診察に来たことがあったけど、漢方が苦くて治療を止めました。その為、現在は危篤な状態になりました。
以下は漢方薬を止めて、西洋医学の1年間の治療を受けた結果。
- 肝硬変症。
- 脾腫(脾臓の腫大)。
- 腎不全(そろそろ人工透析になる)。
彼女の肺の持病は、ステロイド剤の副作用で肺が石灰化 。現在は弱い心臓で、何とか頑張って生きています。
▼李哲の補足説明:
ステロイド剤の副作用はたくさんあります。以下はもう一つの症例、なんとステロイドでひどいうつ病になったのです。幸いにも漢方薬で著しく改善。
アメリカで、一般の中医学先生このような重症患者を診たら、きっと病院に送るでしょう。病院の治療でこんな状態になったのに、また「病院に行きなさい!」と言ったら、患者は死ぬ道しかありません。
中医学と西洋医学の間でたらい回しされ、結局最後はここに戻る。
彼女は治る可能性があるのか?
正直難しいです。
現在は秋、心臓にとても良くない季節です。
しかも、患者はまったく気力がなくて、とても寒がりで分厚いダウンまで着ている。治せる可能性が少ないけど、一所懸命やってみるしかありません。
▼李哲の補足説明:
中医学は節分・季節と関連性がある医学です。患者はいつ危篤状態に陥り、いつ回復しやすいのか、最初から知っているのです。以下の記事でも、詳しい説明があります。どうぞ参考にしてください。
患者の娘のご主人は、もう何人紹介してきたか知りません。どんなに重症でもみんな良くなったから、ご主人はとても自信満々になっていたのです。
もし75歳の患者さんが、1年前から漢方を飲んだら、ここまで悪化したでしょうか?
本当に嘆くしかないです。
彼女の治療が失敗したら、漢方がまずいから治療を止めた自分のせいにするしかないです。
▼李哲の補足説明:
幸いにも患者は継続する治療で改善されました。以下の記事で詳細が書かれてあります。どうぞご覧下さい。
◆3人のインスリン注射をする糖尿病患者さん、胃酸逆流、C型肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの中医学治療
◆肝硬変症で吐血、余命2ヶ月の患者、腹水が再発したのを漢方薬で救ってきた
◆腹水の肝硬変患者は49日で完治し、食欲がとても良くなってきた。むち打ちで首と背中が痛いのは、鍼を刺した瞬間から痛みが減り始めた
◆たくさん薬を飲んだのに乳癌が肺に転移した女性。患者は自分が癌だと知らないほうが長生きする!
*1:倪海厦(ニハイシャ)先生の紹介文は、リンク先記事をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介します