【※本記事は2020-02-19更新しました】
こんにちは。李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生の治療日記を翻訳しました。膵臓がんが著しく改善した例と、抗うつ薬で頭が揺れる病気になった女性の話が書かれています。
中国語本文のリンク先は、
漢方薬治療を希望する方は、台湾の中医学診療所がオススメです。以下の記事に電話番号、住所など詳しく書いてあるので、参考にしてください。
膵臓がん、1週間の漢方薬で食べる量が3倍に増えて、下痢・気持ち悪い・冷え性は治った
先週、11月28日に来たすい臓がんの女性、漢方薬を1週間飲んでから今日再診にきました。
食欲はまだ万全ではない。でも、以前より3倍の量が食べられるようになりました。
食欲不振が治り、ご飯が美味しくなった患者さんは、足ツボ整体の症例でも出ています。以下の記事、参考になると幸いです。
ほかの改善点は、
- 下痢、気持ち悪いのは治った。
- お腹が空くようになった。
- 冷たい両足は暖かくなってきた。
寝る前はお腹が痛くて、なかなか眠れない。
顔色はだいぶマシになったけど、薄い青色はまだある。
目の周りはまだ薄い青色。これは肝臓の色です。
現在は冬。
顔色が肝臓の色なので、順調に回復してことを示しています。
彼女が言うのは、「右側の盲腸あたりがとても痛いです。」
先週はへその下が痛かったのが、今度は右側の下腹部に移動。
触ってみたら痛くて拒否してました。
小便は濃い黄色。
舌は黄色と白が混ざって、少し乾いている。
脈診は沈、有力な附骨脈。
彼女が言うのは、
「お腹の中では戦争が起きたみたいで、体が熱くなったり寒くなったりします。」
このような症状は『厥陰症』です。
『厥陰症』は中医学の理論。
以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。
彼女はまだ『厥陰症』だけど、回復が早いです。
ご飯が食べれて、大便は良くなっているのはとても良い事。
彼女の唯一のミスは、ここに来る前に放射線療法を10クール受けたこと。先に西洋医学の治療を受けたので、中医学治療では盲点が生じます。しかし、今のところまだ治療に余裕がある感じ。
膵臓がんに関して、鍼治療例が一つあります。
遺憾なことは救えられなかったけど、生活の質を保つことはできました。以下の記事、どうぞご参考に。
コーヒー、甘いものは膵臓がんを悪化させる
彼女の友達は彼女がすい臓がんになった時、「コーヒーと甘いものを止めて!」と言ったそうです。だから、彼女の病状は悪化してない。
この前書いたベトナム人と違う。
彼は8月にすい臓がんだと診断されて、西洋医学の先生はコーヒーと甘いものが原因であることが分ってない。
彼はコーヒーと甘いものを食べ続けてどんどん悪化して、こちらに来た時は死ぬ寸前でした。
もし診断された最初から、西洋医学の先生が「コーヒーと甘いものをやめろ!」と言ったら、病気はここまで悪化しません。
ベトナム人患者さんのことは、以下の記事でも書いてあります。どうぞご参考に。
私は西洋医学でいうすい臓がんを治すとき、処方箋はバラバラです。
旋覆花代赭石湯 、黃土湯 、小柴胡湯 を使ったこともある。当帰四逆湯合呉茱萸湯もあるし、乾姜黄芩黄連人参湯をアレンジしたのを使ったこともあります。
西洋医学は同じ病気は、同じ薬を使う。
中医学は同じ症状に同じ薬を使う。
今日の患者さんみたいに、右側の下腹部が痛い。そして拒按。これは実証で、陽の実証。がんから来る痛みではないので、解決しやすいのです。
もし患者さんが、私の薏苡附子敗醤散(ヨクイブシハイショウサン) を飲んでお腹の痛みが減ったら、つまり陽明症になったら、救ってこられと判断できます。
張仲景の理論では
「陰の実証は死ぬけど、陽の実証は死なない。」
世の中の医師は、科学的な精神を持ってほしいです。
先に私の話が正しいと仮説して、すい臓がん患者さんのコーヒー・甘いものを全部止めさせる。
病状の悪化が止まったら、私の話が正しい事になります。
患者さんにとって有利なこと。
なんでやらないですか?
抗うつ薬を飲んでから、頭がずっと揺れる女性
患者さんは金髪碧眼の美人。
36歳、お父さんが同伴できました。
話を聞く前に目に入ったのは、彼女の頭がずっと揺れている。
私「何が起きたでしょうか?」
彼女「今年の年始からです。」
私「病気になる前に、何か西洋薬を飲みましたか?」
彼女「抗うつ薬:サインバルタ(Cymbalta) を2ヶ月飲みました。薬を止めて2ヶ月後こんな症状が出ました。」
彼女「ミネソタ州でほかの西洋医学の先生に診てもらったけど、何か西洋薬を飲んでないかと同じ質問をされました。ただし、その先生は迷った最後カルテには書いてない。ただ薬の副作用かも知れないと言っただけです。」
私は彼女の陳述を聞いたあと、彼女に話しました。
「その先生がカルテに事実を書かないのは、私はちっとも不思議だと思いません。先生が製薬会社を怒らせた結果は、いいこと一つもないからです。」
私が見たのは、彼女の一生は病院の薬で台無しになっている。
これが現実で起きている悲劇です。
もし私が彼女を救えなかったら、彼女の未来はなくなります。
一番のバカは私。
人生つまらなくて、大物の製薬会社を怒らせている。
このような抗うつ剤の副作用、私はたくさん見てきました。
肝臓がやられて体が揺れる、震える症状が出ます。
治療としては肝臓の解毒を強化して、肝臓の気の流れを良くして、鎮静作用がある生薬を使えば良いです。
皆さんはこの実例を見て、私が言う「西洋薬は悪魔、漢方薬は仏様」の意味が分かりますか?
抗うつ薬で頭が揺れる病気になる。
それでは、ほかの薬は問題ないのか?
以下の記事には、ステロイドでひどいうつになった女性の症例が書かれています。幸いなことは、漢方医に治してもらったこと。