花粉症の目のかゆみ、鼻水が垂れるのはだいぶ良くなり、黒い下痢便は治って、手足の冷え性は改善し、朝たちもあるようになった。

こんにちは。李哲です。

18歳の学生さんの鍼治療記録です。

前回の治療内容は以下をご覧ください。

 

www.li-hari.net

 

花粉症の目のかゆみ、鼻水が垂れるのはだいぶ良くなった

 

2019.4.4

5回目の鍼。

彼の報告:

やはり2日だけ便通が良くなって、3日後からはもとに戻る。

目のかゆみ、鼻水が垂れるのはだいぶ良くなって、すこしだけ残っている感じ。

 

花粉症からくる目のかゆみは比較的に治しやすいです。ほとんど1回で目のかゆみが楽になるはず。以下の記事、参考になると幸いです。

 

www.li-hari.net

 

日中の食後にだるい、眠いのは特に変化なし。

 

今日は下脘と陽陵泉を増やしました。

最近読んだ鍼灸の本で、陽陵泉は体内の瘀血を取る作用があると見たので追加しました。

 

全部の鍼をとった後、彼が言うのは「お腹にガスが溜まって、張っていたのが消えました。」

 

ガスがたまって苦しいのは、関連の治療例で原因も説明しました。以下の記事、どうぞご参考に。

 

www.li-hari.net

黒い下痢便は治り、手足の冷え性は改善して、朝たちもあるようになった

 

2019.4.12

6回目の鍼。

彼の報告:

黒い下痢便はもう治り、普通の便が出ている。

手足の冷え性はずっと良かったけど、寒い日に外出すると冷えてくる。でも、温かい部屋に戻ると、以前より暖かくなるまでの時間がが早くなった。

 

朝たちはたまにあるようになった。

朝たちは男性の健康状態をチェックする、非常にわかりやすい症状です。絶対に無視してはいけません。

 

www.li-hari.net

 

ほかの変化は、目のかゆみは治り、鼻水が垂れるのは前より良い。外出した翌日には少し鼻水が出る。昼に眠いのは緩和したけど、まだある。

 

鍼を置いている間、カサカサとシーツが動いている音がしたので、カーテンを開けてみたら、なんと彼は足裏がつったのです!

 

急いで親指でつっている筋肉を揉んだら、少し緩和。その後は、また筋がつるのを治せる陽陵泉を追加しました。

 

幸運かも知れませんが、臨床では1回で足がつる痛みを治したことがあります。以下の記事、どうぞご参考に。

 

www.li-hari.net

 

足がつることに関して、彼が言うのは、昔は毎晩足がつって、最近はマシ。冷え性も小さい時はもっとひどかったそうです。

 

今でも彼の手足を触ってビックリしたのに、昔はもっとひどい冷え性。想像できないです。

 

今日は、お腹にガスがたまる症状が再発したけど、鍼でまた治りました。

 

鍼治療が終わったあと、私は彼に教えました。

「週2回、寝る前に濃い黒糖湯を飲んでください。足がつらなくなったら、黒糖湯を飲む必要がありません。」

 

黒糖湯で足がつる痛みを治せる原因は、以下の記事をご覧ください。

 

www.li-hari.net

 

諸事情で今後来れなくなるので、最後彼に注意点を伝えました。

「今後、朝たちの回数が減ったり、手足の冷えがひどくなったら、すぐ生活習慣を見直すべきです。」

 

前教えた生姜灸は熱くてできなくて、千年灸をやっているそうです。ベストは生姜灸ですが、千年灸でも良いので、 続けてやることを勧めました。

 

自宅でできる安くて効果バツグンの生姜灸は、過去記事で説明しているので、どうぞご覧ください。

 

www.li-hari.net

長年の病気は、鍼で治すとき、持久戦に備える準備が必要

 

彼の鍼治療は計6回でした。

今までの変化を振り返ってみます。

 

  1. 黒い色の下痢便は、バナナ便になっている。
  2. すごい冷え性がだいぶなくなり、そこまで寒さを感じなくなった。
  3. 以前はなかった朝たちが、毎日ではないけど、あるようになった。
  4. 花粉症の目のかゆみ、鼻水が垂れる症状は、ほぼ治った。
  5. 昼、食後に眠いのは緩和したけど、まだ残りがある。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/li-hari/20180703/20180703180503.jpg

 

完治まではいかないけど、前より改善したと思います。

もう少し回数をいただけると完治できるかも知れませんが、諸事情で来れなくなったのは残念なところ。 

 

今まで1~2回で治した例が多くて、誤解を招いたらすみません。鍼灸は即効性があるけど、何でもかんでも1~2回で治るものではない。

 

特に長年の慢性的な病気は、1~2回で良くなってもまた戻ったりします。一進一退の状態がしばらく続くので、鍼灸治療には持久戦が必要です。 

 

(おわり)