こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの中医師:鄭智城先生*1の文章を翻訳しました。
中国語本文のリンク先は、
两个星期月经不来,一剂而解_郑智城_新浪博客 (2014-08-05 05:30 発表)
2週間遅れた生理が一晩で治り、蕁麻疹まで治った
最近来た若い女性。
生理が2週間も遅れて、気分が憂鬱、しかも蕁麻疹(じんましん)にもなったそうです。
彼女は痩せ型で、顔色は暗い黄色。
脈診では左が弦細。
話すスピードが速くて、せっかち。
ふくらはぎが、たまに夜つる。
生理前の1週間は、すごくイライラしやすくて、何でも許せなくなるそうです。
諸症状を分析して、処方箋は小柴胡湯+四物湯にしました。
翌日、彼女から連絡がありました。
昨日飲んでから、軽い下痢をしたあと生理が来て、蕁麻疹もどこかに消えたそうです。
私は以前話した事があります。
「血が足りない人は、なにかを許すのが苦手。とても頑固になったり、疑い深くなったりします。」
血が足りないと、さらに肝気鬱結(かんきうっけつ)になりやすいので、小柴胡湯+四物湯は合理的配慮です。
李哲の感想:内臓の調子は、性格にも影響が出る
「小柴胡湯」はガス中毒で嘔吐、高熱、胸痛、意識不明の患者さんも救えます。
関連の治療例は、以下の記事をご覧ください。
「四物湯」は女性の患者さんに良く使う処方箋。
女性専用ではないので、もちろん男性でも使います。
「四物湯」の治療例は、以下の記事もあるので、どうぞ参考にしてください。
貧血を治すとき、理論的に漢方薬は鍼より優れています。
漢方薬は医食同源のもので、直接血を補います。
鍼灸は物で補うことができない。体を刺激して間接的に、食べものからもっと吸収するように促進できるだけです。
だから、食べ物が体内に入らないと、鍼しても血を補うことはできません。
遅れた生理を治す時、鍼の効果は漢方薬に負けない。
なぜなら、よく針をしてすぐ生理が来る例があるからです。
針をすると体内の気の巡りが速くなるので、生理も少し早めにきます。
足つぼ整体の場合は、もう少し遅く効果が出ますね。以下は2年も止まった生理を治した例。
鄭先生の記事で一つ分かってほしいのは、内臓の状態で性格が変わること。
イライラ・攻撃的になったり、自殺したくなったり、羞耻心・道徳観念とかなくなります。(西洋医学の言葉でいうと、ホルモンバランスが崩れる)
3つの過去記事で触れていますので、どうぞ参考にしてください。
▼体調が良くなるとともに、会社の人・家族に「最近は怒らなくなったね…」と言われた男性患者。
▼しゅう恥心、道徳観念がわからない娘さん。
漢方薬で意識は戻って、公衆場所で自慰しなくなりました。
▼生理前になると、性格が豹変して怒りまくる。
生理が終わると、穏やかな気持ちに戻るのは、相当な瘀血(おけつ)が溜まっているからです。この患者さんも、漢方薬で治りました。
自分の子、自分の親友・家族がある日、性格が急におかしくなったら、中医学の先生に診てもらってください。
瘀血を溶かしたり、内臓のバランスを取り戻すことで、穏やかな性格に戻ります。
◆子宮内膜症が原因の気胸、右胸と右脇下が痛い・ひどい咳・空気が漏れる音が4ヶ月半でほぼ治った例
◆ 乳がん患者、ひどい寝汗・不眠症と胸の灼熱感は治り、体力が回復し気持ちまで晴れてきた…などの中医学治療例
◆生理が来た!親指の感覚まひは3%しか残ってない:足の親指感覚がなくなった治療例(3)
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。