こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼灸例。
痔の原因と対策も書きます。
ある男性、いろんな自覚症状があり、痔はその中の一つでした。
痔はしょっちゅうではなくて、たまに出る。主な症状としては、出血が伴い肛門周りに湿気が多い感じ。
楊維傑先生の董氏奇穴教科書に書いたのは、委中穴の刺絡が一番有効な治療穴。
ほかには膀胱経の承山(必ず3寸の針で底まで刺さないとダメ)、奇穴の二白、肺経の孔最などが挙げられる。
この男性は、委中の刺絡と承山穴だけで十分でした。次に来た時に聞いたら、出血はもうなくなり座っていても、お尻は変な感じはない。
痔は施術1回で変わるときもあり、2,3回で変わるときもありました。
ひどくても3回位で効果が分かるはずです。
この男性が自覚する肛門周りにある湿気。
これは腸に溜まっていた湿気が下に落ちて、肛門周りに来るのです。
その上に、熱気がこもる(西洋医学でよく言う炎症)から、湿気と熱気が混ざり合い、最後は痔の症状が出る。
痔の治療には、こもった熱気と湿気を両方解決しないといけない。
一般的に痔は、男性のほうが多いです。
何故かと言うと、男性の陽気(温める気)が女性より多いから。熱がこもる可能性も女性より多い。
女性は出産時によく痔になるけど、これは出産時の姿勢に問題があるからです。
ニハイシャ先生は話しましたが、昔の妊婦さんはほぼまっすぐに座った状態で出産します。今みたいにベッドに寝る感じではない。
まっすぐに座った状態だと、重力で赤ちゃんが出やすくなる。
仰向けでは重力の助けがないので、妊婦さんはすごいお腹に力を入れて踏ん張るしかない。
その結果、お腹に力を入れすぎて直腸に傷つけ、痔になるのです。
普段から便が硬くて出にくく、お腹に力を入れすぎて痔になるケースもあります。しかし、これは便秘症が原因なので、痔とはまた違うもの。
痔の別の原因。
デスクワークで座りっぱなし、運動しない人が多いです。
歩く.運動は湿気をなくす良い方法。
運動すると汗をかくので、こもった熱が発散します。
ちょっと激しい運動したあと、いつもより臭い汗が出ると思いますが、それが深い所に隠れている湿気です。
定期的に運動して外に出さないと、後々になって害を及ぼす。
万が一、痔になった場合、漢方薬も鍼灸もすぐ解決できます。
手術する必要もありません。
漢方薬.鍼灸で痔が治ったあとは、必ずたくさん歩いたり、運動したりして湿気とこもった熱気を自分で外に出す事。
これを守らないと、また痔の再発になります。
(日常で禁止すべき食べ物 ももちろん守る必要がある。)