かぜの微熱、だるさを1回で治した例

こんにちは、李哲です。

風邪が長引いて治らない、微熱が続いて身体がだるい。この場合は、病院の薬よりも鍼治療の効果が優れています。今日は1人の症例をもとに、「なぜ微熱が続くか?」なども説明していきます。

 

夏風邪のような微熱・だるさが1ヶ月も続いている女性

 

2019-8-28

20代の女性。

主訴は7月上旬から夏風邪のような微熱、だるさが続いている。

昔から冷え性で体温は35.8度だったのに、今は36.8度になって、微熱が続いているから頭がぼっとしている。

 かぜの微熱、だるい症状を2回で治した鍼

 

問診で分かったのは、

  • 食欲は普通。
  • 便秘ぎみで、3日に1回の排便。
  • 昔から冷え性。
  • 汗はあまりかかない。
  • 昔から生理痛がひどくて、ピルを服用している。

免疫力・体力がない人は微熱が続く

 

風邪を引いて高熱を出す人は、免疫力が高い人です。

免疫力があるから風邪のウィルスと戦う力があり、激戦で高熱が出るわけです。免疫力が低いともちろん熱が出ない、もしくは微熱が続いて、風邪がなかなか治りません。

 

鍼した翌日に39度の高熱が出た女性の例をもとに、いろいろ説明した記事があります。参考にしてください。

 

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ピルは心臓を傷つけるので、長期的な服用は深刻な副作用をもたらす

 

彼女の身体は長期的なピルの服用で、心臓がだいぶ弱くなっています。心臓は陰陽五行論でいうと「君主」。五臓六腑でもっとも大事な臓器です。

 

心臓は体温を提供しているし、生理周期もコントロールしています。彼女は生理不順はないけど、生理痛がひどいのは心臓が弱くて低体温になっているからです。

 

ピルを含む女性ホルモン剤は、最初は効果があるかも知れません。しかし、長期的に見ると、最悪の場合は乳がんと骨粗しょう症になります。

 

生理痛、生理不順は鍼で簡単に治ります。

こんなハイリスクのピルを服用する必要がありません。

 

ニハイシャ先生はアメリカの臨床で、たくさんの騙されたおばあちゃんを見てきました。以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞ目を通してください。

  

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風邪の微熱、だるさは1回の鍼で著しく改善

 

彼女の治療、解決策は心臓を強化して、体温を上げる。あとは、体内に潜んでいる風邪のウィルス(ふうじゃ)を追い出すことです。

 

今日のツボは支溝(補法)、外関(瀉法)、関元、足三里、三陰交、太衝、照海。置鍼時間は40分。

 

面白いのは鍼を刺した直後の感想。

外関を刺して2~3分後に彼女に聞きました。

 

私「体内に熱がこもった感じはどうですか?」

彼女「ないです。」

 

施術後、お茶を飲むとき彼女に聞いたら、「微熱もだるさもなくなりました。」

 

翌日、彼女のお母さんが笑いながら電話してきました。

「微熱、だるさが治ったら、今度は肩こりと頭痛が気になるそうです。」

 

風邪に対する鍼の即効性はしょっちゅう見るので、全然驚かなくなりました。以下はもうひとりの鍼治療例。鍼を刺した直後に、喉の痛みが消えました。参考になると幸いです。

 

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2019-8-31

彼女の報告:

前回の鍼した翌日、オデコが1日痛かった。翌々日にはだいぶ減り、昨日はオデコの痛みがなくなった。今朝は起きたときに、まだ身体が重い感じ、微熱っぽい気がする。

 

昨日は腰の上が痛かったそうです。

私が見たら、ちょうど脾胃の後ろ。「背中の痛みは脾胃と関係している」と彼女に説明しました。

 

たとえば、慢性的な膵炎(すいえん)は、背中の痛みがあります。以下の症例でも説明しているので、参考になると幸いです。

 

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まだ微熱っぽい症状があるので、治療のツボも大同小異。前回でほとんど片付けたので、今日の施術で終わるはずです。

鍼治療後、おでこが痛くなったのは「好転反応」

 

鍼したあと、オデコが痛くなったのは、隠れたものが表に出ているからです。つまり、彼女は胃腸が弱かったのが、ほかの症状が緩和された途端に表に現れたのです。「好転反応」だと説明してもふさわしいでしょう。

 

胃腸が弱いとオデコが痛くなるのは、過去に子供を鍼治療例でも説明しました。以下の記事、参考にしてください。

 

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鍼灸は一石二鳥の治療法で、ほかの症状も同時に治す

 

 

一番最初、気になった症状:かぜの微熱、だるさは2回でなくなりました。厳密に言うと、最初の1回で治り。ちなみに、3日に1回の排便(便秘ぎみ)も治って、毎日便があるそうです。

 

一石二鳥の治療。

これは鍼灸だからこそ、できるものです。漢方薬も同じ効果があるので、鍼灸が怖い人は漢方薬を試して下さい。

 

引き続きの治療で、彼女の生理痛、肩こり、頭痛、冷え性はどうなったのか?今後の記事でまた説明します。