こんにちは。李哲です。
今日はアメリカでの開業医(中医師):鄭智城先生の文章を翻訳しました。
最後には私の感想文があります。
中国語本文のリンク先は、
翻訳文
最近診た男の子。
風邪を引いた後、咳が止まらなくて、痰を吐く時に見ると赤い。中に血が混じってました。
前後を聞いたら、数日前に風邪を引いて熱がある時、すごく喉が渇くので前の漢方医は小柴胡湯に石膏を処方して、飲んでから熱が下がったけど咳だけが残っていた。しかも咳する時に頭痛がする。
脈は濡。
舌診では、薄い赤で潤っている。
処方箋は、甘草乾姜湯1日分だけにしました。
そのお母さんも同じ風邪を引いて、毎晩咳が止まらない。小柴胡湯2日分を処方しました。
あとで話を聞いたら、子供は3分の1の煎じ薬を飲んで咳がなくなり、痰の中の血が大幅に減った。
お母さんの病状は逆に悪化し、咳がひどくなり一晩中咳が止まらない。
私は処方が間違ったことに気づいて、すぐ変えました。甘草、乾姜、黄耆、当帰、五味子、2日分。
あとで話を聞きましたが、1日分を飲んで咳が6割なくなって、2日分を飲んだら完全に咳がなくなった。
男の子の咳、病院に行ったらすごい事になるでしょう。治療でめちゃくちゃ疲れ、本当に治療しないと死にそうなお芝居が続く。
李哲の感想:
鍼治療で咳を治す場合、寒証の咳か熱証の咳か関係なしで、肺兪+中府から雲門までつなげるのが普通。一般的に肺兪だけでも十分効果があります。
あとは列缺、魚際などのツボが選べられます。
ひどい咳の場合、肺経の子穴:尺沢穴がとても有効。
董氏奇穴の重子、重仙、水金、水通なども良い選択肢。
どちらを選ぶかは鍼灸医の好みですね。
子供の痰の中に血が混ざるからと言って、慌てて抗生物質の点滴など受けないでください。
子供は抗生物質で更に弱くなって、どんどん風邪を引きやすくなります。